宇都宮競輪場
宇都宮競輪場(うつのみやけいりんじょう)は、栃木県宇都宮市東戸祭にある競輪場。施設所有および主催は宇都宮市。競技実施はJKA東日本地区本部関東支部。実況は日本写真判定で担当は中村将司。愛称は「雷神バンク」[1]。 宇都宮市は、「自転車競技法」に基づいて、大衆の娯楽と市財政の増収を図るため、競輪場を建設することになった。 候補地として、旧城址などが挙がったが、1949年(昭和24年)9月に八幡山公園西北部の現在地に決定した。開場式の日時は決定していたため半年間昼夜兼行で工事が進められ、傾斜地であったため、当時としては珍しいブルドーザー18台が投入され、岩盤をダイナマイトで破壊するという大工事となった。西入口は、昔馬捨場とよばれており、病死した家畜を埋めたところで、傍らには馬頭観音が祀ってあった。 1950年(昭和25年)3月21日に開場し、27日に第1回競輪が開催された。記念競輪(GIII)は『宇都宮ワンダーランドカップ争奪戦』が毎年5月に開催されるのが恒例となっている。 1965年(昭和40年)頃から、それまでの自転車やバイクに代わって自動車が普及し、駐車場が盛況しだし競輪開催日は競輪場通りが渋滞し交通マヒを起こしたため、当時の増山市長が移転を選挙公約にしたが、受け入れ先が決まらず、移転を取りやめることになった。 特別競輪は、1987年・1990年・1993年にオールスター競輪が、1996年と2010年に全日本選抜競輪が、2002年に共同通信社杯競輪が、2007年に東西王座戦が、2014年には高松宮記念杯競輪がそれぞれ開催された。 2002年に共同通信社杯競輪が開催された時、地元のシンガーソングライターが作曲した『風のワンダーランド』(歌:八木恭子[2])というテーマソングが制作されており、この曲は現在も使用されている。マスコットキャラクターはカメの「みやかめ」。これにちなんで2011年から記念競輪の2日目優秀競走として『みやかめ賞』が行われる。 2007年より八幡山公園の施設としての活用を見据えて当時のバック側メインスタンドの全面改築が始まり、数年間は開催と平行して工事が施工され、2009年にスタンドが完成した際には走路直線のホームとバックが入れ替わり、新たに設置された大画面映像装置を含む場内の全モニターがハイビジョン対応となった。 特別競輪16勝の「横綱」神山雄一郎のホームバンクとしても知られる。1993年のオールスター競輪での初タイトルも当地であった。また過去には第51回オールスター競輪での競走事故で急逝した内田慶の遺志を組んだ『内田慶メモリアルカップ』が開催されていた。 トータリゼータシステム
目次
1 概要
2 バンク特徴
3 アクセス
4 歴代記念競輪優勝者
5 関連項目
6 外部リンク
7 出典
8 脚注
概要
2018年3月3日からミッドナイト競輪が開始された[3]。
バンク特徴 以前のホーム側直線と管理施設(現在はバック側。確定板は大型映像装置に建て替えられ、管理施設は撤去された。)
1周は500m。直線部がやや長くカーブのきつい扁平なバンク(角度は25度)。先行選手に不利なだけでなく、追走する番手の選手すら後方から抜かれる「交わしの交わし」を食らうほど、後方からの追い込みが決まりやすい。
ただし前述のメインスタンド改築工事に伴いホーム側とバック側が入れ替わった際に、ゴール前のみなし直線が若干短くなり(67.9m→63.2m)、また大型映像装置が2コーナー側に設置されたことから、いくらか先行選手が仕掛けやすくなった。
なおメインスタンドの一部が吹き抜けになっており、また1センター側に大きな建物がないことから、1コーナーから2コーナーとホームスタンド側にかけて風が通り抜ける影響がある。 年優勝者登録地 戸祭元町今昔 福田勝美著 2000.11発行
アクセス
無料送迎バス(開催日のみ運行)
JR宇都宮駅西口バスターミナル12番乗り場 - 馬場町 - 県庁前(中央通り乗り場) - 競輪場へ約15分。
鹿沼営業所 - 新鹿沼駅 - 鳥居跡町バス停 - 鹿沼駅 - 東武西口バス停 - 東武駅前バス停 - 競輪場へ約60分。(1日往復1便)
関東自動車(有料路線バス)
JR宇都宮駅 - 西塙田町 - 戸祭 - 宝木団地線で「競輪場前」バス停下車。
JR宇都宮駅 - 西塙田町 - 戸祭台循環線「競輪場前」バス停下車。
東武宇都宮駅下車徒歩20分。(徒歩5分の県庁前バス停で無料バス乗降可)
歴代記念競輪優勝者
2003年小嶋敬二石川
2004年山口富生岐阜
2005年神山雄一郎栃木
2006年有坂直樹秋田
2007年後閑信一群馬
2008年岡部芳幸福島
2009年神山雄一郎栃木
2011年稲村成浩群馬
2012年長塚智広茨城
2013年浅井康太三重
2015年佐藤慎太郎福島
2016年園田匠福岡
2017年北津留翼福岡
2018年中川誠一郎熊本
2019年
※1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。
関連項目
王将 (曲) - メロディに関わるエピソードがある。
外部リンク
⇒RAIZIN BANK 宇都宮競輪
⇒風のワンダーランド 宇都宮競輪
⇒Kドリームス公式HP
出典
脚注^ ⇒KEIRIN.JP