宇宙空母ギャラクティカ
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この項目では、オリジナルシリーズについて説明しています。リメイク版については「GALACTICA/ギャラクティカ」を、登場する宇宙空母については「ギャラクティカ (宇宙空母ギャラクティカ)」をご覧ください。

『宇宙空母ギャラクティカ』(うちゅうくうぼギャラクティカ、Battlestar Galactica)は、米国のSFテレビドラマシリーズおよび映画の題名、また同シリーズの主な舞台となる架空の艦船(バトルスター:宇宙空母)の名称でもある。日本でもテレビ放映、および映画公開された。日本での初放映時は宇宙空母ギャラクチカと表記された。アメリカでは、タイトルの頭文字をとってBSGと略される。

宇宙空母の外観はシリーズによって異なる。ギャラクティカも参照のこと。

1978年に放送開始したTVシリーズとそれに続く一連のシリーズ(便宜的に「オリジナルシリーズ」と呼ぶ)と、2003年から放送開始したオリジナルシリーズをリメイクした「リ=イマジニング(再創造)シリーズ」とに大別される。

オリジナルシリーズは、グレン・A・ラーソン製作の「宇宙空母ギャラクティカ」、「ギャラクティカ1980」及び関連する劇場版である。

リ=イマジニングシリーズは、『新スタートレック』シリーズの脚本家として知られるロナルド・D・ムーアらによる「バトルスター・ギャラクティカ」のシリーズである。
オリジナルシリーズ

シリーズTV日本語題『宇宙空母ギャラクチカ』

パイロット版の映画版日本語題『宇宙空母ギャラクティカ』

シリーズDVD日本語題『宇宙空母ギャラクティカ』

映画版第2作劇場日本語題『宇宙空母ギャラクティカ サイロン・アタック』、同・TV放映時日本語題『宇宙空母ギャラクチカ サイロン・アタック』

概要

映画『スター・ウォーズ』の成功により、アメリカのABCネットワークが制作を決断した大作SFテレビドラマ。ユニバーサル映画が製作し、特撮スタッフには『スター・ウォーズ』のジョン・ダイクストラが招かれた。

作品の生みの親は、のちにヒットドラマ『ナイトライダー』を生み出したグレン・A・ラーソンで、『ナイトライダー』と同じく、彼はメインテーマ曲の作曲にも参加している。

パイロット版は3時間枠で放映され、途中ジミー・カーター大統領によるイラン問題への緊急放送で中断させられたにもかかわらず高視聴率だった。これをTV放映時よりも少し短く再編集した映画版も製作され、ビスタビジョン・サイズにトリミングしたうえで「センサラウンド音響」を付けて劇場公開された。映画版では、途中にバルターが処刑される場面が追加され、終盤のバルターのシーンが削除されている。これはCICビクター・ビデオ版で確認できる。映画版だけ観ると、バルターは死んでしまった事になるが、TVシリーズでは生き続けている。この結果、同じくTVシリーズのエピソードを再編集した映画版の第2作『サイロン・アタック』ではバルターは何の説明もなく復活しており、第1作にいなかった副官のルシファーも登場している。

日本では、パイロット版の映画版が1979年1月27日、ユニバーサルCIC配給で劇場公開された後、1981年1月28日「水曜ロードショー」でパイロット版・日本語題『宇宙空母ギャラクチカ 人類対悪の帝王サイロン!特撮大スターウォーズ』と続くシリーズが日本テレビ系で放映された。その際、映画版の日本語題『宇宙空母ギャラクティカ』では新聞のテレビ欄に1行で収まらないからという理由で、1字少ない日本語題に変更されている。上記の映画版でバルターが処刑された問題について、日本での放送では処刑のシーンをカットし、パイロット版の通りにラストのバルター登場シーンを復刻させた事でシリーズ放映への矛盾を解消している。

シリーズ各話は日本で再編集され、元は20話以上あった話が、パイロット版も含め10話しか放映されていない。音楽も差し替えられたため、日本語版制作スタッフの役職名には「選曲」が存在する。放映当時は「ネイティブ・アメリカンの襲撃を受けながら旅を続ける幌馬車隊」という西部劇をスタッフはイメージして制作されたと紹介されていた。岸川靖によれば日本テレビ放映版はより年少の視聴者にアピールすべく、毎回戦闘シーンが加えられた編集が行われていた。最終回、オリジナル版でギャラクティカが戦うのはセンチュリオンが指揮する単なる色違いのベーススターだが、日本テレビ放映版では日本語題のとおり、サイロン総統が乗ったベーススターに改変されている。またメインタイトルのロゴタイプなどもオリジナル放送版と差異が見られる。

