宇宙へ行った動物
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アメリカ空軍の広報映画「ロケットに乗った動物たち」(1953年).mw-parser-output .sidebar{width:auto;float:right;clear:right;margin:0.5em 0 1em 1em;background:#f8f9fa;border:1px solid #aaa;padding:0.2em;text-align:center;line-height:1.4em;font-size:88%;border-collapse:collapse;display:table}body.skin-minerva .mw-parser-output .sidebar{display:table!important;float:right!important;margin:0.5em 0 1em 1em!important}.mw-parser-output .sidebar-subgroup{width:100%;margin:0;border-spacing:0}.mw-parser-output .sidebar-left{float:left;clear:left;margin:0.5em 1em 1em 0}.mw-parser-output .sidebar-none{float:none;clear:both;margin:0.5em 1em 1em 0}.mw-parser-output .sidebar-outer-title{padding:0 0.4em 0.2em;font-size:125%;line-height:1.2em;font-weight:bold}.mw-parser-output .sidebar-top-image{padding:0.4em}.mw-parser-output .sidebar-top-caption,.mw-parser-output .sidebar-pretitle-with-top-image,.mw-parser-output .sidebar-caption{padding:0.2em 0.4em 0;line-height:1.2em}.mw-parser-output .sidebar-pretitle{padding:0.4em 0.4em 0;line-height:1.2em}.mw-parser-output .sidebar-title,.mw-parser-output .sidebar-title-with-pretitle{padding:0.2em 0.8em;font-size:145%;line-height:1.2em}.mw-parser-output .sidebar-title-with-pretitle{padding:0 0.4em}.mw-parser-output .sidebar-image{padding:0.2em 0.4em 0.4em}.mw-parser-output .sidebar-heading{padding:0.1em 0.4em}.mw-parser-output .sidebar-content{padding:0 0.5em 0.4em}.mw-parser-output .sidebar-content-with-subgroup{padding:0.1em 0.4em 0.2em}.mw-parser-output .sidebar-above,.mw-parser-output .sidebar-below{padding:0.3em 0.8em;font-weight:bold}.mw-parser-output .sidebar-collapse .sidebar-above,.mw-parser-output .sidebar-collapse .sidebar-below{border-top:1px solid #aaa;border-bottom:1px solid #aaa}.mw-parser-output .sidebar-navbar{text-align:right;font-size:75%;padding:0 0.4em 0.4em}.mw-parser-output .sidebar-list-title{padding:0 0.4em;text-align:left;font-weight:bold;line-height:1.6em;font-size:105%}.mw-parser-output .sidebar-list-title-c{padding:0 0.4em;text-align:center;margin:0 3.3em}@media(max-width:720px){body.mediawiki .mw-parser-output .sidebar{width:100%!important;clear:both;float:none!important;margin-left:0!important;margin-right:0!important}}

宇宙に行った動物概略


1947: 宇宙に行ったミバエ
(英語版)(初の動物)

1949: 初の哺乳類(霊長類)(英語版)

1950: 初のマウス

1951: 初の犬

1957: 犬が初の軌道周回

1959: 初のウサギ

1960: 犬が周回軌道後に初の生存(英語版)

1961: 初の猿

1961: 初のモルモット

1963: 初のネコ

1968: 初の月周回した動植物

1970: 初のカエル

1973: 初の魚

1973: 初のクモ

2007: クマムシが宇宙空間に置かれた。

宇宙に行った動物(うちゅうにいったどうぶつ)では、宇宙に送られた動物について記述する。ただしヒトについては有人宇宙飛行を参照。

もともと、有人宇宙飛行が行われる以前の宇宙空間への動物の打ち上げは、ただ単に宇宙飛行における生物の生存性を試験するためであった。その後、微重力(英語版)と宇宙飛行が動物に与えうる様々な生物学的プロセスや影響を研究する目的でも打ち上げられるようになった。2011年現在、自国の宇宙計画によって動物を宇宙へ送った国は、ソビエト連邦アメリカ合衆国フランス中華人民共和国日本、そしてイランである。
1940年代

意図的に宇宙に送られた初の動物はライ麦の種、綿の種と一緒に打ち上げられたミバエであった。1947年2月20日、アメリカでドイツから接収したV2ロケットによってホワイトサンズ性能試験場から打ち上げられた[1][2]。この実験の目的は高高度における宇宙線被曝の影響を調査することであった。高度68マイルに到達、ミバエは生きて回収され健康体であった。後に行われた複数のV2ミッションでは蘚類を含む生体サンプルを宇宙へ運んだ。

