うの やすひで
宇野 康秀
生誕 (1963-08-12) 1963年8月12日(60歳)
日本 大阪府大阪市
出身校明治学院大学法学部
職業実業家
受賞第30回ベストドレッサー賞
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宇野 康秀(うの やすひで、1963年(昭和38)8月12日 - )は、日本の実業家。
株式会社U-NEXT HOLDINGSの代表取締役社長CEO。USENおよびU-NEXT、アルメックス取締役会長、キャンシステム取締役。また人材派遣会社パーソルキャリア創業者でもある。 1963年、大阪市に生まれる。父は、株式会社大阪有線放送社(株式会社USEN)創業者の宇野元忠。清風中学校・高等学校を経て、明治学院大学法学部法律学科卒業後、起業することを前提に会社組織を勉強する目的で、1988年4月、リクルートコスモス(現:コスモスイニシア)に新卒入社。 1989年6月にリクルート出身の鎌田和彦、島田亨らと独立し人材派遣業・インテリジェンス(現:パーソルキャリア)を設立し、その代表取締役社長となり、順調に会社規模を伸ばす。1995年に日本に帰化[1]。1998年、当時その社員であった藤田晋に対しサイバーエージェントの創業資金700万円の支援を行い、2006年4月までサイバーエージェントの社外取締役を務める。 父の会社の経営を継ぐ気はなかったが、1998年7月に、父元忠が病で急逝したことにより、インテリジェンスの社長を辞め、大阪有線放送の社長となる。同社は2000年には当時社会問題となっていた電柱使用問題を解決させ、2001年に大証ヘラクレスに株式上場。 2001年、平井堅、米倉涼子らとともにベストドレッサー賞を受賞。 2004年のプロ野球再編問題や、2005年のメディア買収騒動で注目されたライブドアの堀江貴文らITベンチャー長者たちがヒルズ族として注目されると、ITベンチャー長者の年齢の少し上をいくヒルズ族の宇野は「ヒルズ族の兄貴分」と見られていた[2]。 2005年4月無料動画配信GyaOを開始、同サービス内において、自身と他社の社長などとの対談を、「Real Business」として放映している。過去には、村上世彰、藤田晋、三木谷浩史などが出演した。特別編では、田原総一朗や井上雄彦が出演した。 2006年3月16日には、個人でライブドア(現:LDH)の発行済み株式12.75%(一株71円・総額95億円)を、ライブドアの第2位の株主であるフジテレビから譲り受けた。この時点で、ライブドアの筆頭株主である堀江貴文に次ぐ株主となり、同年6月14日に開かれたライブドアの臨時株主総会で、社外取締役に選任された(後に退任)。この株取得について、堀江貴文が弁護士を通じて「良かった」とコメントを残している。 2007年世界金融危機の影響で子会社株式の評価減が続き、M&Aによる急拡大を行っていたUSENは急速な財務圧縮を余儀なくされる。2010年6月にはUSENの連結売上高の30%を占める中核会社のインテリジェンスを325億円で譲渡した。同年11月16日にUSEN代表取締役社長を退任し、取締役も退任する形でUSEN取締役会と経営の第一線から退き、新設されたUSENグループ会長に就任する。後任のUSEN社長には顧問の中村史朗が就任した。 一方で2009年2月にユーズマーケティングからの新設分割で株式会社U'sブロードコミュニケーションズが設立され、2010年に同社は「株式会社U-NEXT」に商号変更していた。USEN社長を退任した翌月の2010年12月22日付けでUSENより、自身が代表取締役社長を務める株式会社U-NEXTの全発行済株式の譲渡を受けた[3]。また、同月に夏野剛をU-NEXTの社外取締役に迎えた。 株式会社U-NEXTは2014年12月に東証マザーズに上場し、株式会社インテリジェンス、株式会社USENに次ぐ、3社目の株式上場を果たす。翌年2015年12月にU-NEXTは東証一部へ市場変更。 2016年2月にU-NEXT社長のままUSEN取締役会長に就任、USEN取締役会に復帰した。ほどなく2017年12月、U-NEXTとUSENとの経営統合によりUSEN-NEXT HOLDINGS(現:U-NEXT HOLDINGS)の代表取締役社長CEOに就任した。 事業家以外でもトライアスロンや登山家としても活躍。2015年にトライアスロンの世界選手権大会の日本代表として選考され、近藤真彦とともに完走を果たす。また、登山では2013年7月にヨーロッパアルプス最高峰のモンブランの登頂に成功。2015年9月にはアフリカ大陸最高峰キリマンジャロの登頂にも成功。
来歴・人物
インテリジェンス社長
USEN社長
U-NEXT社長
USEN-NEXT HOLDINGS社長
トライアスロン、登山
経歴
1988(昭和63)年4月 株式会社リクルートコスモス(現:株式会社コスモスイニシア)入社
1989(平成元)年6月 株式会社インテリジェンス 代表取締役就任
1998(平成10)年3月 株式会社サイバーエージェント 取締役就任(2006年まで)
7月 株式会社USEN 代表取締役就任(2010年まで)
1999(平成11)年
4月 ユーズ音楽出版(現ユーズミュージック)代表取締役
6月 ユーズミュージック音楽出版(現ユーズミュージック)取締役
2000(平成12)年 ユーズコミュニケーションズ(現アルテリア・ネットワークス)代表取締役(2004年まで)
2001(平成13)年 日光堂(後のBMB)取締役就任(後に退任)
2003(平成15)年 楽天株式会社 社外取締役就任(2006年まで)
2004(平成16)年 株式会社ギャガ・コミュニケーションズ(現ギャガ) 代表取締役就任(2009年まで)
2005(平成17)年 エイベックス・グループ・ホールディングス株式会社 社外取締役就任(2006年まで)
2006(平成18)年 ライブドア(現:LDH)社外取締役(後に退任)
2010(平成22)年7月 株式会社U-NEXT(旧法人)代表取締役社長(2017年まで)
12月 USENグループ会長
12月 株式会社U-NEXTマーケティング 取締役(現任)
2016(平成28)年3月 株式会社USEN(旧法人) 取締役会長
3月 株式会社アルメックス 取締役会長(現任)
2017(平成29)年12月 USEN-NEXT HOLDINGS 代表取締役社長CEO(現任)
12月 株式会社USEN(現法人)取締役会長(現任)
12月 株式会社U-NEXT(現法人)取締役会長(現任)
12月 株式会社USEN ICT Solutions 取締役会長(現任)
12月 株式会社USEN Medi a取締役会長(現任)
12月 株式会社USEN NETWORKS 取締役会長(現任)
2018(平成30)年10月 キャンシステム 取締役(現任)
受賞歴
第30回ベストドレッサー賞(2001年) - 政治・経済部門
GQ MEN OF THE YEAR 2006(2006年)[4]
関連書籍
和田勉『USEN宇野康秀の挑戦!カリスマはいらない。』(2006年4月20日、日経BP)
リアルビジネス企画・制作チーム:著 和田勉:構成『USEN宇野康秀×8人の若手経営者のリアルビジネス(2007年3月8日、日経BP)
『経営者の覚悟―いま、コンプライアンスが問われている』(2007年4月17日、第一法規出版)
児玉博『起業家の勇気 USEN宇野康秀とベンチャーの興亡』(2020年4月10日、文藝春秋)
脚注^ 『官報』1995年2月13日
^ 白馬の騎士のしたたかさ 読売ウイークリー2006年4月2日号
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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