孤独のグルメ
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この項目では、久住昌之・谷口ジローの漫画について説明しています。日本のテレビドラマ版については「孤独のグルメ (テレビドラマ)」をご覧ください。
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質問の要約:ドラマ版分割の事後処理について

孤独のグルメ
ジャンルグルメ漫画
漫画
原作・原案など久住昌之
作画谷口ジロー
出版社扶桑社
掲載誌月刊PANJA
SPA!(特別編)
発売日1997年10月(単行本1巻)
2000年2月(文庫版)
2008年4月(新装版)
2015年9月(単行本2巻)
発表期間1994年 - 2015年
巻数全2巻(単行本・文庫版・新装版)
話数全32話
テンプレート - ノート
ポータル漫画

『孤独のグルメ』(こどくのグルメ)は、久住昌之の原作を谷口ジローが作画した漫画作品である。

『月刊PANJA』(扶桑社)誌上で1994年から1996年にかけて連載されたのちに『SPA!』2008年1月15日号に読み切りとして復活し、以後『SPA!』上で2015年まで新作が掲載された。食品会社とコラボレーション企画と称して、商品を食する漫画を掲載することもある[1]

2012年1月期からテレビ東京系でテレビドラマとしてシリーズ化され、2015年5月期から台湾でウェブドラマとしてシリーズ化されている。
概要

個人で輸入雑貨商を営む井之頭五郎(いのがしら ごろう)が、仕事の合間に飲食店に立ち寄り食事を摂る様を描いたグルメ漫画である。主人公の中年男が独りでひたすらに食事を楽しむシーンに合わせて心理描写を綴り、劇的な展開などは少なく、あたかもドキュメンタリーのごとく淡々と物語が進行する。出先の食事が主題とされ、主人公が訪れる店は7話・19話・特別編で描く出張を除けば大半が東京都内を中心とする首都圏の店で、高級店などはなく大衆食堂のような庶民的な店がほとんどである。

1996年連載終了時までの作品(1話 - 18話)をまとめた単行本が出版されている。当初は3刷で絶版になるなど、けっしてヒット作とは言えなかった[2]。2000年になり文庫版が出版されてから年2回の増刷がかかるようになり、その実績から2008年に新装版が発売されている[2]。2007年の時点で文庫版は21刷、8万8千部とロングセラーで、女性読者が4割を占める[3][4]

2014年9月10日の読売新聞夕刊誌上にて「待望の漫画第2弾!『孤独のグルメ2』2014年10月発売予定」と掲載されたが、2014年以内に発売されず、以降順延し、2015年9月27日に発売された[5]

2016年11月時点で、イタリア(Gourmet)、フランス(Le Gourmet solitaire)、スペイン(El Gourmet Solitario)、ブラジル(O Gourmet Solitario)、台湾(孤獨的美食家 五郎的異國食光)、韓国(??? ???)、ドイツ(Von der Kunst allein zu geniesen (Der Gourmet))、中国、ポーランド(Samotny smakosz)、デンマークで翻訳版が発売された[2]。谷口は海外で翻訳されることを考慮し、2巻を描く際にセリフが縦にも横にも描けるように吹き出しをほとんど丸に描いた[6]

台湾版の表題は『孤獨的美食家』と直訳で、これに違和感のあった久住は、テレビドラマが台湾で放送された際に「おいしいものがあれば孤独ではない」の意味で『美食不孤單』と題し、このほうが内容にあっていると語った[2]

2017年2月に作画を担当した谷口ジローが死去した[7]。久住は本作の今後について「絵を描く人がもう旅立ってしまった」「3巻が出ることはありません」と発言している[8][9]。谷口が描かなかった最後の1話の未発表エピソードが存在する[10]
作品の経緯

久住のデビュー作で、夜汽車で男が独り弁当を食べる漫画である『夜行』を読んでいた『月刊PANJA』の編集者から「絵柄を変えて大人向きの漫画が描けないか」と持ちかけられたことがきっかけである[2]。その頃のグルメブームに辟易していた久住と編集者は、打ち合わせを行い「孤独にグルメを楽しんでいる漫画」の方向性を得てタイトルも決まった[2]。作画を谷口にすることは、編集者の希望だった[2]

