学用品
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学用品(がくようひん)とは、児童生徒学習学校生活などに使用する物の総称である。文房具の他、衣類楽器など、その種類は多岐にわたる。
目次

1 学用品の特徴

2 学用品の販売

3 主な学用品

3.1 通学

3.2 学校生活

3.3 授業(全般)

3.4 授業(教科別)

3.5 学校行事など


4 学用品の無償配付

5 脚注

6 関連項目

学用品の特徴

児童の体の大きさや体力・筋力に合わせて設計されているほか、毒性の低い成分を使用する・はさみの先を丸くするなど特に安全に配慮されている。また、紛失や他人のものとの取り違えを防ぐため氏名を記載する欄があらかじめ設けられているものが多い。学校での授業で水彩画を描くための道具、毛筆での習字に必要な道具、裁縫製図木工の基礎を学習するために必要な道具など多種類の専用道具が一度に必要になるものについては、持ち運ぶためのケースとともにセット販売されている。学用品のなかには子供が楽しく使えるよう、良い匂いやカラフルな彩色を施したもの、キャラクターの絵が描かれたもの、食品やキャラクターなどを模した形状のもの、動く仕掛けが施されたものなどがあるが、玩具としての要素が大きいものはかえって学習の妨げになるため学校などでは指定された色や形状以外の学用品の学内持ち込みを禁じている場合がある。また、学校名や校章を入れたその学校専用デザインの体操着などやその学校独自の学習法のために設計されたノートなどを学校指定品とし、それ以外の学用品の使用を認めない場合もある。
学用品の販売

学用品は文房具店などで取り扱われる。商業地区にある一般的な店舗でも販売されるが、学校の通学路や校門の前に立地し朝の通学時間帯に営業を開始する文房具店が児童・生徒によく利用される。校内に購買がある場合にはそこでも販売される。学校指定品については学区内の取り扱い指定店で扱われる。学校(特に小学校)に入学するときには多くの学用品が必要になるため、入学シーズンになると百貨店ショッピングセンター、大型文房具店、ホームセンターなどの大型小売店やインターネット上の通信販売店などでは学用品の特設コーナーを設けるところも多い。また、日本の学校では必要な学用品を学校で一括購入する場合が多い。
主な学用品

以下では主に現在の日本の小中学校においてよく使用されるものを記す(必ずしもすべての学校でこれらを使用するわけではない)。
通学

- 日本の小学校では皮革製のランドセルを使うことが多く、一部地域ではナイロン製のランリュック(正式名=ランリック)を使っている。中学校以上ではボストンバッグなどが使われることが多いが、生徒の身体の成長への影響や学校のある地域の気候(豪雪)を鑑みて背負い型の鞄を採用している学校もある。荷物が多いときのためにサブバッグも必要となる。ボストンバッグやサブバッグは学校指定品であることが多い。

帽子 - 日本の小学生(特に低学年)は安全のため明るい黄色通学帽をかぶるよう指定されることが多い。

- 革靴、ズック靴などを使用する。学校で指定されることも多い。下駄草履サンダル、キャラクターの絵の付いた靴などは学校で禁止される場合が多い。雨や雪の日の通学用に長靴や雪靴も必要となる場合があるが、これらについて学校で色が指定されることもある。

雨傘 - 児童用のものは安全に配慮し石突や露先が丸くなっている。日本の小学校(特に低学年)においては帽子と同じく明るい黄色のものが指定されている場合がある。図柄や色を制限し華美にならないよう配慮を求める学校もある。また、安全上の配慮から、自転車での通学においては自転車運転中の傘の使用を禁止しレインウェアの着用を義務づけている場合が多い[1]

レインウェア - 児童用のものにはランドセルを背負ったまま着用できるフード付き合羽型のものなどがある。日本の小学校(特に低学年)においては帽子と同じく明るい黄色のものが指定されている場合がある。デザインや色を制限し華美にならないよう、また安全であるよう(特に濃色のものは反射材をつけてあるものを選定するなど)配慮を求める学校もある。

