家族
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「家族」のその他の用法については「家族 (曖昧さ回避)」をご覧ください。
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この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。問題箇所を検証出典を追加して、記事の改善にご協力ください。議論はノートを参照してください。(2016年5月)
19世紀のあるギリシャ人一家(1895年南アフリカカラード家族コンゴの家族(2007年)両親の50回目の結婚記念日を祝うために2007年9月にスペインの修道院前に集い写真をとった、11人の子供と20人の孫。大家族「Family」と題された像

家族(かぞく、英語: family、ドイツ語: Familie、フランス語: famille)とは、夫婦親子という関係を中心とする近親者によって構成され、相互の感情的きずなに基づいて日常生活を共同に営む最も小さな共同体である[1]
概要
語義

「家族」や「family」といった言葉には、いくつかの意味がある。以下、辞書類の解説から紹介する。

Oxford Dictionariesでは、英語の「family」に関して、大きく分けて3つの意味を挙げている。1 ふた(両親)とそのたちで、ひとまとまり(ひとつの単位)として一緒に暮らしているものたち1.1 血縁や結婚によって関係づけられた人々2 共通の先祖を持つ全ての人々3 関連性のあるものごと

広辞苑では「家族」の解説文としては、「夫婦の配偶関係親子・兄弟の血縁関係によって結ばれた親族関係を基礎にして成立する小集団」としている。

大辞泉では、「夫婦とその血縁関係者を中心に構成され、共同生活の単位となる集団」としている。
「家族」と「世帯」との違い

なお、家族と世帯は基本的に異なる概念である[2]。日本国厚生労働省の定義では、世帯とは同一住居・同一生計の集まりのことであり、同じ家族に属していても単身赴任や進学などで別居している場合は別世帯となる[3]。また逆に、家族でなくとも同一生計で同居している親族や使用人は世帯に含まれる[4]
家族の持つ機能

家族が持つ機能と変化[5]内容社会的アウトソース,
現在の変化
性的機能結婚制度に基づいて、パートナー内では許容されるとともに、その外側においては性を禁止する秩序機能同棲、未婚の母、事実婚
生殖機能子孫を残す子供を持たないとの選択
扶養機能老人介護、子供の面倒を見る機能介護施設、保育園
経済的生産的機能農業・自営業など、共同単位として経済的生産を行う会社・工場など外部での経済的生産
保護機能外敵からメンバーを守る(とりわけ女性、乳幼児、病人)警察、病院など
教育的機能子供を育てるとともに、社会に適応した人格を形成する幼稚園学校など
宗教的機能宗教、文化、伝統の継承宗教が軽視される傾向
娯楽的機能家庭内で娯楽を楽しむ遊園地、映画など
社会的地位付与機能親の職業や地位を引き継ぐ世襲の弱体化

上記のように、かつて家族は社会の基礎構成単位として広汎な機能を持っていたが、社会の発達による機能分化に伴って諸機能が外部化され、家族の機能は大幅に縮小しつつある[6]。一方で、生産機能は失ったものの生活共同体としての家族の機能は失われているわけではなく[7]、また教育的機能についても学校などの外部教育機関で長期間の教育が不可欠となる一方、子育ては依然として家族の中心的機能の一つであるばかりか、一家族あたりの子供の数の減少に伴い、家族内での比重はむしろ増しつつある[8]。現代家族の機能については性的機能・生殖機能・教育的機能・経済的機能の4つに限定するものから、さらに縮小した機能を想定するものまでさまざまな理論が存在する[9]
ライフサイクル

家族にもライフサイクルがあり、そのステージに応じて達成すべき発達課題がある。

家族のライフサイクル[10]発達段階発達課題
1どの家庭にも属さない、ヤングアダルト

家族から分離して自己を確立する

親密な同年代と仲間関係を持つ

職業上で自己を確立する

2結婚による家族の誕生

夫婦関係を形成する

互いの実家、友人関係と関係を再構築する

3幼い子供を持った家族

子供たちのために、夫婦は心理的物理的空間をつくる

親としての役割を務める

祖父母=孫関係を含めた拡大家族を構築する

4思春期の子供を持った家族

子供らが家庭の内外を自由に出入りすることを受容する

中年夫婦は、夫婦関係、人生職業上の課題を乗り越える

老年世代を配慮する

5子供たちの脱出と出立

夫婦関係を再構築する

成長した子供たちと父母は、互いに大人同士として付き合う

義理の子供と孫たちを含めた拡大家族を再構築する

父母は、祖父母の心身の障害、死別に対応する

6人生の晩年を送る家族

社会的・肉体的衰退に対応し、夫婦関係を再構築する

中年世代へ、中心的な役割を譲り渡す

年長者としての知恵と経験を活かし、孫たちに対してよい祖父母になる

配偶者、同胞、同世代の仲間の死別に対応する


家族の類型
定位家族と生殖家族

人々はその多くの割合が、その生涯で次のような2種類の家族とかかわる[1]

自分が子供として生まれ育った家族 (定位家族 family of orientation)[1]

自分が結婚して新しくつくる家族 (生殖家族 family of procreation)[1]

ただし近年の先進諸国(西欧北欧アメリカ、日本など)では、定位家族から離れた後は一人暮らしを続け、生涯結婚せず上の2番目に挙げた「生殖家族 family of procreation」を1度も経験しないまま生涯を終える人の割合(生涯未婚率)が増加している。たとえばアメリカで2018年の統計で35%に到達している[11]。日本も生涯未婚率が2023年の推定値で男性が28.25%、女性が17.85%に達している[12]
核家族と拡大家族核家族アメリカ(1970年代)

家族はその成員によって、核家族と拡大家族とに分類される。「核家族 / 拡大家族」という分類法は、アメリカの人類学者ジョージ・マードックが用いた用語「nuclear family / extended family」という分類用語の訳語である[1]

核家族 - 夫婦のみ、または未婚のその子供によって構成される家族形態である[13]。夫婦どちらか片方のみと未婚の子供によるものもこれに含まれる。

拡大家族 - 核家族よりも多い成員から構成される家族であり、長男など家系を継ぐ子供の家族にその親が同居する直系家族や、両親と複数の子どもとその家族が同居する複合家族などが含まれる。

なお上の「核家族 / 拡大家族」という分類は一夫一婦制の場合に限られ、複婚が行われる場合は複婚家族という別の区分となる[6]

なお上で挙げた家族形態は時代や文化によって千差万別であり、一つの文化内においてさえ一般的なモデルは存在するもののすべて同じスタイルの家族というわけではない。日本では戦前までは直系家族が基本的な家族モデルとして想定されていたものの、戦後第二次世界大戦後)は核家族へと移行した。


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