主人公の井之頭五郎を輸入雑貨商にした理由は、「『月刊PANJA』編集者の知り合いに実在していたこと」と、「時間が自由になること」[2]、の2点による。

独身であることは、先行するグルメ漫画『美味しんぼ』『クッキングパパ』との差別化のためである。

下戸であることは主人公に弱点を設ける意味合いもあるが、連載の8ページに収めるために食事と酒を組み合わせる話題を避けるためであると、久住は語っている[2]
登場人物
井之頭 五郎(いのがしら ごろう)演 - 松重豊(テレビドラマ版)声 - 堀内賢雄(アプリ配信アニメ版) / 小山力也(ドラマCD)本作の主人公。輸入雑貨の貿易商を個人で営んでいる。孤高で自由な生き方をモットーとし[注 1]、結婚や店を構えることについては「守るものが増えて人生が重たくなる」として敬遠している。テレビドラマ版ではSeason1・第3話で今の事務所が手狭になったため豊島区の池袋で物件を探していたが、空腹になり止めている。その後、Season2・第9話で江東区の砂町銀座商店街近辺に新しい事務所を構えていることが示唆されているほか、Season4・第10話で江東区枝川に在庫品の保管のための倉庫を借りていることが明らかにされている。生年月日は不明だが、テレビドラマ版Season3・第3話のルーレット式おみくじ器のコイン投入位置でやぎ座であることがわかる。またSeason2・第5話の商談で神奈川大学を訪れ、その後学生食堂へ足を運び「俺らの時代と変わっている」と呟いているが、出身大学かどうかは不明である。
家族・知人
父親はすでに他界[注 2]。母親については記述無し。古武術道場の館長をしている祖父がおり、彼の事を「育ての親」と語っていることから両親とは幼少時に別れたことが示唆されている。その他の詳しい家族構成は不明だが、離婚して出戻った姉がおり、その姉の子・太(ふとし)は高校球児エースで4番)。現在、特定の恋人はいない。回想では「小雪(さゆき)」という名の女優を始め、数人の女性と交際経験がある。仕事仲間として滝山(演 - 村田雄浩)という人物がおり[注 3]、仕事を振ってもらうこともあるが、彼の食えない性格に振り回されることも多い。
性格・容姿
普段はやや人見知りで消極的。初めての店に入るのをためらうこともある。時々「ふっ」と鼻で笑うのが癖。昔ながらの下町や古い商店街のたたずまいを好む。結構信心深く、神社仏閣を見るとお参りをする。普段は背広服姿で、家に居る時でもネクタイすら外さない。原作では入院している時以外は全ての話で背広姿となっている。テレビドラマ版では基本的に全ての話で背広姿だが、以下の例外がある。

