?�､または�u�l（しょうよ）は、中国前漢以降の後宮における皇帝の側室の称号である。
文字

『史記』外戚世家では「?�､」、『漢書』では「�u�l」と書かれている。後世は「?�､」のほうが多く用いられる。

韋昭によれば「?」は「（皇帝の恩寵）をうける」、「�､」は「（皇帝を）たすける」という意味であるという[1]。

『漢書』外戚伝上の顔師古注によれば「�u」は「接」（しょう、「せつ」は慣用音）と同音で、「皇帝の恩寵に接する」という意味であり、「�l」はほめ言葉であるという[2]。
歴史

漢が成立した当初は、皇帝の嫡妻は皇后と呼ばれ、それ以外の妾はみな夫人と称し、そのほかに後宮には美人、良人、八子、七子、長使、少使の号があった。武帝の時に?�､などの号が制定され、元帝の時に昭儀の号が制定された。

?�､は皇后、昭儀に次ぐ地位であり、官位としては上卿、爵位としては列侯に相当する。

後漢において後宮の号は改められ、皇后、貴人、美人、宮人、采女だけになり、?�､の号は廃止された。しかし曹操が魏公に封じられた際、魏国の後宮の号に?�､も採用され、魏が禅譲を受けて以降も後宮の称号として存続したが、地位は前漢よりも下がっている。

晋においても?�､の号は採用され、皇后、三夫人に次ぐ九嬪の一つとなっている。宋において?�､は充媛（嬪の最低ランク一つ）に次ぐ地位であり、官位としては正三品に相当する。明の前期には嬪の一つであった。清代には廃止されている。
脚注^ 『史記』外戚世家注「索隠曰、韋昭云「?」承、「�､」助也。」
^ 『漢書』外戚伝注「師古曰：�u、言接幸於上也。�l、美称也。（中略）「�u」音「接」、「�l」音「予」。字或従「女」、其音同耳。」

参考文献

『漢書』巻97上外戚伝上

『後漢書』本紀10上皇后紀上

『三国志』巻5后妃伝

『宋書』巻41后妃伝