防寒着 - コート、マフラー、手袋などの防寒着については色やデザインを制限し華美にならないよう配慮を求める学校もある。

反射たすき - 交通事故の防止のため、反射材を縫いつけたたすきの着用を義務づける学校もある。

ヘルメット - 自転車通学者に着用を義務づける場合が多い。徒歩通学の場合でも着用を義務づける学校もある。

防犯ブザー - 日本では、近年多発する子供を狙った犯罪から児童・生徒を守るため携行させるようになりつつある。使い方の講習とともに学校から配付される場合もある。

学校生活

名札 - 学校名と名字を記したもの。フルネームで記載する場合もある。学年が変わっても使用できるようになっているものも多い。左胸へピンで着用させる形式のものが多く使われ、首からひもで下げる形式のものはひもを引っかけて首締めが起こるなどの安全上の理由から使用されない。防犯上の理由から学外では着用させない場合もある。

き章 - 校章をデザインしたものなど。名札と一体化している場合もある。

生徒手帳 - 中学生高校生に配布されることが多い。身分証明書(学生証)と一体化している。 学校から配布されることが多いが購買で買える学校もある。

制服 - 学校によっては制服又は標準服が指定されている。

上履き - 土足での校舎内立ち入りが禁止されている学校では上履きを用意する。学校で指定される場合が多い。

連絡帳 - 教師と保護者が特筆すべき児童の様子などを書き記して互いに連絡を取り合うために使用したり、児童が持ち物を忘れないよう書き留めたりする。学校で配られる場合もある。

連絡袋 - 連絡帳、連絡事項を印刷したプリント類、集金袋、通知票などを入れて持ち運ぶ。

給食用ナプキン - 教室で給食をいただくときに机が汚れないように机の上に広げる。

給食当番用白衣 - 給食当番が配膳の際に身につける。マスク以外は多くの場合学校で用意されているものを使用し、当番が終わったら自宅に持ち帰り洗濯して次の当番者へ渡す。マスクは各自で用意したものを使用する。

布巾 - 給食後に配膳台や机の上を拭くために用いる。学校で用意される場合もあるが、児童が持ち寄った雑巾のうちから新品の白いタオルで作られたものなど布巾にして差し支えのないものを使用する場合もある。

雑巾 - 掃除に用いる。各自で専用のものを用意する場合や持ち寄って共用したりする場合がある。握力の弱い小学校低学年の児童が用いる雑巾は絞りやすく乾きやすいよう短辺を縫い合わせ輪にしただけのタオルを畳んで用いるなど、学校から縫い方を指定される場合がある。学校の家庭科の授業で作成する場合もある。

図書袋 - 学校図書館から貸し出しを受けた本の持ち運びに使用する。布製の手提げ袋であることが多い。学校の家庭科の授業で作成する場合もある。

代本板 - 学校図書館を利用する際に棚から抜き出した本のかわりに差し込んでおく板状のもの。氏名が書いてあり、児童・生徒が自分で元の場所に本を返却するのに役立つ。市販品もあるが、学校から貸し出されたり学校の図画工作の授業で作成する場合もある。

防災頭巾 - 地震などの時に落下物から頭を保護しながら避難する場合に備えて準備する。避難訓練で着用する。学校の椅子に取り付け座布団として使用できるものなどがある。

授業(全般)

常用する筆記用具類

鉛筆 - HB又はBを使用することが多い。削って芯をとがらせたものを5本程度用意する。

鉛筆削り - 鉛筆を削って芯をとがらせるのに使う。家で使用するものは卓上型鉛筆削り器を、学校へ持っていくものは携帯用鉛筆削り器を用意することが多く、かつてのように肥後守などのナイフ類を用意することは少ない(学校によっては持ち込みを禁じられている)。学校に卓上型のものが用意されていることもある。

シャープペンシル - 鉛筆の代用。文字の書き方を覚える段階にあるため小学校では禁じられている場合もある。

赤鉛筆 - 答え合わせで○×を付すのに用いる。採点用に作られた朱色の鉛筆や朱色の片端に紺色を繋げた赤青鉛筆を用意する場合が多い。赤色のボールペンサインペンを用いる場合もある。

色ペン - ボールペンやサインペン、蛍光ペンなど。ノートや教科書の重要な部分に印を付すのに用いる。

消しゴム - 鉛筆(又はシャープペンシル)で書いたものを消すときに用いる。通常はプラスチック消しゴムを用意する。匂い付きのものやキャラクター型に造形されたものなどを禁止している学校もある。

定規 - 15cm程度の長さのものと30cm程度の長さのものを用意する場合が多い。短いものは筆箱に入れておく。


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