宿題
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宿題(しゅくだい、:homework, homework assignment)は、学校教育等において、教師児童生徒学生に課する自己学習の課題のこと。

転じてのことも指すが、本稿では原義について解説する。目次

1 日本の学校教育における「宿題」

1.1 形式

1.2 問題点

1.3 歴史


2 宿題代行サービス

2.1 韓国の学校教育における「宿題」


3 脚注

4 関連項目

日本の学校教育における「宿題」文部科学省 学習指導要領
総合的な学習の時間<目標> 横断的・総合的な学習や探究的な学習を通して,自ら課題を見付け,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を解決する資質や能力を育成するとともに,学び方やものの考え方を身に付け,問題の解決や探究活動に主体的,創造的,協同的に取り組む態度を育て,自己の生き方を考えることができるようにする。
形式

広く一般に、学校等で教師が児童・生徒・学生に課す自己学習の課題全般を宿題と呼ぶ。宿題は日ごろの授業中に課されることもあれば、定期考査の前後や、あるいは長期休業(夏休み冬休みなど)中の課題として課されることもある。初等教育における宿題の種類としては以下のようなものがある。

自主学習などの自由課題

プリント教材教科書などの練習問題

問題集などによる問題演習

作文レポート、作、教師に提出する。教師は提出された宿題の内容を点検する。宿題の内容により、検印を押したり、添削を行った上で児童らへ返却することもある。

宿題を出す意図は学校や教師によって様々である。多くは授業の理解度の確認目的であり、また児童・生徒・学生の意識調査目的である。プリントや教材による問題演習は前者にあたり、作文や感想文は後者にあたる。

日本の初等?中等教育では、与えられた学習課題に取り組み解答する宿題(ワークシートや問題集など)、また自己の意見・考えをまとめるもの(作文や新聞作りなど)が多い。中等?高等教育では、自らが学習・研究した内容などをまとめ、小論文の形式にするレポート形式の宿題が多くなる。

宿題の多くは提出期限があり、その期限内に指定された内容を学習して提出することが求められる。

また、内容が不十分であれば再提出を求められることや、期限内に提出できなければ成績から減点されることがある。

こうした「提出期限を遵守する」また「守ることができなければペナルティが課される」という宿題のルールは、会社等の一部の業務における「与えられた仕事を期限までに完成する」ルールと非常に親和性がある。そのため宿題を学校教育における社会訓練の一環として重要視する人も多く、宿題を期日までに提出できなかった生徒には教師が個別で指導をする場合がある[1][2]
問題点

文部科学省が定めた学習指導要領に宿題なる項目は含まれておらず「家庭学習を視野に入れた指導」「総合的な学習の時間」の一環として扱われており、指導内容や実態は各校、各教諭の裁量に任せた複雑多岐に渡るものとなっている。

学校部活動スケジュールや民間の選考会・発表会への参加、進級に重要な直近の定期考査、進学受験などを優先させたいが宿題の処理によって機会損失が生じる可能性がある場合、不利益を被らない範囲で課される宿題の消化を二の次にしているケースも見られる。

学力は各々の生徒によって異なっており、高学力を有する生徒には既に授業で習得した内容の反復であり新規性に乏しい上[3]に学習効果が薄く、低学力の生徒にとっては煩雑で難解な問題の正答が難しく宿題をする意欲が湧かず答えを丸写しして提出するなど宿題としての意味を成さないなどの問題がある。

また、家庭環境や指導を受ける機会などの格差が生徒間に存在するため、同程度の学力を持った生徒が同程度の努力をしても成果が変わる。そして徹夜をしないと宿題が終わらない場合や、課題を終わらせるのに多大な時間が掛かってしまう場合もある。

特に、小学校以外では教師・講師が履修科目ごとに違う傾向が多いため、教師が無秩序に宿題を出してしまい、宿題の量が膨大になってしまいがちである。量が膨大になりすぎると生徒が時間を確保するために徹夜をする危険がある。徹夜は生徒の授業時の集中力も低下させ、発育上も好ましくない。

宿題の量が余りに膨大な場合、その宿題が直ちに落第や単位喪失などに繋がる様なものではない場合は、生徒に工夫するよう指導する必要がある。例えば、解けない問題はそのままにしておく、当日学校で休み時間などを利用して、その授業までに終わらせる。終わらなかったら講師に断りを入れ、出来たものだけ提出する、などである。

