孟宏偉
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孟宏偉
国際刑事警察機構総裁時代の孟宏偉(2017年11月7日)
プロフィール
出生:1953年11月
出身地: 中華人民共和国黒竜江省ハルビン
職業:官僚、政治家
各種表記
繁体字:孟宏偉
簡体字:孟宏?
?音:Meng Hongwe?
ラテン字:Meng Hongwei
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孟 宏偉(もう こうい、簡体字中国語: 孟宏?、.mw-parser-output .pinyin{font-family:system-ui,"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}.mw-parser-output .jyutping{font-family:"Helvetica Neue","Helvetica","Arial","Arial Unicode MS",sans-serif}?音: Meng Hongwe?、仮名転写:モン・ホンウェイ、1953年 - )は、中華人民共和国の官僚、政治家。2016年11月より国際刑事警察機構(ICPO)総裁を務めたが、2018年10月7日付で辞任した。
経歴

1953年11月、中華人民共和国黒竜江省ハルビンに生まれ、北京大学法学部を卒業した[1]。1975年6月に中国共産党に入党[2]。卒業後中華人民共和国公安部に入り、公安部部長助理兼交通管理局局長に昇進、2004年には副部長となった[1]。また、この年8月にはICPO中国局局長を兼務している[3]。2012年には、国家海洋局副局長、中国海警局局長を兼務した[3]。2016年11月10日、ICPO総会は全会一致で孟を国際刑事警察機構総裁に選出した[4]。この際、台湾中華民国)の参加申請がICPOから拒否された他[5][6]、孟はチベット自治区での人権弾圧とパンチェン・ラマ10世の不審死や2015年の人権派弁護士の大量逮捕にも関わったと中国の反体制派から批判されていた人物であるため[7][8][9][10]、孟の総裁就任にはアムネスティヒューマン・ライツ・ウォッチなどからICPOの政治利用を懸念する声があがった[11][12][13]。米国に事実上亡命した富豪・郭文貴国際手配の際は中国による政治利用を指摘された[14]。2017年9月に北京で開かれたICPO総会では習近平国家主席総書記とともに基調演説を行った[15][16]
失踪

2017年12月、国家海洋局副局長と中国海警局局長を解任され[3][2]、2018年1月の第13期中国人民政治協商会議には選出されたものの[17]、2018年4月には中国共産党公安委員会委員を解任された[3][1][2]孟が最後に妻に送った刃物の絵文字

フランスから一時帰国中の2018年9月に消息不明となり、SNSや電話を通じた脅迫を受けていたことを知らされていた妻によりフランス当局に通報された[18][19][20]。失踪直前には動物の画像と刃物の絵文字で家族に危険が迫っていることを知らせており、妻はフランス警察の保護下で顔を隠して会見に応じた[21]

失踪はフランス国内で発生したものではないと判断され、ICPOは両国間の問題として不干渉を表明する一方[22][19][20]、中国政府に説明を要求した[23]。10月7日に党中央規律検査委員会国家監察委員会により取り調べ対象となっていることが明らかとなった後、辞任が伝えられた[24][25]中華人民共和国公安部は「反腐敗運動」の一環として「法律の前で特権や例外はないことを明確に示した」と述べるも[26]、10日間超もICPOの照会を無視して辞任させた中国当局の国際基準から逸脱した恣意的な法執行が批判された[27]

2019年3月27日、中央規律検査委員会は収賄や職権乱用を含む違反行為を行ったとして孟を公職から追放し、党籍剥奪の上で刑事訴追することを発表した[28]。同年6月20日、天津市で行われた公判で約1446万人民元賄賂を受け取ったと指摘され、孟は事実であると認めた[29]。2020年1月21日に天津中級人民法院で収賄罪により懲役13年6月、罰金200万元の判決が出された[30]

なお、孟の妻はフランス政府により亡命を認められ[29]オランダハーグ常設仲裁裁判所で孟を保護しなかったICPOを提訴した[31]
出典^ a b c “Missing Interpol president deeply rooted in China’s security”. AP通信 (2018年10月5日). 2018年10月8日閲覧。
^ a b c “中國確認國際刑警組織主席孟宏偉?嫌違法正接受國家監委調?”. BBCニュース・オンライン (2018年10月7日). 2018年10月8日閲覧。
^ a b c d “法国警方就国?刑警??主席孟宏?可能在中国失踪一事展???”. ボイス・オブ・アメリカ (2018年10月5日). 2018年10月8日閲覧。
^ “Red alert: Doubts linger over Interpol’s Chinese boss ahead of Beijing meet”. サウスチャイナ・モーニング・ポスト (2017年7月16日). 2019年4月9日閲覧。
^“台湾の参加認めなかったICPO、総裁に中国の孟氏を選出”. 産経ニュース. (2016年11月10日). ⇒http://www.sankei.com/world/news/161110/wor1611100064-n1.html 2019年4月9日閲覧。 
^“台湾、ICPO総会に参加できず 中国から圧力か”. 日本経済新聞. (2016年11月5日). ⇒http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM05H43_V01C16A1FF8000/ 2019年4月9日閲覧。


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