宇宙船レッド・ドワーフ号
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宇宙船レッド・ドワーフ号
Red Dwarf
ジャンル

シチュエーション・コメディ

サイエンス・フィクション

原作Rob Grant
Doug Naylor
Dave Hollins: Space Cadet
原案

Rob Grant

Doug Naylor

監督Ed Bye (1988?91, 1997?99)
Juliet May (1992)
Grant Naylor (1992)
Andy de Emmony (1993)
Doug Naylor (2009?present)
出演者

クリス・バリー

Craig Charles

Danny John-Jules

Norman Lovett

Hattie Hayridge

Robert Llewellyn

Chloe Annett

作曲Howard Goodall (1988?2017)
Paul Farrer (2020)
国・地域 イギリス
言語英語
シリーズ数12
+ 1 TV film
話数74 (各話リスト)
各話の長さ28 ? 30分(Series 1?8, 10?12)
25分(per part) (Back to Earth)
90分(The Promised Land)
製作
製作総指揮Paul Jackson (1988?89)
Doug Naylor (1992?present)
Rob Grant (1992?93)
Henry Normal (2016?present)
Christine Langan (2020)
プロデューサーEd Bye (1988?91, 1997?99)
Hilary Bevan-Jones (1992)
Justin Judd (1993)
Jo Howard and Helen Norman (2009)
Richard Naylor (2012?present)
Kerry Waddell (2016?present)
撮影体制Tape (1988?99); Digital (2009?present)
Multi-camera (Series 1?6, 8, 10?present),
Single-camera (Series 7, Back to Earth)
製作Paul Jackson Productions (1988?89)
Grant Naylor Productions (1991?)
Baby Cow Productions (2016?)
製作費£250,000 per episode

放送
放送チャンネルBBC Two (1988?99)
Dave (2009?present)
映像形式576i (1988?99)
1080p (2009?present)
音声形式mono (1988?1989) (remastered as Dolby Stereo for DVD)
NICAM stereo (1991?1999) (remastered as Dolby 5.1 for DVD release)
Dolby Digital (2009?present)
放送期間Original run:
15 February 1988 ? 5 April 1999
Revival:
10 April 2009 ? present
公式ウェブサイト
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『宇宙船レッド・ドワーフ号』(うちゅうせんレッド・ドワーフごう、Red Dwarf)は、1988年2月15日から1999年4月8日にかけてイギリスBBCで製作されたSFコメディテレビドラマ海外ドラマ[1]。事故で乗組員が全員死亡した宇宙船レッド・ドワーフ号で、たまたま時間凍結室入りしていてただ一人生き残った乗組員のリスターが、ホログラムのリマー、から進化したキャット、アンドロイドのクライテンらと共に地球を目指す物語。制作はロブ・グラント(Rob Grant)とダク・ネイラー(Doug Naylor)。全8シリーズ、52話が製作された。日本では1998年10月2日から1999年11月5日までNHK総合テレビの深夜枠(24:30-24:55)にて放送[1]

イギリスでは、BBCとヴァージン・メディアの合弁会社であるUKTVの「Daveチャンネル」において、2009年4月10日より3夜連続で、放送開始20周年記念として10年ぶりに新作「Red Dwarf: Back to Earth」が放送された。
概要
舞台設定

物語は22世紀後半、資源企業・木星鉱山開発会社の保有する惑星間輸送船『レッド・ドワーフ号』で始まる[2]。同船は全長6マイル(約9.7km)、高さ5マイル(約8.0km)、幅4マイル(約6.4km)という巨大な船体を誇り、木星での資源採掘と輸送を目的した旅路にあった[3]。最低階級の乗組員である宇宙事業団の三等技術士官リスターは生物の持ち込みが禁止されているにもかかわらず、密かに妊娠している雌猫フランケンシュタインを飼っていた。これが露呈するとフランケンシュタインを助けるため、猫を隠したリスターは懲罰として冷凍保存による謹慎を命じられる。

それから長い月日が流れ、リスターはマザーコンピューターのホリーに冷凍を解除されて目覚める。他の乗組員の姿が見えない事に気付いたリスターはホリーからレッド・ドワーフで汚染事故が発生し、冷凍室で難を逃れたリスター以外は船員全員が死亡したと告げられる[4]。唖然とするリスターが「自分は何年眠っていたのか」と尋ねると、ホリーは「汚染が除去されるのに300万年を要した」と答える[5]。旅立った地球すらどうなっているか分からない以上、船どころか全宇宙最後の人類かも知れない(生命体は他にも存在)という事実をリスターは突きつけられる[4]

