家符
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家符(かふ)とは、皇親公卿家政機関が下部機関に対して出す命令書。公文書のの形式が用いられたことからこの名称がある。

公式令に定められた符の書式に準じた書式で作成され、書止と発給年月日の間には令や別当などの家司の位署が記された。家牒と並んで家政機関発給の文書としてしばしば用いられ、後の政所下文の起源となった。ただし、実物は現存せず、『朝野群載』に所収された殿下渡領佐保殿預職補任する関白内大臣家の家符(嘉保3年10月27日付、関白内大臣は藤原師通)の写しが遺されているのみである。
参考文献

鈴木茂男「家符」(『国史大辞典 3』(吉川弘文館、1983年)
ISBN 978-4-642-00503-6


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