1949年6月14日、アカゲザルのアルバート2世(英語版)(Albert II)はアメリカのV2ロケットによって初の宇宙に行ったサルになったが、パラシュートの故障で地面に激突し死亡した。アメリカは1950年代から60年代にかけて数種のサルを多数打ち上げている。サルにはバイタルサインを測定するセンサーが埋め込まれ、その多くは打ち上げ時に麻酔された状態にあった。
1950年代1957年、ライカは地球周回軌道に打ち上げられた初の動物となった。

1950年8月31日、アメリカはハツカネズミをV2ロケットに搭載して高度137kmまで打ち上げた。この他にも、アメリカは50年代にネズミをいくつか打ち上げている。

1951年1月29日、ソ連はイヌツィガンとデジクをR-1 IIIA-1に搭載して宇宙に送った(弾道飛行)。2匹ともこの飛行に生き残ったが、デジクは後の飛行で死亡している。

軌道を周回した初の動物は、イヌのライカであり、ソ連が1957年11月3日に打ち上げたスプートニク2号に搭乗していた。周回軌道上から安全に帰還させる技術は当時まだ開発されていなかったため、7日後に薬殺される予定であったが、実際にはストレスと熱中症により打ち上げから数時間で死亡していたことが2002年に明らかにされた。ユーリイ・ガガーリンが1961年4月12日に人類初の宇宙飛行を成し遂げるまでに、少なくとも10匹のイヌが周回軌道に打ち上げられ、非常に多くのイヌが弾道飛行した。

1958年12月13日、アメリカ海軍の調教した南アメリカのリスザルゴードを乗せたジュピターIRBM AM-13ケープ・カナベラルより打ち上げられた。ノーズコーン(英語版)の回収用パラシュートが作動せず、ゴードは死亡した。飛行中に地上に送られたテレメトリーデータから、ゴートは打ち上げ時の10G、8分間の無重力状態大気圏再突入時の40Gに耐えたことが分かっている。ノーズコーンはケープ・カナベラルから2,411 km離れたダウンレンジ(英語版)に沈み、現在も回収されていない。1959年12月4日、Little Joe 1Bフライトに挑むアカゲザルのサム

アメリカ生まれのアカゲザルのエイブル(Able)とペルー生まれのリスザル・ベイカー(Baker)は1959年に宇宙飛行(弾道飛行)から生きて帰還した初のサルとなった。1959年5月28日、エイブルとベイカーがジュピターIRBM AM-18のノーズコーンに乗せられ、ミサイルは高度579kmに達し、ケープ・カナベラルから2,735km離れた大西洋のミサイル射爆エリア(英語版)に降下した。2匹は38Gに耐え、約9分間無重力状態だった。最高速度は16,000km/hで、16分間の飛行だった。2匹は飛行から無事に生還し、状態も良好だった。しかしエイブルは飛行の4日後に行われた電極を除去するための手術の際、麻酔が原因で死亡する。ベイカーはハンツビルのUSスペース・アンド・ロケット・センター(英語版)で1984年11月29日まで生きた。
1960年代有名なハンドシェイクウェルカム。マーキュリーレッドストーンロケットによる飛行の後、ハムは回収船USS Donner (LSD-20)の船長に迎えられた。

1960年8月19日、スプートニク5号に乗ったイヌのベルカとストレルカは地球軌道を周回して生還した初の動物となった[3]。ストレルカの子犬のプシンカは1961年、ニキータ・フルシチョフによってジョン・F・ケネディの娘キャロライン・ケネディに贈られ、プシンカの子孫は現在も生存している。

1961年1月31日、チンパンジーハムレッドストーンロケット(en)のマーキュリーカプセルに乗せられ、宇宙飛行(弾道飛行)を行った。ハムはレバーを引くように訓練され、成功するとバナナが、失敗すると電気ショックが与えられた[4]。この飛行によって宇宙飛行中に動物が作業可能であることが立証された。3ヵ月後の4月12日にソ連宇宙飛行士のユーリイ・ガガーリンが軌道周回飛行で、5月5日には米国宇宙飛行士のアラン・シェパードが弾道飛行で宇宙に行った。1961年11月29日、アトラスロケットマーキュリー・アトラス5号に搭載されたマーキュリーカプセルによってイーノス(英語版)は地球軌道を周回した初のチンパンジーとなった。

1961年2月22日、フランスは初めてラット(Hector)を宇宙に送った(弾道飛行)。1961年10月にも別のラットを2匹打ち上げている[5]

フランスは1963年10月18日にネコフェリセットを打ち上げた[6]神経衝撃を測定するため、ネコの頭には電極が埋め込まれていた。


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