宇野バス
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宇野自動車株式会社
Uno Bus Company, Limited

種類株式会社
略称宇野バス
本社所在地 日本
700-0822
岡山県岡山市北区表町二丁目3番18号
設立1941年昭和16年)4月1日
業種陸運業
法人番号1260001000674
事業内容乗合バス事業
代表者代表取締役社長 宇野泰正
主要子会社宇野不動産(100%出資)
外部リンクhttps://www.unobus.co.jp/
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宇野自動車株式会社(うのじどうしゃ)は、岡山県東部をエリアとする一般路線バス専業の会社である。通称は宇野バス。
概要宇野バス限定発行のHareca

岡山市東区瀬戸上道地域)、赤磐市を中心に、県東部の備前市瀬戸内市美作市美咲町に路線網を展開する。創業以来路線バス事業のみを展開するバス事業者で、一時期運行していた定期観光バスを除けば、高速バス貸切バス等の運行を行ったことがない。

社名は創業家である宇野家に因んでおり、県南部の地域名である玉野市宇野地区とは無関係[1]で、宇野家による同族経営が行われている。社紋は「うの」を図案化したものが使われている。

「日本最低運賃」を目指し、対キロ区間制運賃を採用している30両以上保有のバス事業者の中で鹿児島市交通局に次いで2番目に安い(民間事業者では最安[2][3])基準賃率23円20銭を1994年(平成6年)以来採用しながら、回送を極力減らすなどの企業努力により、運行にかかる補助金を受け入れず無借金経営を持続している[4]。ただしその反面、補助金なしでは収支均衡の見込めないエリアからの撤退は躊躇なく行い、備前市や美作市などでは既存路線の大半を廃止、現在の運行エリアは岡山市内とその隣接市町のみにほぼ絞り込まれた。

岡山市中心部では同業他社と競合する区間もあるが、他社と一線を画す営業施策をとっているのも特徴の一つであり、他社との競合区間で1998年(平成10年)に規制緩和を求め、公共交通では異例の「運賃値下げ」申請を行っている[4]。また、岡山市の中心部である表町北区)には、多くのバス路線が乗り入れる天満屋バスステーションがあるが、当社は天満屋バスステーションには乗り入れず、本社と同居する形で独自に設けた表町バスセンターに発着する。

非接触型ICカードシステムHarecaが使用出来るが、両備バス岡山電気軌道下電バスと異なりスルッとKANSAI協議会に非加盟のため、全国相互利用サービス対応のICカードは利用不可能[5]

2023年(令和5年)10月1日、鹿児島市交通局のバス運賃が全線均一230円になったため、名実ともに運賃の基準賃率が日本一安いバス会社となった。
車両

三菱ふそうならびに日野車を使用している。

前後の屋根上に取り付けられた5つの橙色マーカーランプが外見上の特色であり、車体後部にも乗務員名を車外名刺としてマグネットで取り付けている。また、ツーステップ車では、窓の配置や桟の位置を座席に合わせてカスタマイズし、内装はハイバックシートで片側2人掛け座席を採用していた。

2000年代に他社がノンステップバスやワンステップバスを増備するようになっても、長らく扁平タイヤ装備等によるツーステップバスの低床化で対応してきたが、障がい者団体から低床バスの導入を要望されたこと等もあり[6]、2012年、新車として交通バリアフリー法に準拠したワンステップバス三菱ふそう・エアロスター(QKG-MP35FM(前期)))が1台、2013年には宇野バス初となる日野車(日野・ブルーリボンII(QPG-KV234N3))が2台目のワンステップバスとして導入され、翌2014年にも同型車が1台増備、2015年には3月・5月・9月・11月の四度にわたって合計24台が増備され導入が本格化した[7][8][9]

2016年以降は再び三菱ふそう車が導入され、 2016年にQKG-MP35FM(後期)が1台、2017年にQKG-MP35FM(後期)が1台と2KG-MP35FMが2台、2018年には2KG-MP35FMが2度にわたって合計14台増備され、全車両のワンステップバス化を達成した[10][11]

過去に、台風の影響で他社のトラックの横転があったことを教訓に、原バス停(岡山市北区)、八日市バス停(瀬戸内市長船町)の屋根の上に風速計を設置し、台風シーズンの運行可否の判断材料としている。

屋根上に取り付けられたマーカーランプが宇野自動車のバスの特徴

同形式車両の後部。前面と同じくマーカーランプがあり、後窓には2種類の方向指示器と連動しバス停への出入りを後方へ知らせる電光表示器が設けられている

2013年に導入された同社初のブルーリボンIIワンステップバス

原バス停待合室の屋根に設置されている風速計

沿革

1918年(大正7年) 3月: 岡山県和気郡香登村字香登本(現・備前市香登本)在住の宇野三郎が、岡山県で最初のバス事業者として創業。

1936年(昭和11年): 片上 - 日生間運行開始。

1941年(昭和16年)4月1日: 宇野自動車株式会社設立。

1947年(昭和22年):昭和天皇巡幸に際し本社屋が御料車の駐車地に指定され、本社社員が寝ずの番で留守を預かる。

宇野自動車は「最高の栄を賜った」として、当時の様子を写真と共に自社ホームページに掲載している[12]


1955年(昭和30年): 日生 - 日生駅間運行開始。

1964年(昭和39年)5月1日: 日生駅 - 寒河間運行開始。

1996年(平成8年)3月1日岡山県共通バスカードを導入。

1998年(平成10年)7月31日: 岡山市内の競合路線の運賃値下げ(他社競合路線の最低運賃: 150円)

1999年(平成11年)

12月14日: バス停の増設(中国銀行本店前、番町口、植物園口)

12月14日: 岡山駅 - 表町バスセンター間の運賃を150円から100円に値下げ

12月14日: 岡山市内の競合路線の運賃値下げ(通常140円、一部区間100円・120円)


2000年(平成12年)

5月20日: 中国銀行本店西バス停(岡山駅・弓之町→表町バスセンター行きのみ)を設置

9月1日: 深夜バス(表町バスセンター→岡山駅→山陽団地中→ネオポリス西9丁目)を運行開始

12月11日: 公共車両優先システム(PTPS)を導入(国道250号上道北方 - 古京間の主要交差点)


2001年(平成13年)

2月1日: バス優先レーン運用開始(岡山市長岡・長岡西バス停→岡山市国富・国富交差点)

2月1日: 四御神線・国道2号の岡山駅前行きについて、岡山駅構内乗り入れ開始


2002年(平成14年)7月12日: 美作線・東岡山線の富田町バス停を休止し、柳川交差点経由に変更

2003年(平成15年)

1月20日: 表町バスセンター→岡山駅→ネオポリス西9丁目の直行バスを開始

3月20日: 作陽短大岡山キャンパス閉鎖に伴い、東岡山 - 作陽短大間の運行を休止


2004年(平成16年)8月17日: ダイヤ改正により、山陽団地中経由湯郷温泉林野駅行きが新設される


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