提出物としての出来に重点を置くあまり授業中に板書を逐一書き取る、推敲(清書)と損じ箇所の修正に終始する、などは集中先が散漫になり大事な要点や解法の順序説明の見逃し・聞き損じが生じてしまう場合もあり、綺麗に仕上げる目的に労力と時間が割かれ正課授業に遅れが生じる可能性もある。宿題に注力したが定期考査(中間テスト・期末テスト)に有効な成果が反映されなかったり、現行の授業内容についていけず著しい学習遅れの自覚がある場合、トレードオフ[4]を踏まえて主要5科目「国語、社会(地理歴史・公民)、数学、理科(物理・化学)、英語」の予習・復習による履修を優先するなど、提出内容が多少拙くとも最低限の体裁を整えて提出するか、独力では限界がある上に効率が悪いので外部の補助[5]を得て適正な内容に整えるなど、学習の遅れを取り戻す時間を確保する自身に合った優先順位を決め、宿題を有効且つ簡便に処理する方法を自ら工夫する事は、一般社会生活においても利便性が高い。また宿題未提出により成績が調査書(内申表・内申点・単位)に影響するかは各自治体・各学校・各教科指導教員によって多少の違いもあるため教科指導担当ではない養護教諭(保健室の先生)や司書教諭・学校司書(図書室の先生)、学校事務職員(事務の先生)などにお願いして在籍校の調査書評価記載基準の詳細を調べてもらったり、進学希望先の調査書における優先評価基準など、より専門的な内容は最寄りの教育委員会、私立の場合は学校法人に問い合わせて確認する事が可能である。

デューク大学脳神経学カイル・クーパー教授の研究によると、「学年の段階によって大きく影響は変わり、高校においては宿題はポジティブな効果がみられるが小学生(特に低学年)については、成績に関する宿題の効果は微々たるもの、と思われる」「学年順・習得度に合わせた適切で段階的な宿題の時間を設ける」[6]「子どもの学年×宿題10分」(the 10 Minute Rule)[7]という方法を推奨している。

その他、あまり生徒の益にならない提出物の指導や学校教育法第11条に抵触しかねない指導など。※宿題における不明な面や不安に感じる部分は各自で要調査・検証する事。
歴史

宿題という言葉の初出は1801年(享和元年)大田南畝による山内尚助宛大田南畝書簡(4月19日付け)である。「御詩会いかが。宿題御定め候はば一月一次づつにて豚児へ御談じ御極め可被成候」

内閣府の調査では、インターネット利用の小学生の内、7割が「宿題の解答をインターネットで調べる」と回答した[要出典]。

また、後述にもあるが、近年では宿題代行サービスも広まっている。
宿題代行サービス

主に子供を抱える親の需要に応える形で、宿題代行サービス(しゅくだいだいこうサービス)がビジネスとして生まれている。

インターネットを介して注文の発注、商品(宿題)の納入が行われる。計算問題から読書感想文、自由研究などを取り扱うところもある」[8]。小学校低学年向けに執筆される読書感想文は、読点がない等の、小学校低学年に散見される文章の特徴を再現するなど、小学校低学年の作文した文章に見せる工夫が施されている[9]

このサービスについて賛否はあるが、教育関係者は批判的な傾向がある。例えば文部科学省大阪府教育委員会は「宿題の本来の目的からすると好ましくない」「なんでもお金で解決することを子供のうちから教えるのは良くない」と異を唱えている[8]。また、教育評論家の尾木直樹は自身の公式ブログで、一枚数千円程度する読書感想文の代金を「これは大学教授の水準をはるかに超えた暴利だ」とし、宿題代行サービスを「教育詐欺」、「教育犯罪」と断言した[10][11]
韓国の学校教育における「宿題」

韓国でも宿題代行サービスは広く流行している[8]
脚注

[脚注の使い方]
^ 中3男子が始業式後に自殺…進路に不安? 鹿児島 産経WEST 2018年9月5日
^ 担任の指導直後、中3男子が自殺 夏休みの宿題提出促す 朝日新聞 2018年9月5日
^ 新人王!藤井聡太の「元担任」が今明かす素顔 天才棋士は先生に「宿題をやる意味」を問うた 東洋経済オンライン 2018年10月17日
^ 平易な意味では「自分に得な方を比べて選ぶ」他、リスクとベネフィット・両天秤にかける・一長一短・一利一害など。


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