娼婦と淑女
ジャンル連続ドラマ
企画西本淳一(東海テレビ)
脚本野依美幸
演出島崎敏樹(泉放送制作)
金子与志一(泉放送制作)
茂山佳則(泉放送制作)
出演者安達祐実
鳥羽潤
石川伸一郎
木下あゆ美
岸博之
久保山知洋
魏涼子
谷川清美
越智静香
野村宏伸
赤座美代子
オープニング椿屋四重奏「いばらのみち」
製作
プロデューサー松本圭右(東海テレビ)
小池唯一(泉放送制作)
佐藤禎剛(泉放送制作)
制作東海テレビ
泉放送制作
放送
音声形式ステレオ放送
放送国・地域 日本
放送期間2010年4月5日 - 2010年7月2日
放送時間平日13:30 - 14:00
放送枠東海テレビ制作昼の帯ドラマ
放送分30分
回数65
⇒東海テレビ公式
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『娼婦と淑女』(しょうふとしゅくじょ)は、東海テレビ・フジテレビ系列で2010年4月5日から同年7月2日まで放送されていた昼ドラである。放送時間は、月曜 - 金曜の13:30 - 14:00(JST)。全65回。製作局である東海テレビのみ、2011年1月13日から同年6月9日まで毎週木曜3:15 - 4:15の1時間枠・2話連続で再放送された。 本枠では2009年4月から昼ドラ改革案が実施されたことにより、様々なジャンルのドラマを放送していたが[1]、本作は久々の「ドロドロ愛憎劇」となる。また、前作『インディゴの夜』で復活したオープニングタイトルも再び廃止された。本作が東海テレビ昼ドラ初主演・初出演となる安達祐実[2]は、一人二役で正反対の2人の女性を演じる。日本テレビ系ドラマ『聖龍伝説 LEGEND of St. DRAGON』で共演した鳥羽潤と約13年ぶりに再び共演を果たす。 ドラマは毒死した凛子に成り代わり、紅子が清瀬家で凛子として生きる中で、自身の出生の秘密を知り、真彦との禁断の愛を誓いながらも、別々の道を歩み始めた矢先、太一の策略により、凛子殺害の容疑で紅子と真彦が逮捕されるまでの「第1部」、それから4年後、刑務所を出所した紅子が山田家を切り捨てた清瀬家への復讐を果たす「第2部」、さらに6年後、麗華の息子・眞一のために娼婦となった麗華を連れ戻そうと紅子も娼婦となる中で、久我山の長男で娼館のオーナー・康助や、死んだと聞かされた妹・藍子と真彦と瓜二つの記憶を失くした青年・陽平の出現により大きく運命が変わる「第3部」の3部構成となる[3]。 同作品より、地上アナログ放送はレターボックス(画面上下に黒帯を付加してアスペクト比16:9の画面)での放送に移行した。 2022年10月20日からBS11で再放送[4]。 身分の格差がまだ根強かった昭和12年。貧しい家庭に育った山田紅子は、ある日盗みに入った別荘で自分と瓜二つの子爵令嬢・清瀬凛子と出会い、仲良くなる。しかし家督争いのさなか、凛子は毒死してしまう。紅子は凛子と兄妹同然に育てられた久我山真彦に、死んだ凛子の身代わりになるべく自分を買ってほしいと願い出る。真彦は凛子を死に追いやった犯人に復讐するために、それを受け入れる。こうして紅子は苦しい生活からはい上がり、家族を救うために、欲望が渦巻く清瀬家で凛子としての人生を生きることになる。
概要
あらすじ
キャスト
主人公
藤堂(山田)紅子 - 安達祐実
貧しい大工の許に生まれ、生活苦に喘ぐ家族を支えるべく、スリや窃盗を繰り返していた。一人称は「アタイ」(第3部では「あたし」)で、言葉遣いは乱暴で男勝りな性格。幸せになるために蛾のように光を追い求めるような生き方をしていたが、根は優しい。侵入先の武蔵野の別荘で出会った凛子の死を偶然知り、苦しい生活から家族を救い、はい上がる為に凛子の身代わりになり凛子を演じた。しかし、清瀬家の人々に正体がばれ、真彦と二人で生きていく決意をした矢先、泰造と和子に実の娘でないことを告げられ、さらに凛子の双子の妹で、真彦とは異母兄妹であることを知る。そして武蔵野の別荘で真彦と一夜を共にした後に別れ、真彦への想いを抱きながら、藤堂との結婚を決める。その後、真彦を庇って太一に刺され、一命を取りとめるが、太一の密告により凛子殺害の容疑をかけられ、清瀬家を救うために全ての罪を被り、詐欺罪で逮捕されてしまう。それによって山田家への援助が切られ、長屋を追われた家族が行方不明となり、さらに藍子が死んだことを服役中に藤堂から聞かされ、自分を戒めるために、4年後に刑務所を出所してからは女を捨て男装の執事となり、清瀬家への復讐を誓う。一人称は「俺」を使うようになり、髪も短く切った。一つ復讐を果たすたびに自分の左手をハサミやガラス片で傷つけ、自分も苦しめていたが、封印してきた真彦への愛と清瀬家への憎しみの狭間で精神的に耐え切れなくなり、過呼吸の症状を起こしていた。久我山に屋敷を奪われた後も爵位に固執するミツに対し、すべてを失わせて分からせるために特高に密告。横流しした武器の取引現場で太一とともに逮捕されるが、久我山のもとで杏子が暮らし始めたことから釈放される。太一を刺殺した罪で逮捕された麗華に代わって眞一を育てていくために、山田家を売却。空襲で焼かれた藤堂の孤児院の代わりに、武蔵野の別荘を新たな孤児院「清風庵」とし、眞一と孤児たちを守る一方で、裏では金貸しをしている。眞一に実の母親を取り戻すために、娼婦になった麗華を連れ戻そうとするが拒絶され、自らも「麻莉亜」で娼婦として働き、麗華の客たちを奪っていく。その後、生き別れとなっていた妹・藍子と再会を果たすが、藍子に憎まれている事を知りショックを受ける。康助の命令で陽平に抱かれた時、忘れようとしながらも自分の中で生き続けていた真彦の存在に気づき、愛し合う藤堂を裏切った気持ちから別れを告げるが、強引に結婚させられる。麗華・陽平と暮らし始めた眞一を康助から守るために「麻莉亜」で一緒に暮らすが、陽平に心惹かれ、二人で「麻莉亜」を出て暮らそうとする。だが、その矢先、藤堂の通報で「麻莉亜」に警察がやってきて、康助になすりつけられる形で、娼婦たちを守るために「麻莉亜」のオーナーとなる。藤堂に「清風庵」を追われた子供たちと千鶴を「麻莉亜」に住まわせ、孤児院にしようとする。しかし女主人となった麗華に出て行くことを要求され、千鶴や子供たち、娼婦たちの居場所を守るためにそれに応じる。数日後、陽平から別れを告げられるが、彼が結核を再発したとは知らず、愛していると告白する。藍子から陽平の結核が再発したと聞かされると同時に、妊娠した藍子を切り捨てた藤堂の裏切りを知る。そして、陽平を一人で死なせないため、そばにいることを固く決意する。