宇宙船レッド・ドワーフ号
Red Dwarf
ジャンル
シチュエーション・コメディ
サイエンス・フィクション
原作Rob Grant
Doug Naylor
Dave Hollins: Space Cadet
『宇宙船レッド・ドワーフ号』(うちゅうせんレッド・ドワーフごう、Red Dwarf)は、1988年2月15日から1999年4月8日にかけてイギリスBBCで製作されたSFコメディテレビドラマ(海外ドラマ)[1]。事故で乗組員が全員死亡した宇宙船レッド・ドワーフ号で、たまたま時間凍結室入りしていてただ一人生き残った乗組員のリスターが、ホログラムのリマー、猫から進化したキャット、アンドロイドのクライテンらと共に地球を目指す物語。制作はロブ・グラント(Rob Grant)とダク・ネイラー(Doug Naylor)。全8シリーズ、52話が製作された。日本では1998年10月2日から1999年11月5日までNHK総合テレビの深夜枠(24:30-24:55)にて放送[1]。
イギリスでは、BBCとヴァージン・メディアの合弁会社であるUKTVの「Daveチャンネル」において、2009年4月10日より3夜連続で、放送開始20周年記念として10年ぶりに新作「Red Dwarf: Back to Earth」が放送された。 物語は22世紀後半、資源企業・木星鉱山開発会社の保有する惑星間輸送船『レッド・ドワーフ号』で始まる[2]。同船は全長6マイル(約9.7km)、高さ5マイル(約8.0km)、幅4マイル(約6.4km)という巨大な船体を誇り、木星での資源採掘と輸送を目的した旅路にあった[3]。最低階級の乗組員である宇宙事業団の三等技術士官リスターは生物の持ち込みが禁止されているにもかかわらず、密かに妊娠している雌猫フランケンシュタインを飼っていた。これが露呈するとフランケンシュタインを助けるため、猫を隠したリスターは懲罰として冷凍保存による謹慎を命じられる。 それから長い月日が流れ、リスターはマザーコンピューターのホリーに冷凍を解除されて目覚める。他の乗組員の姿が見えない事に気付いたリスターはホリーからレッド・ドワーフで汚染事故が発生し、冷凍室で難を逃れたリスター以外は船員全員が死亡したと告げられる[4]。唖然とするリスターが「自分は何年眠っていたのか」と尋ねると、ホリーは「汚染が除去されるのに300万年を要した」と答える[5]。旅立った地球すらどうなっているか分からない以上、船どころか全宇宙最後の人類かも知れない(生命体は他にも存在)という事実をリスターは突きつけられる[4]。 そこに自分と犬猿の間柄だった上官の二等技術士官リマーが現れる。リスターが孤独で発狂しない為、ホリーが最も親しい間柄にあった船員をホログラムとして蘇生したのである。しかし二人は親しいというよりも腐れ縁というのが正しく、またリマーはホログラムの自分が本当のリマーと言えるのかどうか、という哲学的な悩みを抱いていた。ともかくもリマーと共に船内を捜索するリスターは勝手に船に住み着いている青年キャットと出会う。まだ船内に人が居る事に驚くリスターだが、ホリーから彼は人間ではなく猫人類(フェリス・サピエンス)であると知らされる。かつてリスターが助けた飼い猫フランケンシュタインが船の使われていない区画で汚染を逃れ、子を残した事で船内に住み着いた猫の子孫であった[4]。 奇妙な仲間達と共に、リスターは故郷たる地球へ戻る決意を固める。 初期における目的は明確に「地球へ戻る事」であり[6]、その中で宇宙を闊歩する他の生命体との出会い、宇宙事業団が残したオーパーツ、300万年の間に起きた出来事、そして船内で起こる様々な騒動をテーマにして物語が進んでいった[6]。
概要
舞台設定
物語の展開