宮本武蔵_(1954年の映画)
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宮本武蔵
Samurai I: Musashi Miyamoto

監督稲垣浩
脚本稲垣浩
若尾徳平
劇化 北條秀司
原作吉川英治
製作滝村和男
出演者三船敏郎
八千草薫
三國連太郎
音楽團伊玖磨
撮影安本淳
編集大井英史
製作会社東宝
配給東宝
公開 1954年9月26日
1955年11月18日[1]
上映時間94分
製作国 日本
言語日本語
配給収入1億6341万円[2]
次作続宮本武蔵 一乗寺の決斗
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『宮本武蔵』(みやもとむさし、英題:Samurai I: Musashi Miyamoto )は、1954年(昭和29年)9月26日公開の日本映画である。東宝製作・配給。監督は稲垣浩、主演は三船敏郎イーストマンカラースタンダード、94分。

何度も映像化されている吉川英治の長編小説『宮本武蔵』の戦後最初の映画化作品で、『続宮本武蔵 一乗寺の決斗』(1955年)、『宮本武蔵 完結篇 決闘巌流島』(1956年)へと続く3部作の第1作である。また、東宝初のイーストマン・カラー作品でもある。配収は1億6341万円で、1954年度の邦画配収ランキング第7位となった。第28回アカデミー賞名誉賞受賞[3]
あらすじ

慶長5年(1600年)、美作国宮本村で「悪蔵」と呼ばれる乱暴者の武蔵(たけぞう)は、幼馴染の又八と共に村を抜け出し、雑兵として関ヶ原の戦いに参加した。侍としての出世を夢見る2人だったが、味方は惨敗。武蔵は負傷した又八を連れて、野武士の未亡人であるお甲と娘の朱実が住む屋敷に転がり込む。

野盗の襲撃を一人で防いだ武蔵に惚れ、結婚を迫るお甲。だが、武蔵に相手にされないことに腹を立てたお甲は、又八と娘を連れて京の都へと旅立つ。取り残された武蔵は、又八の母であるお杉に、又八の生存だけでも伝えようと故郷を目指す。だが、途中の関所で暴れたために、関所破りとして追われる身となる。捜索の目をかい潜り、お杉の屋敷にたどり着く武蔵。だが、お杉は一人息子を戦場に連れ出した武蔵を憎み、役人に通報する。

宮本村に陣を張った役人は、武蔵を捕えるため、村人を総動員して山狩りを命じる。寺の沢庵和尚は、武蔵を説得するために、又八の許嫁であるお通を連れて山に入る。お通は、又八の母のお杉から、又八が帰らなくても嫁として家に入れと言い渡されていた。孤児であるお通は、この村にいる限り、形ばかりの嫁として生きなければならない。そんな身の上を嘆きつつ、笛を吹くお通。その笛の音に誘われて、現れる武蔵。

沢庵和尚に諭され、その人徳に感銘を受けた武蔵は、おとなしく捕われて村に戻る。だが沢庵和尚は、村の大木に武蔵を吊るし、何日も放置し続ける。わめきたてる武蔵。ひどすぎると和尚に抗議するお通。実は和尚は、武蔵の首を引き渡せという役人を追い返していたのだが、事情を知らないお通は武蔵を助け、2人で村を出奔してしまう。

お通の裏切りに激怒するお杉。村の名家の誇りにかけて、お通と武蔵を切って捨てると宣言したお杉は、郎党を引き連れ、旅に出る。一方、武蔵とお通の行く末を案じた沢庵和尚は、武蔵を武人として鍛え上げる計画を立て、奇策を巡らす。
キャスト

新免武蔵三船敏郎

沢庵二代目尾上九朗右衛門

本位田又八:三國連太郎


お通:八千草薫

お甲:水戸光子

朱実:岡田茉莉子


お杉:三好栄子

吉岡清十郎平田昭彦

辻風典馬:阿部九州男

青木丹左衛門:小杉義男

祇園藤次:加東大介

池田輝政小沢栄


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