学校のカイダン
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この項目では、日本テレビ制作の土曜ドラマについて説明しています。学校を舞台とした怪談については「学校の怪談」を、そのほかの学校の怪談については「学校の怪談_(曖昧さ回避)」をご覧ください。

ライトノベル・2007年の映画「学校の階段」とは異なります。

学校のカイダン
ドラマのシンボルとして登場した一橋大学兼松講堂
ジャンルテレビドラマ
脚本吉田智子
演出南雲聖一
鈴木勇馬
田部井稔
出演者広瀬すず
神木隆之介
石橋杏奈
杉咲花
須賀健太
間宮祥太朗
白州迅
清水くるみ
吉倉あおい
飯豊まりえ
健太郎
成田凌
加藤諒
金子ノブアキ
泉谷しげる
生瀬勝久
浅野温子
エンディングB'z有頂天
時代設定2015年
製作
製作総指揮伊藤響(CP
プロデューサー福井雄太
難波利昭
八木欣也
制作日本テレビ

放送
放送国・地域 日本
放送期間2015年1月10日 - 3月14日
放送時間土曜 21:00 - 21:54
放送枠土曜ドラマ (日本テレビ)
放送分54分
回数10
公式サイト
特記事項:
初回は15分拡大(21:00 - 22:09)。
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『学校のカイダン』(がっこうのカイダン)は、2015年1月10日から3月14日まで毎週土曜21:00 - 21:54[注 1]日本テレビ系の「土曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマ広瀬すず[1][2]の連続ドラマ初主演作となった。

キャッチコピーは「さあ、コトバの力で世界を変えろ。」。

生徒会長の役目を押しつけられた地味な女子高生が、天才的スピーチライターの教えを受け言葉の力によって学校に革命を起こす学園ドラマ[3]で、タイトルの「カイダン」とは階段のことであり、広瀬が演じる主人公の春菜ツバメがスピーチライターに導かれて「革命の階段を上る」ことを表している[4]
あらすじ

通っていた高校が閉鎖となり、名門の明蘭学園高等学校に特別採用として編入した主人公の春菜ツバメ。明蘭高では校長・誉田蜜子の命により、ツバメのような立場の生徒たちが無償で受け入れられるプロジェクトを実施しているが、学園のトップを飾る集団「プラチナ8」からその生徒たちは「特サ(特別採用)枠」と見下されている。プラチナ8の権力を前に途方に暮れる特サ枠の生徒たち。さらにツバメはプラチナ8の策略で実質的な権力のない生徒会長の役目を押しつけられてしまう。そんな中、ツバメに興味を持った車椅子の青年・雫井彗がツバメに近づく。彗はツバメにスピーチのやり方を指導し、それに従ってツバメは全校生徒に学校の改革を宣言する。孤立無援の中で、ツバメは少しずつ周囲の生徒たちを味方につけるが、プラチナたちはさまざまな妨害をしかけてくる。しかし、ツバメに与えられたスピーチの力は彼らの心をも引き付け、ツバメの側につく生徒も現れる。

やがて、ツバメのバックにいる彗の存在が明らかになり、一時は生徒たちの信頼を失って窮地に陥るが、姿を現して自らスピーチをした彗の言葉に打たれた全校生徒たちは再びツバメに信頼を置く。教育に対する熱意を失っていた教職員たちも、ツバメの地道な説得に心を動かし、理解を示すようになる。しかし、校長・誉田の過去を知る教頭の金時は、彗がツバメと因縁を持つ明蘭高の元生徒であることに気付く。