そこに自分と犬猿の間柄だった上官の二等技術士官リマーが現れる。リスターが孤独で発狂しない為、ホリーが最も親しい間柄にあった船員をホログラムとして蘇生したのである。しかし二人は親しいというよりも腐れ縁というのが正しく、またリマーはホログラムの自分が本当のリマーと言えるのかどうか、という哲学的な悩みを抱いていた。ともかくもリマーと共に船内を捜索するリスターは勝手に船に住み着いている青年キャットと出会う。まだ船内に人が居る事に驚くリスターだが、ホリーから彼は人間ではなく猫人類(フェリス・サピエンス)であると知らされる。かつてリスターが助けた飼い猫フランケンシュタインが船の使われていない区画で汚染を逃れ、子を残した事で船内に住み着いた猫の子孫であった[4]

奇妙な仲間達と共に、リスターは故郷たる地球へ戻る決意を固める。
物語の展開

初期における目的は明確に「地球へ戻る事」であり[6]、その中で宇宙を闊歩する他の生命体との出会い、宇宙事業団が残したオーパーツ、300万年の間に起きた出来事、そして船内で起こる様々な騒動をテーマにして物語が進んでいった[6]

第3シリーズからは新レギュラーとして作業用アンドロイドであるクライテンが加わる[7]。当初、第2シリーズで遺棄された宇宙船で死んだ人間達の世話を続けるクライテンとリスター達が出会うエピソードが存在したが、本来は単発登場であったクライテンは次のシリーズから主要キャラクターとして定着し、終盤まで活躍した[8]。第6シリーズ第31話では舞台であった『レッド・ドワーフ号』を見失うという事件が発覚し、以降は小型探査船『スターバグ』でドワーフ号を追うという展開になり、舞台セットが変更されると同時にレギュラーからホリーが外れた[9]

物語終盤となる第7シリーズではエース・リマーの使命を引き継ぐ事になったリマーが別の次元に去っていくという展開がなされ、リマーがレギュラーから外れた。代わりに設定上でリスターが思いを寄せていた女性であるコチャンスキーが別の次元から訪れ、レギュラーに加わった[10] 。更に第7シリーズのラストでナノロボットにより「失われていたドワーフ号が乗組員と共に全て復活する」という衝撃の舞台転換が行われた。従って最終シリーズとなる第8シリーズでは第1話の冒頭以来となる木星鉱山開発会社・宇宙事業団内でのエピソードが中心となり、大きく毛色の違うストーリーとなった[11]。加えて第8シリーズ後半は船内の騒動により懲役2年の罪を与えられ、人間として蘇生したリマーとリスターが船の一角に作られていた懲罰区域に移動させられている[11]。最終シリーズ最終話はリマーを主役にした物語であった[12]

続編製作を望む声は大きく、映画製作など複数の企画が出され、また小説や漫画版が刊行されながらも映像化はなされないままになっていた。しかし最終話から10年後となる2009年4月10日に特別ドラマとして「Red Dwarf: Back to Earth」が製作された。舞台は最終話から9年後、レッド・ドワーフ号で再びリスター、リマー、キャット、クライテンの四人が様々な騒動を起こしながらも旅を続け、遂に目的であった地球に戻るという内容となる。
登場人物
デイビッド(デイブ)・リスター (David "Dave" Lister
)
クレイグ・チャールズ (Craig Charles) / 吹替:堀内賢雄(第1シリーズ?)宇宙船レッド・ドワーフの乗組員にして宇宙事業団の船員で、作品の主人公。階級上では最低ランクに位置する三等技術士官で、上官のリマーと共に雑用を主な仕事にしている。だらしのない性格と仕事嫌いの気質から(本人は気にしていないが)船内でも落ちこぼれに属していたが、猫(キャットの祖先)を船内に持ち込み、引き渡しを拒否したため、懲罰で時間凍結室に入れられてしまう(発覚の原因は猫との記念写真を船内の現像所で現像したため)。だがその結果爆発事故による核汚染を免れ、唯一の生存者となる。最後の船員としてホログラムとして蘇生したリマーを初め、キャット、クライテンら仲間と共に地球帰還を目指しつつ、辿り付くまでの膨大な時間を持て余す日々を送る。


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