実業之日本社文庫(じつぎょうのにほんしゃぶんこ、Jitsugyo no Nihon Sha Bunko)は、株式会社実業之日本社が発行している文庫レーベル。実日文庫(じっぴぶんこ)と通称される[1]。 2010年(平成22年)10月5日に創刊された[2]。なお、その10日後の10月15日にPHP研究所のPHP文芸文庫が創刊されている[3]。原則として偶数月の5日に発売されている[2]。キャッチコピーは「実る、業ひかる」である[4][5]。実業之日本社文庫のマスコットキャラクターは「ジッピィ」といい、イラストは山下以登による[6][7]。カバーデザインは鈴木正道などが担当している[8]。文庫書き下ろしや単行本やジョイ・ノベルスの文庫化などの作品が収録されている[9]。創刊ラインナップのうちの1点、東野圭吾『白銀ジャック』は、発売から1か月強で累計100万部を達成した。これは同社で初のミリオンセラーとなった[10]。また、単行本を経てから価格を下げて文庫化する、という流れが一般的であるが、『白銀ジャック』は雑誌掲載の後に「いきなり文庫」として発売され、その1年1か月後に単行本化されるという通常とは逆の順序をたどった[11]。2017年、実業之日本社が創業120周年を迎えるのを機に、実業之日本社文庫のマスコットキャラクター「ジッピィ」がカンパニーキャラクターに昇格する[12]。 創刊ラインナップは以下のとおり[13]。 2021年4月8日よりライト文芸を扱う実業之日本社文庫の新シリーズとして実業之日本社文庫GROWが刊行開始された。キャッチコピーは「きっと見つかる、大切なもの。」[14]。初回配本はは沖田円『雲雀坂の魔法使い』、いぬじゅん『今、きみの瞳に映るのは。』、谷山走太『負けるための甲子園』。
概要
創刊ラインナップ
東野圭吾『白銀ジャック』
山本幸久『ある日、アヒルバス』
平山瑞穂『プロトコル』
内田康夫『名探偵浅見光彦の食いしん坊紀行』
森村誠一『純愛の証明』
柳広司『パルテノン』
恩田陸『いのちのパレード』
鳥羽亮『残照の辻 剣客旗本奮闘記』
堂場瞬一『水を打つ (上)』
実業之日本社文庫GROW
脚注^ Twitter / tsumugu_henshu: 【書店員の皆様へ】実日文庫10月の新刊 ...
^ a b 実業之日本社文庫編集部 (jippi_bunko) on Twitter
^ PHP文芸文庫 創刊 2010年10月15日 - 硬骨魚のダイアリー「硬骨ブログ」
^ 実る、業ひかる、新文庫。実業之日本社文庫 2010年10月5日(火)創刊 ...