学校法人南山学園
法人番号9180005002263
学校法人 南山学園(がっこうほうじん なんざんがくえん)とは、愛知県、神奈川県藤沢市に幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学・大学院を擁するカトリック系総合学園。学校法人。ライネルス記念館 Hominis Dignitati(人間の尊厳のために) キリスト教世界観に基づく教育を行い、人間の尊厳を尊重かつ推進する人材の育成をめざしている。キリスト教世界観の要は、一人ひとりの人間がまさに?個人としてかけがえのない存在であり、侵すべからざる尊厳をもつ、という考えに基づく。したがって、キリスト教世界観に基づく教育の目標は、一人ひとりがまず自分の尊厳に気づき、その徹底を図る一方、他者の尊厳も認め、共に、人間の尊厳が尊重され推進される社会づくりに役立とう、という生き方を培うこと。この建学の理念を端的に表現するために、南山学園の各学校はラテン語でHominis Dignitati、すなわち「人間の尊厳のために」という統一の教育モットーを掲げている。 南山学園では、宗教性の涵養について二つの課題を区別している。一つは、キリスト教、仏教などを問わず、生かされていることへの感謝、という基本的な宗教心を育むこと。もう一つは宗教についての基本的な知識を教えることがもう一つの課題としている。 南山大学を頂点とする学校教育では、技術的習熟よりも知的理解を基本とし、更に、その能力を養うため厳しい知的訓練を行う。 1932年に南山中学校が設立されたのは、カトリック教会の新しい管轄単位として10年前にできた名古屋教区の初代教区長ヨゼフ・ライネルス師が「地域の発展のため確かな学力と豊かな人間力を兼ね備えた人材の育成が教会に課された使命だ」と確信していたため。 70年代以来、海外進出を開始した企業の要請に応えて、南山学園では海外での生活を経験した帰国子女に安心して学習できる機会を提供してきた。さらに、60年代以降、南山大学では世界中から多くの留学生を受け入れてきたことも地域の国際化への少なからぬ貢献の証であるといえる。 世界中に広がるカトリック教会を背景にもつ南山学園にとって国際性の涵養は重要なミッションの一つ。創立以来、外国語教育に特別な努力が注がれているのも、そのためだ。実際に高い外国語能力は国際性を養い育てる上で、いわば不可欠な条件だ。留学や海外経験のある教員が多いことは南山学園の著しい特色と言える。 幼稚園から大学・大学院までを擁する南山学園は、各単位校は枠組みを超えた教育連携を行なっている。この教育連携により、各単位校における学びの質をより一層向上させ、これからの社会で活躍できる人材の育成を行う。 学習に適した美しい健康地として八事丘陵が校地に選ばれた。学校辺りの山林地が南山(みなみやま)と呼ばれていたので、創立者は校名を「なんざん」とした。「南山中学」の校名で、「みなみやま」より「なんざん」の方が音のつながりが良かったためらしい。また、「なんざん」は、李白の春日行や詩経に散見する「南山」「南山寿」にも通じ、持久、堅固を意味し、長寿を慶祝する辞義がある。創立期の人々が、この名称に学校の永久の繁栄の意を込めていたことはいうまでもない。 1987年 : アルベルト・ボルト 1949年 - 1957年 : Alysuys Pache 1957年 - 1970年 : 沼澤喜市 1983年 - 1987年 : アルベルト・ボルト 1994年 - 2004年 : ペドロ・シモン (1970年 - 1983年の間と1987年 - 1999年の間は学園長を設置せず) 初代1932年 - 1941年 : ヨゼフ・ライネルス [1] 第2代1941年 - 1948年 : 松岡孫四郎 第3代1948年 - 1951年 : フーベルト・フラッテン 第4代1951年 - 1957年 : ゲオルク・ゲマインダ 第5代1957年 - 1960年 : ヘルマン・ベルテルスベック 第6代1960年 - 1963年 : ゲルハルト・シュライバー 第7代1963年 - 1984年 : アルベルト・ボルト 第8代1984年 - 1999年 : ペドロ・シモン 第9代1999年 - 2008年 : ミカエル・カルマノ 第10代2008年 - 2017年 : ハンス ユーゲン・マルクス 第11代2017年 - : 市瀬英昭 1948年 - 1953年 : Pia Anna Heimgartner 1953年 - 1960年 : Hildebelta Anna Weig 1960年 - 1970年 : 嶋美恵子 (沿革節の主要な出典は公式サイト[2][3][4][5])
教育モットー
設置校
南山大学
南山中学校・高等学校(男子部・女子部)
聖霊中学校・高等学校
南山大学附属小学校
聖園女学院中学校・高等学校
聖園女学院附属聖園幼稚園
聖園女学院附属聖園マリア幼稚園
南山大学
聖霊中学校・高等学校
南山大学付属小学校
聖園女学院中学校・高等学校
南山学園の教育理念
宗教性の涵養
知的理解と厳しい知的訓練
地域社会への奉仕
国際性の涵養
学園内連携
学園名『南山』の由来
学園長・理事長
南山学園名誉学園長
南山学園長
理事長
名古屋聖霊学園長
沿革
1909年(明治42年)8月 - 南山学園創立者ヨゼフ・ライネルスが来日
1920年(大正9年)5月 - ヨゼフ・ライネルスにより、聖園女学園の設立母体である財団法人聖心愛子会(のちの宗教法人聖心の布教姉妹会)創立
1932年(昭和7年)1月 - 名古屋市中区(現・名古屋市昭和区)に財団法人南山中学校(旧制)を設立
1936年(昭和11年)1月 - 南山小学校を設置
1941年(昭和16年)3月 - 南山小学校を名古屋市に移管
1943年(昭和18年)4月 - 現・聖園幼稚園の前身である聖園戦時保育所を開設
1946年(昭和21年)
4月 - 聖園女学院高等女学校設立
7月 - 財団法人南山中学校を財団法人南山学園に改組。南山外国語専門学校(英語科・華語科)設置
1947年(昭和22年)
4月 - 新制・南山中学校(男子部)設立。聖園女学院小学校を設立
8月 - 南山外国語専門学校を名古屋外国語専門学校と名称変更
1948年(昭和23年)
4月 - 新制・南山高等学校(男子部)を設立。南山中学校に女子部を設置。聖園女学院高等女学校を聖園女学院高等学校に名称変更。聖園女学院中学校を設立。聖園幼稚園を設立
5月 - 南山高等学校(男子部)に定時制を併設
10月 - 財団法人南山学園の経営をカトリック名古屋教区から神言修道会に委譲
12月 - 財団法人名古屋聖霊学園設立
1949年(昭和24年)
4月 - 南山大学(文学部、文学部第二部)を設立。財団法人名古屋聖霊学園が聖霊中学校を設立
9月 - 南山大学附属人類学民族学研究所を設置
1950年(昭和25年)3月 - 南山大学附属南山第二高等学校を設立
1951年(昭和26年)
3月 - 財団法人南山学園を学校法人南山学園に改組・財団法人海星学園と併合。 財団法人名古屋聖霊学園を学校法人名古屋聖霊学園に改組。聖園女学院高等学校・中学校・小学校の運営元を学校法人聖園女学院に改組
4月 - 南山高等学校に女子部を設置。名古屋外国語専門学校を廃止
1952年(昭和27年)
4月 - 南山大学附属南山第二高等学校を南山大学附属四日市南山高等学校と名称変更
5月 - 学校法人長崎東陵学園を併合し、長崎南山中学校・高等学校と名称変更
1953年(昭和28年)
3月 - 南山高等学校(男子部)の定時制を廃止
11月 - 南山高等学校の女子部を名古屋市昭和区隼人町へ移転
1955年(昭和30年)
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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