UBE株式会社
UBE Corporationロゴマーク
UBE東京本社(シーバンスN館)
種類株式会社
機関設計監査等委員会設置会社[1]
市場情報東証プライム 4208
UBE株式会社(ユービーイー、英語: UBE Corporation)は、日本の大手総合化学メーカー。ナイロン原料は世界大手。日経平均株価の構成銘柄の一つ[2]。
旧商号は宇部興産株式会社(うべこうさん、英: Ube Industries, Ltd.)。2022年4月1日に従来略称として用いてきたUBEを正式社名に変更した。宇部本社・拠点を置く山口県宇部市周辺では単に「興産」と呼ばれる場合もある[注釈 1]。
ブランドタグラインは「Transform Tomorrow Today」
概説ウベ・ケミカルズ・アジア社(サトーン・スクエア)
宇部地区の主要炭鉱であった沖ノ山炭鉱を起源とする複合企業体である。1897年に採炭で発祥。化学製品だけでなく、セメント、石炭なども供給している。
旧社名にあった「興産」には、「地域社会に有用な産業を次々に興す」という意味が込められており、宇部共同義会の長老であった紀藤閑之介(第3・6代宇部市長、宇部時報創刊者)の案を俵田明が採用したものである[3]。この社名のとおり、創業時より各々の事業だけでなく、教育機関や港湾、ダム、上水道の整備などを通して、地域の社会資本整備に大きな役割を果たしてきた。
旧三和銀行(現・三菱UFJ銀行)をメインバンクとする企業から構成される三和グループの三水会とその後身社長会である水曜会およびみどり会の主要な構成企業[注釈 2]であり[4][広報 3]、かつては日立造船、帝人とともに三和御三家と呼ばれていた[注釈 3]。その関係上、宇部市には山口県内唯一[注釈 4] の旧UFJ銀行(現・三菱UFJ銀行)の支店が存在している[注釈 5]。
2021年4月30日、化学事業を中心とした企業として更なるグローバル展開を目指すため、2022年4月1日に社名を宇部興産からUBE(ユービーイー)に変更すると発表した[5]。そして2022年4月1日には、前述の社名変更と同時に、長らく中核事業であったエネルギー・建設資材(セメント)事業を三菱マテリアルの同事業と統合し、UBE三菱セメントが発足した。機械事業は既に分社化しており、新生UBEとしては化学事業を中核として再出発をはかることになった[5]。
建設資材(セメント)事業においては、山口県での生産拠点が宇部地区と伊佐地区(美祢市)に分散していたため、一企業の建造物としては異例の規模である全長約28kmの企業専用道路「宇部興産専用道路」と宇部港を横断する延長約1kmの橋梁(興産大橋)を建設・保有し、約30km離れた両工場を結んでいた。これらの構造物もUBE三菱セメントへ引き継がれ、道路は「宇部伊佐専用道路」に改称している。 執行役員制により、経営の意思決定、監督機関としての取締役会とその意思決定に基づく業務執行機能の分離が図られている。1999年よりカンパニー制を導入していたが、2022年に建設資材カンパニーをUBE三菱セメントへ移管・統合し廃止、事業部制に改めた[6]
経営機構と拠点
組織
機能品事業部
パフォーマンスポリマー&ケミカルズ事業部
エラストマー事業部
医薬事業部
生産・技術本部
研究開発本部
事業拠点各拠点の所在地等の詳細については、公式サイトの 国内事業拠点一覧 および 海外事業拠点一覧
東京本社(東京都港区、シーバンスN館)
宇部本社(宇部市小串、登記上の本店所在地)
名古屋支店(名古屋市東区)
研究所
みらい技術研究所(千葉県市原市)
大阪研究開発センター(大阪府堺市)
医薬研究所(宇部市)