Season1 第5話:昔なじみの常連に誘われたというストーリーの設定上、私服姿で登場。

Season5 第10話:前半部では入院しているため、院内着で登場。

2023年大晦日スペシャル:沖縄民謡の公演の盛り上げ役として、アロハシャツで登場。
かなりの筋肉質。これは先述の祖父に高校まで古武術を叩き込まれていたことに由来する。今でも軽いトレーニング程度は行っている模様。客の前で従業員を叱りつける店主や、部下に酒を強要する店の客に文句を付け、武術の技(アームロック)を掛けたこともある。テレビドラマ版Season1の第11話では、居酒屋でカレーライスを食べている最中、店にひどく酔っぱらったサラリーマン(演 - モト冬樹)が現れ、五郎のみならず店とカレーをなじった事に腹を立て、店外で殴りかかってきたサラリーマンにアームロックを掛けている。
食事について
一仕事終えたタイミングで空腹になる事がほとんどですぐに店を探しに行く。空腹になると見境がなくなり、仕事の途中で空腹になった時は、商談の途中であっても半ば強引に終わらせて店を探しに行っている。自分なりの食事に対する信念をいくつも持っており、これに則って食事を楽しんでいる。例えば食べ合わせを気にしたり、同じ食材を使った料理を選ばないように注意したりし、その選択を「うんうんバランスいいぞ」などと自賛することも多いが、いざ食べ始めてみるとメニューの食材の被り(豚肉炒めと豚汁卵焼きおでんの卵、ポテトサラダ肉じゃがなど)に気づき、度々後悔している。テレビドラマ版では、〆の一環として最後に残った料理をご飯の上に全部のせて丼にして食べる事が多い。空腹の勢いから後先考えずに注文し食べ過ぎたり、食べきれず残してしまうこともしょっちゅうである。テレビドラマ版でも空腹の勢いから後先考えずに注文して食べ過ぎることはあるものの、残すことはなく最後まで完食している[注 4]
趣味嗜好
愛煙家で、食事が終わった後にたばこを一服つけるのが癖。銘柄はパーラメントを愛飲。テレビドラマ版ではSeason4までは喫煙シーンがあるが、その後禁煙した模様。アルコールに関しては全くの下戸で、奈良漬けを食べただけで酔っ払うほど(テレビドラマ版Season3・第1話)。そのため、テレビドラマ版では飲み物として烏龍茶を注文しているシーンが多い。ただ酒呑みや彼らの醸す雰囲気を嫌っているわけではない[注 5]。甘党であり、特に和菓子系の甘い物に目がない。仕事用アイテムとしてノートパソコンを常に持ち歩いており、携帯電話スマートフォンではなくガラケーを使用している。テレビドラマ版ではこの他デジタルカメラスケールも持ち歩いており、スケールは食事の前に出された料理の大きさを測るのに利用することもある(Season3・第8話など)。輸入車を好んでおり、初期の愛車はBMWセダン、後にボルボステーションワゴンに乗り換える。テレビドラマ版での愛車はBMW・5シリーズ(F10)。ほか、2021年大晦日スペシャルではミニ・クーパー京都府伊根町から東京まで自走で移送し、Season10・第5話で譲り受ける。同車は2022年大晦日スペシャルでも登場した。
五郎が食べた料理

括弧内は劇中で確認できる注文した料理の金額。

『孤独のグルメ』各話タイトル料理解説
第1話東京都
台東区山谷のぶた肉いためライスぶた肉いため(400円)
ライス
おしんこ(100円?)
豚汁豚肉入りの野菜炒めではなく、豚肉のみを炒めたものであり、少量のキャベツの千切りと不思議な存在感がある練りからしが添えてある。
豚汁は豆腐と豚肉のみが具として入っており、単品でおかずとして成立するほどに汁も具も量は多い。
ナスのおしんこの漬かり具合は程良く、豚肉が中心となる料理の中では特に爽やかな味わいをもたらす。
第2話東京都武蔵野市吉祥寺の廻転寿司回転寿司(1皿130円)吉祥寺駅近くの『天國寿司』にて。どの品も130円。
値段の割に味は良く、午後1時半から5時までのタイムサービス中は、大トロが一皿130円となる。
五郎はマグロイカエビネギトロアナゴイワシ、大トロ、ウニアワビなど全部で11皿の寿司を食べた。
第3話東京都台東区浅草の豆かん豆かん(400円)たっぷりの豆と寒天黒蜜がかかっただけのシンプルな甘味。
豆は粒が大きく、艶がありとても柔らかい。
黒蜜はクセがなくサッパリしており、あまり甘すぎない。
第4話東京都北区赤羽の鰻丼うな丼(750円)
生ゆば刺し 京都風(400円)
いくらのどぶ漬け(600円)
岩のり(250円)早朝の納品の後、朝も営業している居酒屋で注文した品。
うな丼にセットで肝吸いとおしんこも付いてくる。いくらは大粒で量も多い。
うなぎは身は小ぶりだが脂が乗っている。
生ゆば刺しは中にあさつきが巻いてあり、ポン酢で食べる。
第5話群馬県高崎市の焼きまんじゅう焼きまんじゅう(アンなし140円、アン入り150円)タレをぬって焼いたまんじゅう。アンなしとアン入りがある。
タレは甘いが、アンなしは軽くて素朴な味。一方アン入りの方は、複雑で強烈な甘さとなっている。
本来は看板に書かれてあった焼きそばも食べようと一緒に注文したが、店主に「昔はやっていたが、妻の具合が悪く手が足りないため今はやっていない」と言われて諦めている。
第6話東京発新幹線ひかり55号のシュウマイジェットボックスシュウマイ(600円)


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