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英名 Global Mathematics Certification
略称数学検定・算数検定
実施国 日本
資格種類民間資格[1]
分野教育・教養
試験形式筆記
認定団体日本数学検定協会
後援文部科学省
認定開始年月日1992年(平成4年)
等級・称号1級 - 11級、ゴールドスター・シルバースター
公式サイトhttps://www.su-gaku.net/
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実用数学技能検定(じつようすうがくぎのうけんてい)は、公益財団法人日本数学検定協会が実施する数学・算数の検定であり、一般に数学検定または算数検定と呼ばれる。 括弧内のレベルは日本数学検定協会公表の目安である。受検者の年齢・学歴などの属性によって、受検可能な級が制限されることはない。 1級 - 5級の間を数学検定と呼び、6級以下を算数検定と呼ぶ。
概要
1990年に高田大進吉が個人で始めた数学能力検定が発端である。1992年に任意団体・日本数学検定協会が発足し、1級 - 8級まで8階級を設けて広めた。1994年に文部省(現・文部科学省)により実用数学技能検定として発展させると決まり、同時に1級・準1級を新設し、従来の1級を2級に、2級を準2級に改称した。さらに1995年に1次を計算技能検定、2次を数理技能検定とする体制を確立する。そして1999年7月に文部省認可の公益法人・財団法人日本数学検定協会(以下、財団という)が発足した。
2002年には文部科学省の「確かな学力の向上のための2002アピール」学びの薦めで活用が例示され、全国54大学の学部において推薦入試で利用された。2003年12月に東京都葛飾区教育委員会が策定した「葛飾区教育振興ビジョン」で、小学校の卒業までに6級、中学校の卒業までに3級の取得を目安に掲げている。その後、文京区でも教育改革ビジョンの第1次答申で同様の内容が盛り込まれた。この他にも基礎基本の定着、確かな学力の向上、主体的な学習活動の育成のために、本検定の活用を掲げる教育行政が増えてきている。日本以外にも同様の資格試験(英語: Suken, Global Mathematics Certification)を発足させている。
以前は「数検」の通称で親しまれていたが、数検は財団設立者高田大進吉個人の所有する商標で多額の使用料が必要だったため、財団では2011年7月から、検定の通称を「数検」から「数学検定」に改めた。
通称は5級 - 1級が「数学検定」・12級(かず・かたち検定)- 6級が「算数検定」である。
財団に対しては、平成21年に文部科学省生涯学習政策局より公益法人としての事業運営について改善指導がなされ、平成21年11月27日付で当該協会理事長名で「法人運営の改善経過について」(詳細については、 ⇒http://www.suken.net/zaidan/naibu/naibu_pdf/houkoku.pdf )なる報告がなされた。このことに関して公益法人に対する市民調査委員会が当時の文部科学大臣 高木義明氏及び同副大臣 鈴木寛氏を介し文部科学省生涯学習政策局宛てに平成22年12月21日付で公開質問状を提出した模様であるが、その後の経緯は不明のままである。
2008年に財団の所在地の隣接地(地番が1号だけずれている)を所在地とする日本数学検定協会株式会社(以下、株式会社という)が設立・登記され、財団設立者の高田大進吉が代表取締役に就任した。ほどなくして財団が実施する実用数学技能検定(通称・「数学検定」)が存続したまま、株式会社が数学検定(通称・「数検」)を開始、また財団は所在地を東京都台東区上野5-1-1に変更し、数学検定が何らかの理由により分裂したことが明らかになった。
2018年12月18日に無学年制算数学習タブレットRISU 算数を提供するRISU Japanと飛び級人材育成を目指し業務提携開始。2019年2月2日より学習レベルを成績スコアから自動判定し、数学検定・算数検定の受検階級を推薦するシステムの提供を開始。[2][3]
検定概要及び技能の概要
数学検定
1級(大学程度・一般)
検定の内容
解析:微分法、積分法、基本的な微分方程式、多変数関数(偏微分・重積分)、基本的な複素解析
線形代数:線形方程式、行列、行列式、線形変換、線形空間、計量線形空間、曲線と曲面、線形計画法、二次形式、固有値、多項式、代数方程式、初等整数論
確率・統計:確率、確率分布、回帰分析、相関係数
コンピュータ:数値解析、アルゴリズムの基礎
その他:自然科学への数学の応用など
技能の概要
情報科学社会の発展や生環境の保全あるいは経済活動などを計画的に推進するために必要な数学技能
自然科学に密着した数学上の諸技法を駆使し、諸法則を活用することができる。
抽象的な思考ができる。
身の回りの事象について、数学的に推論ができる。
準1級(高校3年生程度)
検定の内容
数列と極限、関数と極限、いろいろな関数(分数関数・無理関数
技能の概要
情報科学社会に対応して生じる課題や問題を迅速かつ正確に処理するために必要な数学技能
自然現象や社会現象の変化の特徴をつかみ、表現することができる。
身の回りの事象を、数学を用いて表現できる。
2級(高校2年生程度)
検定の内容
式と証明、分数式、高次方程式、いろいろな関数(指数関数・対数関数・三角関数・高次関数)、点と直線、円の方程式、軌跡と領域、微分係数と導関数、不定積分と定積分、等差数列、等比数列、ベクトル、複素数、方程式の解、確率分布と統計的な推測、コンピュータ(数値計算)など