『孤独のメス』(こどくのめす)は、1969年5月5日から同年8月11日まで、TBS系の(毎週月曜22:00 - 22:56)の枠で放映されたテレビドラマ。全14話。 東京・下町の救急病院「隅田川病院」が主な舞台。そこの外科部長の岩下健はアメリカ帰りの脳外科医。技術は優れているが厳しすぎる性格ゆえに、 他の 医者から妬まれることも少なくない。更に秘められた過去を持っている、そんな岩下と病院を訪れて去っていく人々の哀歓とをからめて、医師と患者との交流、病院内部の権力争い、そしてこんな複雑な内部事情が横行しているとも知らず赴任して来た、看護学校を卒業したばかりの麻生雪江など、病院内のいくつもの表情をヒューマニズムに描いた[1][2][3]。 長年にわたりソフト化されていなかったが、2021年12月24日にDVDが発売された[4]。 本作は「日本版ベン・ケーシー」と言われたことがある[1]。また、「ベン・ケーシーと白い巨塔をミックスしたような脚本だが、ベン・ケーシーよりは白い巨塔に近い内容」と評されたこともある[5]。 1962年2月5日開始の『雪国』(池内淳子主演版)以来7年半続いたTBS月曜22:00ドラマの最終作。この後1時間番組は、1987年10月5日開始の帯報道番組『JNNニュース22プライムタイム』まで18年2ヶ月中断、報道番組(および帯番組)でないものはずっと後になり、2017年1月からの『好きか嫌いか言う時間』(月曜20:00より繰り下げ。21:53 - 22:54)まで47年5ヶ月中断、22:00開始のその後の同年10月開始『ペコジャニ∞!』まで中断する[注釈 1]。
作品内容
出演
岩下健:加藤剛
麻生雪江:十朱幸代
浜:笠智衆
:野村昭子
吉崎(岩下の同僚):山本清
田村内科部長:成瀬昌彦
黒田:川合伸旺