宮崎空港線
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宮崎空港線
宮崎空港駅に入線する787系電車(2020年7月)
基本情報
通称空港線
日本
所在地宮崎県
種類普通鉄道在来線幹線
起点田吉駅
終点宮崎空港駅
駅数2駅
開業1996年7月18日 (1996-07-18)
所有者九州旅客鉄道(JR九州)
運営者九州旅客鉄道
使用車両運行車両を参照
路線諸元
路線距離1.4 km
軌間1,067 mm
線路数全線単線
電化方式交流20,000 V・60Hz,
架空電車線方式
閉塞方式特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)
保安装置ATS‐SKATS-DK
最高速度85 km/h[1]
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停車場・施設・接続路線
凡例


宮崎駅


南宮崎駅


日豊本線


0.0田吉駅


一ツ葉道路


山内川


日南線


1.4宮崎空港駅


宮崎空港

宮崎空港線(みやざきくうこうせん)は、宮崎県宮崎市田吉駅から宮崎空港駅とを結ぶ九州旅客鉄道(JR九州)の鉄道路線幹線)である。本路線に日豊本線宮崎駅 - 南宮崎駅間と日南線南宮崎駅 - 田吉駅間を加えた宮崎駅 - 宮崎空港駅間に「空港線」の愛称が付けられている。
概要

宮崎空港付近を通る日南線から分岐し、宮崎空港旅客ターミナルに直接乗り入れる空港アクセス路線として建設され、JR発足後の1996年に開業した。同時に日南線分岐点付近には田吉駅が再開業[注 1]し、本路線の起点となる。日南線との共用区間・分岐付近を除いて、踏切が存在しない。

本路線には加算運賃(130円)が適用されている[2]。なお、本路線ではICカード「SUGOCA」の利用が可能である[3]

また、一般向けリアルタイム列車位置情報システム「どれどれ」の利用ができる路線であり、スマートフォンアプリ「JR九州アプリ」で宮崎 - 宮崎空港間のリアルタイム列車位置情報が提供されている[4]

路線長は1.4 km(営業キロ)と短く、2024年時点で、JR線の中で最短である。なお、本路線の開業前は新湊線(当時全長3.6 km、貨物線)、旅客営業を行う路線では桜島線(JRゆめ咲線、当時全長4.0 km)が最短路線であった。

実は宮崎空港に駅ができるのは当線の宮崎空港駅が初めてではなく、宮崎交通鉄道部が運営していた宮崎交通線の駅として1954年から廃線となる1962年まで飛行場前駅(当時は宮崎飛行場と称されていた)が存在した[5]。その後宮崎交通線の赤江(現・南宮崎) - 内海間は国鉄日南線の建設に利用されたが、ルート変更に伴い飛行場前駅は廃駅になった。そのため、34年振りに飛行場前駅が復活したとも言える。
路線データ空港旅客ターミナル(画面右)と接続する宮崎空港駅

管轄(事業種別):九州旅客鉄道(第一種鉄道事業者

路線距離(営業キロ):1.4 km

軌間:1067 mm

駅数:2(起点駅含む)

宮崎空港線所属駅は宮崎空港駅のみで、田吉駅は日南線所属である。


複線区間:なし(全線単線

電化区間:全線(交流20,000V・60Hz)

閉塞方式:特殊自動閉塞式(軌道回路検知式)

保安装置:ATS‐SKATS-DK

最高速度:85km/h[1]

全線宮崎支社の管轄である。
運行形態

開業以来、線内折り返し列車の設定がされたことはなく、全列車が日南線南宮崎・宮崎駅方面に直通する。普通列車1往復が南宮崎駅発着である以外は日豊本線経由で宮崎駅まで直通しており、すべての特急列車と半数以上の普通列車はさらに同線延岡駅方面に直通している。

南宮崎駅で方向転換が必要となる都城駅鹿児島中央駅方面への直通運転は行われていない。車両は日豊本線と同じ電車が運用されており、田吉駅以南が非電化である日南線青島駅油津駅方面で運用される気動車は乗り入れない。

一見して典型的な空港アクセス鉄道ではあるが、後述する過去の経緯から宮崎市街地よりも旭化成の工場が存在する延岡への中距離輸送に重きが置かれており、特急列車の運行が主体である。なお、宮崎市街地へは本数面で路線バスが優位である。
特急

大分駅延岡駅方面と宮崎地区を結ぶ特急列車は、早朝・深夜に運転される「にちりん」2・6・19・21号、「ひゅうが」3・5・16・18号[注 2]を除き宮崎空港駅を始発・終着駅としている。宮崎空港駅から延岡駅までは約1時間25分[注 3]、佐伯駅までは約2時間半、大分駅までは約3時間半である。なお、宮崎空港駅発着の特急は田吉駅には停車しない[注 4]

宮崎空港線の開業当時はすべての特急列車が博多駅または小倉駅発着であったが、2021年3月13日[6]現在は博多駅発着の「にちりんシーガイア」1往復および小倉駅発着の「にちりん」1往復を除いて大分駅および延岡駅発着とし、大分駅発着の列車に関しては同駅で博多駅発着の「ソニック」と接続する形を取っている[注 5]

2020年10月17日より、周遊型観光特急「36ぷらす3」が運行開始し、土曜日運行分『緑の路』が当線の宮崎空港駅始発となっている。

にちりん」(下り6本・上り5本)

宮崎空港駅 - 南宮崎駅 - 宮崎駅 - 日向市駅 - 延岡駅 - 大分駅 - 小倉駅(1往復のみ小倉駅発着)


にちりんシーガイア」(下り1本・上り1本)

宮崎空港駅 - 南宮崎駅 - 宮崎駅 - 日向市駅 - 延岡駅 - 大分駅 - 小倉駅 - 博多駅


ひゅうが」(下り6本・上り7本)

宮崎空港駅 - 南宮崎駅 - 宮崎駅 - 日向市駅 - 延岡駅


36ぷらす3」(土曜日のみ、上り1本)

宮崎空港駅 → 宮崎駅 → (延岡駅 → 宗太郎駅 → 重岡駅) → 大分駅 → 別府駅(延岡・宗太郎・重岡の3駅は特別停車で、客扱いはない)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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