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宮内庁治定陵墓の一覧（くないちょうじじょうりょうぼのいちらん）では、宮内庁が治定する陵墓の一覧を示す。
目次

1 解説

2 内訳

3 一覧

3.1 陵墓

3.2 陵墓参考地


4 調査

5 陵墓関係事項

5.1 文献

5.2 施設


6 脚注

7 参考文献

8 関連項目

9 外部リンク

解説

日本において「陵墓（りょうぼ）」とは、皇室の墳墓の総称である[1]。陵・墓の区分は歴史的な変遷を経ているが[注 1]、現在では皇室典範（昭和22年1月16日法律第3号）第27条において、

陵（みささぎ） - 天皇・皇后・太皇太后及び皇太后を葬る所。

墓（はか） - その他の皇族を葬る所。

の総称と定義される[2]。ただし実際の「陵」には、歴代天皇陵や皇后・皇太后・太皇太后（「三后」と総称）陵のほかにも、神代三陵、北朝天皇陵、尊称・追贈天皇陵、尊称・追贈三后陵が包含される[3]。また「墓」には、天皇配偶者の墓が包含される[3]。この「（狭義の）陵墓」に、分骨所・火葬塚・灰塚・髪歯爪塔・殯斂地・陵墓参考地などを加えたものが「陵墓等」または「（広義の）陵墓」と総称される[3]。陵墓の広さは、広いものでは約46ヘクタールを測るが（仁徳天皇陵）、狭いものでは1平方メートルにも満たない（例：瑞珍女王墓・敬宮墓）[3]。地域は1都2府30県にわたるが[2]、その6割強は京都府に所在する[3]。また時代的には、大部分が南北朝時代以降に属する[3]。

これらの陵墓は、現在ではいずれも宮内庁によって治定・管理されており、本項ではそれら宮内庁治定陵墓を以下に一覧する。また宮内庁治定陵墓に関しては、管理目的で宮内庁書陵部による調査が実施されているほか、近年では学会による陵墓域内への立入調査も実施されており、本項ではそれら調査についても付記する。
内訳

2014年（平成26年）3月末時点の陵墓の数は次の通り[2]。

歴代天皇陵112188897
皇后・歴代外天皇陵等76
皇族墓553
分骨所・火葬塚・灰塚（準陵）42
髪歯爪塔（塚）・分骨塔・殯斂地等68
陵墓参考地46

これらは1都2府30県に分布し、所在地は計459箇所を数える（兆域の重複を勘案）[2]。
一覧
陵墓

2014年（平成26年）3月末時点の陵墓の一覧[4]。

代数続柄被葬者陵墓名称所在地陪冢備考
神天津日高彦火瓊瓊杵尊可愛山陵鹿児島県薩摩川内市宮内町字脇園神代三陵の1つ
神天津日高彦火火出見尊高屋山上陵鹿児島県霧島市溝辺町麓字菅ノ口神代三陵の1つ
神天津日高彦波瀲武??草葺不合尊吾平山上陵鹿児島県鹿屋市吾平町上名字吾平山神代三陵の1つ
御子彦五瀬命竈山墓和歌山県和歌山市和田
1神武天皇畝傍山東北陵奈良県橿原市大久保町遺跡名：ミサンザイ
2綏靖天皇桃花鳥田丘上陵奈良県橿原市四条町遺跡名：塚山
3安寧天皇畝傍山西南御陰井上陵奈良県橿原市吉田町
4懿徳天皇畝傍山南繊沙渓上陵奈良県橿原市西池尻町
5孝昭天皇掖上博多山上陵奈良県御所市大字三室
6孝安天皇玉手丘上陵奈良県御所市大字玉手
7孝霊天皇片丘馬坂陵奈良県北葛城郡王寺町本町3丁目
皇子大吉備津彦命墓岡山県岡山市北区尾上・吉備津遺跡名：中山茶臼山古墳
皇女倭迹迹日百襲姫命大市墓奈良県桜井市大字箸中遺跡名：箸墓古墳
8孝元天皇剣池嶋上陵奈良県橿原市石川町遺跡名：中山塚1-3号墳
9開化天皇春日率川坂上陵奈良県奈良市油阪町遺跡名：念仏寺山古墳
皇子日子坐命墓岐阜県岐阜市岩田
10崇神天皇山辺道勾岡上陵奈良県天理市柳本町飛地い号
飛地ろ号
飛地は号
域内陪冢遺跡名：行燈山古墳
（飛地は号：南アンド山古墳）
（域内陪冢：アンド山古墳）
皇子倭彦命身狭桃花鳥坂墓奈良県橿原市北越智町・鳥屋町遺跡名：桝山古墳
皇子大入杵命墓石川県鹿島郡中能登町小田中飛地い号遺跡名：小田中親王塚古墳
（飛地い号：小田中亀塚古墳）
皇子八坂入彦命墓岐阜県可児市久々利
11垂仁天皇菅原伏見東陵奈良県奈良市尼辻西町飛地い号
飛地ろ号
飛地は号
飛地に号
飛地ほ号
飛地へ号
湟内陪冢遺跡名：宝来山古墳
（飛地い号：兵庫山古墳）
（湟内陪冢：伝田道間守墓）
皇后日葉酢媛命狭木之寺間陵奈良県奈良市山陵町遺跡名：佐紀陵山古墳
皇子五十瓊敷入彦命宇度墓大阪府泉南郡岬町淡輪飛地い号
飛地ろ号
飛地は号