映画版第2作『サイロン・アタック』が日本テレビ系の映画番組枠で放送された際には、ラストシーンになるアダムとアポロ、スターバックの会話が極端に短縮され、なぜか中盤のアポロとスターバックのカットを流用してシーンを作り直し、会話も「ケインはどうなった?」「またまた行き先も言わないで宇宙の彼方に旅立ちました」「何処にいようとケインは、惑星連合の偉大なる英雄だ」と原型と異なるやり取りで半ば強引に締めくくられている。このため、元の映画ではケイン艦長の宇宙空母ペガサスが飛び去ったのか、それともサイロンと相討ちになり消滅してしまったのか、余韻を残していたところが、単に飛び去っただけという解釈に変えられている。

上記のように、アメリカでも日本でも製作や放映の都合により場当たり的な変更が加えられたため、鑑賞の機会によって記憶するストーリーも異ならざるを得ないシリーズでもある。

なお、オンエア開始前にこのドラマの内容を把握した『スター・ウォーズ』の製作会社である20世紀フォックスが、ユニバーサル社を相手に、「この作品は剽窃だ」と訴えた。だが、裁判所は「この作品が著作権を侵しているとすると、『スター・ウォーズ』の著作権を侵している映画が数百本になる」として、訴えをしりぞけた。ちなみに、スター・ウォーズの作曲家のジョン・ウィリアムズは宇宙空母ギャラクティカのメインテーマをボストンポップスで演奏している。
著作権問題の経緯

グレン・A・ラーソンは1969年、終了した『スタートレック(宇宙大作戦)』の後継テレビシリーズとして『Adam's Ark』という作品の企画書を作成する。これは人類の祖先が数万光年の彼方に存在し、遥かなる地球を目指すという、旧約聖書の『出エジプト記』を基にしたストーリーだった。1977年、20世紀フォックスの『スター・ウォーズ』が大ヒットすると、ユニヴァーサルがテレビドラマ版SF戦争物の企画を募集し始めた。ラーソンは早速『Adam's Ark』を『Star Worlds』と改題、冒頭に日本軍の真珠湾攻撃にヒントを得た戦闘シーンを加えて派手な第1話とし、以後を人類の生き残りによる宇宙探検という形に物語を整理し、企画書を提出した。

ラーソンは『スタートレック』の創始者ジーン・ロッデンベリーと『スター・ウォーズ』の監督ジョージ・ルーカスのやり方を徹底的に模倣し、『スター・ウォーズ』同様、事前にノベライゼーションを出版する手法をとった。この時点ではサイロンは機械人間ではなくヒューマノイドの知的生命体であり、小説版もそのように書かれている。

ユニヴァーサルは視覚効果について『スター・ウォーズ』に匹敵するレベルを目指すため、同作品でアカデミー賞を受賞したジョン・ダイクストラを抜擢した。しかし、ダイクストラは『スター・ウォーズ』の製作中からジョージ・ルーカスと、スケジューリングやVFXの完成度をめぐって対立していたうえ、ルーカスが『スター・ウォーズ』用に自費で立ち上げた特撮工房ILMのダイクストラ・フレックス(モーションコントロール・カメラシステムの元祖)をダイクストラが以後の仕事に流用するなどしたため、ルーカス側との間に緊張関係が生じていた。ルーカスが『アメリカン・グラフィティ』の扱いをめぐりユニヴァーサルと袂を分かっていた事も事態をややこしくした。

フォックスとユニヴァーサルは水面下で協議し『Star Worlds』のタイトルを取り下げることで合意に至った。こうして『宇宙空母ギャラクティカ』として3時間のパイロット版が完成し、ラーソンは試写を開きルーカスを招いた。ルーカスが何も言わなかったため、ラーソンはマスコミに「ルーカスも満足していた」と発表したが、ルーカスはこれに激怒、「決して認めたものではない」と発言した。フォックスは『スター・ウォーズ』の続編『帝国の逆襲』の配給権を失う事を恐れ、以前のユニヴァーサルとの約束を反故にしルーカスの意見に全面的に賛成して、著作権侵害でユニヴァーサルを訴えた。これにユニヴァーサルも反訴し、知的財産まで範囲を拡大し訴訟合戦が始まった。『ギャラクティカ』の玩具で子供が死亡する事故が起きた時、ルーカスは「自分の作品だと誤解した視聴者から苦情が寄せられた」と公表した。

フォックスの訴えは退けられたが訴訟の影響は業界全体に波及し、1980年にディノ・デ・ラウレンティスにより製作された『フラッシュ・ゴードン』は、ILMにVFXを発注していた事もあり、日本を含むいくつかの国の配給権は本来のユニヴァーサルから20世紀フォックスに移さざるを得なくなった。冒頭はユニヴァーサルのロゴ風の地球が映るカットがあり、このロゴから本編に繋がる予定だったが、配給の違う国を考慮してそうしたリンクは編集時に切り捨てられた。『宇宙空母ギャラクティカ』自体もTVシリーズとしては短命に終わったうえに、幾度かの再編集映画版や続編を製作するもルーカス・フィルムの業界影響力下で尻すぼみにならざるをえなかった。ただし、訴訟の結果を受けて著作権問題自体は解決しており、21世紀の『ギャラクティカ』製作につながる。


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