彗は本名を伊勢崎トオルと言い、明蘭高の生徒会長だったが、5年前に当時のプラチナ生徒によるいじめのために障がいを負って学校を去り、その事件は誉田によって隠蔽された。その後教育の成果を売り物に教育大臣候補にまで上りつめた誉田を彗は憎み続け、復讐のためにツバメを含む歴代生徒会長たちに声をかけ、最終的には学校を潰すつもりで改革を煽っていたのだ。この事実がマスコミに暴露され、大臣内定を辞退した誉田は、責任を取ると称して別の学校法人に明蘭高を売却し、事実上廃校とすることを発表する。しかし、契約は誉田を理事とするという内容だった。彗は校長が再び教育者として表舞台にでることを阻止しようと、自らの命を絶つ計画を考える。彗を救いたいと考えたツバメは、生徒たちと校舎に立てこもり、マスコミに対して彗と校長、そしてツバメによる合同記者会見を行うことを宣言した。そこでツバメは自らの力でスピーチをし、誉田が贖罪の気持ちを持ち続けていたことを明かして彼らを和解に導き、彗に対する自分の恋心を明かす。誉田は学校売却を中止し、彗の真の願いである学校への復帰を叶えたのち校長を辞任する。その後、3年生になったツバメと、脚の障がいを克服して2年生に復帰した彗ことトオルが、一緒に登校する場面で物語は終了した。
キャスト
主要人物
春菜 ツバメ(はるな ツバメ)
演 -
広瀬すず[5]このドラマの主人公。私立明蘭学園高等学校2年1組生徒で、元々通っていた学校が廃校となった影響で特サ枠生徒として明蘭学園に転校してきた。祖父の徳次郎と二人暮らし。プラチナ8の策謀により生徒会長に選ばれ、学園の実情を知って幻滅し校内の雰囲気を一新すべく奔走する。誕生日は5月12日[6]。基本的に明るく素直な性格だが、引っ込み思案なため周囲の人にいつも流されていた。ひょんなことから彗に関わっているうちに自分でも気付かなかった芯の強さを発揮するようになる。第10話では彗の力を借りず自ら「言葉」を考え、合同記者会見で見事彗と誉田の心を動かすことに成功した。当初は彗とはいがみ合っていたが、少しずつ信頼関係を保つようになり恋心を抱くようになる。最終回では、自分の想いを告白し両想いになる。演説時にはピンク色のトラメガを使用する。
雫井 彗(しずくい けい)/伊勢崎 トオル(いせざき トオル)
演 - 神木隆之介[7][8]もう一人の主人公。口が達者な謎の天才スピーチライターで、ツバメの師匠にあたる人物。「学校をメチャクチャにすること」をモットーとしている。一人称は基本的に「僕」だが、感情や敵意をむき出しにする際や他者を冷笑する場面では「俺」になる。困っているツバメを嘲笑うように近づき、契約を結んで、形式的にツバメの手助けをする。「雫井彗」は偽名であり、本名は「伊勢崎 トオル」。物語時より5年前に負ったケガの後遺症歩行障害を患っており、移動の際には車椅子を使用している。ただし、第7話で生徒達の目の前で1度立ち上がって見せている。自身のケガの原因である事件の影響で心を閉ざしており、かなり破天荒で過激な性格だが、間接キスで狼狽えたり、ツバメからの感謝の言葉に嬉しそうな顔をしたり、などシャイな面もある。彗の言動一つ一つが演説を行うツバメにとっての良い活性剤となっており、彗本人の意図とは対照的に、結果的には学校全体を良い方向に導いている。また、時にツバメを突き放しみんなの心をつかむという計画を実行、成功させている。たびたび、ツバメに対するセクハラじみた行為を行っている。その正体は明蘭学園高特別採用プロジェクトの一期生で元生徒会長。いじめを受けていた特サ枠の生徒たちを庇ったため、彗に反感を抱いた当時のプラチナ枠の生徒達から、バレンタインデーの日に胴上げされた際に故意に地面に落とされ、現在も後遺症が残るほどの重傷を負わされた。しかし誉田が、学校が推進する特サ枠の維持および学校と自分の保身のために、その傷害事件を隠蔽した。金時もこれらの経緯を全て知っている。その一件を境に誉田に対し敵意を抱くようになって以来、誉田に対する復讐に固執し明蘭学園高校に介入して誉田を破滅に追いやるために利用する目的で生徒会長、役員に接近し始め、自身の狙いさえ成就できれば自分の母校が滅び去っても構わない、と豪語するようになった。今でも自宅の隠し部屋には、明蘭学園の制服や、誉田らと共に写った写真が収納されていた。ツバメの本心からの説得と叱咤によって、自分のこれまでの言動が本心では事件で失われた楽しい高校生活を取り戻し、再び学校に通うことを切実に願っていたことからの裏返しであることに気付いて、初めてを流し、他者への冷笑や嘲笑でない本心からの笑顔を取り戻し、復学する。第9話までのエピソードにおいて本編開始前のストーリーテラーも務める。
私立明蘭学園高等学校

エリート名門高校で生徒の大半は裕福な家庭の者たちが通っている全校生徒600人の学校で今年で創立50周年。教職員はプラチナ8の横行を把握していながらも対策はとらず、逆にそれが公にならないよう隠蔽している。臨時生徒総会を開催した際、ツバメは「こんな変な学校は変えたい」と所信表明をしている。生徒会執行部は「教師は正しい事なんか教えてくれない」と、この学校をプラチナ8の独断支配下から変えるために立ち上がった。

系列校として明蘭学園パリ校がある。
プラチナ8

明蘭学園の中でも絶対的な権力を持つ8人組の生徒。親が学園に多額の寄付金を収めている関係で権威を振りかざし「生徒会の裏執行部」とも呼ばれていたが、実際にはメンバーたちの両親が利己的な要求を過剰に突き付けていた影響もあった。メンバーはその枠の証として南から贈られた特製の指輪をはめていたが、第7話では全員ツバメに心を動かされ指輪を外した。南・美森・夏樹・波留は2年1組生徒で、ツバメのクラスメイトである。


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