客家語
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客家語
繁体字 客家話
簡体字 客家?

発音記号
標準中国語
漢語?音Keji?hua
?語
ローマ字Khak-ka-ua
客家語
客家語?音Hak-ka-fa / Hak-ka-va
粤語
イェール粤?haak g? wa
粤?haak3 gaa1 waa2
?南語
?南語白話字Kheh-o? (客話)

客家語

客家話 / 客話
話される国 中国
台湾
地域 中国
広東省東北部、福建省西部、江西省南部と湖南省四川省広西チワン族自治区海南省浙江省の一部、香港新界地区
台湾
北西部と南部
その他
各国のチャイナタウン華僑華人社会、ショー族居住地域
話者数3400万
話者数の順位32
言語系統シナ・チベット語族

シナ語派

中国語

客家語



表記体系漢字白話字
公的地位
公用語 台湾
統制機関 中華民国客家委員会
言語コード
ISO 639-1zh
ISO 639-2chi (B)
zho (T)
ISO 639-3hak

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客家語(はっかご)は、主に漢族である客家人が使用するシナ語派の一言語(あるいは中国語方言とも)。
分布

話者は、主に広東省東部、福建省西部、江西省南部の山間部に分布するが、四川省湖南省広西チワン族自治区海南省浙江省南部などの各省区や海外の華僑華人にも多くの話者がいる。また、福建省や浙江省に居住するショー族の大部分も客家語を話す。

台湾では、台湾の北西部に位置する桃園市南部、新竹県苗栗県の大半、新竹市台中市の一部、および台湾南部に位置する屏東県と高雄市のうち六堆と呼ばれる地域、花蓮県の一部で話されている。しかし、客家委員会が2004年に行った調査では、これらの客家の密集地域でも、若年層では話者の比率は3割に満たず、客家語離れが進んでいるため、現在は小学校でも客家語など、母語を教える時間が設けられたり、民主進歩党政権になって始まった国営・客家テレビなどにより、保存と継承の努力が進められている[1]。また企業でも、コールセンターや窓口などに客家語窓口を設置するなどの取り組みも進んでいる。

また、シンガポールインドネシア(主にジャワ島スマトラ島北西部、バンカ島ボルネオ島西部など)、マレーシア(主にサラワク州)などの東南アジア、モーリシャスインドの一部地域、アメリカ合衆国にも華僑、華人として集団で暮らす客家がおり、客家語も使用されている。

推定使用者人口は5500万人(中国4500万人、台湾300万人、その他海外1000万人)。

多くの居住地において、客家語話者は少数派となっていることが多く、周囲の言語・方言と比べて影響力が低いことから、語彙を借用することがよく行われており、地域差がある。例えば、マレーシアの客家語ではマレー語、台湾の客家語では台湾語、広東省の客家語では広東語からの借用語が多く見られる。

ただし、ショー族が客家語を話すように、客家語が主流の地域では、他の民族が客家語を話したり、語彙を取り入れる例も見られる。
起源
宋代?語東支論

1990年代以來、学界では一般に客家語の音韻が、ほぼ宋代に形成されたと考えられています(あるいは「晩唐五代から宋初まで」を指す場合もあります)、音声上では極僅かな南朝通語の痕跡があります。劉鎮發(2001)は客家語が宋代?語の東支であり、明中葉までに?語内で独立した支族として発展したと指摘しています[2]。江敏華(2011)は共同創造の観点から、?語の全濁清化送気と一部の?語東部方言の人称代名詞複数の語尾が客家語と共通の創造であると論じています[3]

他の?語は明清時代に官話に大きく侵食されましたが、?語の東支にはほとんど官話の成分がないのは、南宋時代に江西南部で?語の東支を話す漢人が?西山地に大規模に侵入し、?人(ミャオ族ヤオ族に属する)が住む地域を開拓したためです[4]。元朝、明朝による科挙の優遇や労役の制度により、?西山地の?系漢人と?人が互いに協力し合い、結果的に?語の母語話者が大規模に?化(漢化)され、言語が変化しました。ケ盛有(2007)は、「客家語には...一部はミャオ族やヤオ族の古代の同源語があり、これらの語彙の音義はすべてミャオ族やヤオ族の中で非常に保存されたものである...客家語の語法現象、動物の性別修飾要素の逆転構詞現象、そして動作の繰り返しを表す副詞の後置現象などから見ると、客家語とミャオ族語、ヤオ族語の間には非常に密接な関係がある」と述べています[5][6]
下位分類

中国社会科学院とオーストラリア人文科学院の『中国言語アトラス』などによると、大陸部分の客家語は下記の下位分類をすることができる。

?州片

粤北片

東江本地片

潮汕片

潮?片

粤桂瓊片

汀州片

寧龍片

于桂片

銅鼓片

川湘片

台湾の客家語「台湾客家語」も参照

代に台湾に移住した客家人は、出身地によって主に以下の「四、海、大、平、安」の五種に分類されている。

四県腔(苗栗腔)広東省嘉應州府梅県や近隣の長楽県興寧県鎮平県平遠県などの四県の出身者。台湾の客家語の標準的な発音となっている。台湾では北西部に位置する桃園市の一部、苗栗県の「山線」地域、および台湾南部に位置する六堆地区(高雄市屏東県の一部)などで用いられる。苗栗県公館あたりが標準と考えられているため、苗栗腔とも呼ばれるが、ただし苗栗と六堆では、一部語彙が異なり(たとえば、接続助詞andにあたる lau1(苗栗など北部)とthung2(南部)など)、中華民国教育部による『客家語?音方案使用手冊』のように後者を南四県腔として分ける事もある。

海陸腔(新竹腔)広東省恵州府海豊県陸豊県の出身者が用いる(ただし広東省の当該地域は現在では?南語化しているところが多い)。台湾では四県腔に次いで広く用いられる。桃園県新屋郷観音郷新竹県の大部分で用いられる。台湾の場合、声調の調値の高低の向きが四県腔と逆になっており、四県腔よりも調類が一つ多い(去声が二つある)。

大埔腔(東勢腔)広東省梅州市大埔県出身者が用いる。


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