姫路市立図書館
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姫路市立図書館
Himeji City Library
施設情報
前身姫路教育奨励会姫路図書館
専門分野総合
事業主体 姫路市
管理運営姫路市教育委員会
開館1947年昭和22年)7月15日
所在地 日本 兵庫県姫路市
(本館・14分館)
統計・組織情報
蔵書数1,281,484冊 ※本館・分館計
2014年度時点)
条例 ⇒姫路市立図書館条例(昭和25年9月7日条例第25号)
職員数62名(本館・分館計、2014年度)
公式サイト ⇒http://www.city.himeji.lg.jp/lib.html
プロジェクト:GLAM - プロジェクト:図書館
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姫路市立図書館(ひめじしりつとしょかん、Himeji City Library)は、日本兵庫県姫路市が設置している公立図書館の総称。

姫路公園(姫路市本町68番地)の日本城郭研究センターに併設されている姫路市立城内図書館を本館とし、市内に14の分館が設置されている[1]2014年平成26年)時点での蔵書数は本館・分館合わせて1,281,484冊[2]。また、移動図書館として自動車文庫「しろかげ号」が月1回のペースで市内を巡回している。

兵庫県の播磨但馬地域の公立図書館で構成される播但図書館連絡協議会では1970年(昭和45年)の創立時から中核メンバーとなっており、1987年(昭和62年)からは参加館間の協力貸し出し体制を構築している[3]
目次

1 沿革

1.1 前史

1.2 旧陸軍兵舎時代

1.3 手柄山図書館時代

1.4 城内図書館時代


2 城内図書館

2.1 アクセス

2.2 周辺


3 分館

3.1 網干分館

3.2 花北分館

3.3 飾磨分館

3.4 東光分館

3.5 白浜分館

3.6 安室分館

3.7 青山分館

3.8 広畑分館

3.9 手柄分館

3.10 東分館

3.11 安富分館

3.12 香寺分館

3.13 夢前分館

3.14 家島分館


4 貸し出し

4.1 広域貸し出し


5 参考文献

6 出典

7 関連項目

8 外部リンク

沿革

本節中の記述は、個別に注記があるものを除き『姫路市の図書館 平成26年度』の1 - 8ページを出典とする。
前史

姫路市において図書館を設置する動きは1895年明治28年)頃に国学者の春山弟彦が自宅内で建設し、篤志家に蔵書を閲覧させた「春山文庫」にさかのぼる。この文庫は1905年(明治38年)に春山が死去し管理者不在となったため閉鎖されたが、春山邸に寄宿していた姫路師範学校校長の野口援太郎が閉鎖を惜しんで文庫の再興を企画した[4]。この試みは実現しなかったが、姫路市ではこの春山文庫を市立図書館の源流として認めている。

春山文庫の閉鎖から2年後の1907年(明治40年)、市立西尋常小学校校長の岩谷榮太郎が第13代兵庫県知事服部一三から賞与として受け取った50円を原資に校内で記念図書館を設置した。しかし、翌1908年(明治41年)に西尋常小学校が廃校となったため記念図書館の蔵書を民家に移し「姫路文庫」と名付ける。1912年(明治45年)7月、姫路城中曲輪にある播磨国総社の境内に図書館専用の建物が新築され、姫路文庫の蔵書に旧春山文庫の蔵書を合流させたうえで「姫路図書館」として開館した[4]。この姫路図書館は1914年大正3年)から姫路市役所内の私立姫路教育奨励会が管理するところとなり、教育奨励会の会員は年会費30銭を支払えば蔵書の閲覧を無料とする措置が取られた。

1940年昭和15年)には旧春山文庫の合流に尽力した岩谷を館長に迎え、蔵書は開館時の2倍以上の約1万8000冊となっている。
旧陸軍兵舎時代

1947年(昭和22年)7月15日、姫路城内に在った姫路英語学校校舎の一角で蔵書約1000冊の市立図書館が開館し、翌1948年(昭和23年)2月15日には知事の認可が下り「姫路市立図書館」として正式に発足する。市立図書館では教育奨励会立姫路図書館と異なり自由接架式・閲覧無料とする方針が採られ、9月1日には市内の小中学校を回る巡回文庫サービスを開始する。

1949年(昭和24年)、城内の元陸軍兵舎を図書館本館とするも利用者の激増に対応し切れなくなったため、1950年(昭和25年)6月に英語学校の旧校舎全館を別館として使用する。同年10月、図書館報『しろかげ』創刊。この館報は漢字表記の『城影』に改題して現在も発行されている。

1952年(昭和27年)、開館時から設置されていたCIE図書館分室がサンフランシスコ講和条約の発効に伴い廃止され、神戸アメリカ文化センター図書館姫路分館となる。
手柄山図書館時代

1956年(昭和31年)、手柄山に建設されていた新本館(通称「手柄山図書館」)1・2号館が竣工し本館を移転すると共に城内の旧兵舎を「城内分館」とする。1957年(昭和32年)12月、巡回文庫に専用自動車「しろかげ号」を導入。同月、神戸アメリカ文化センター図書館姫路分館が廃止され、分館の蔵書が手柄山図書館に寄贈・編入される。1965年(昭和40年)、旧陸軍兵舎の老朽化により城内分館を廃止。

1967年(昭和42年)、網干に西部分館が開館。これ以降しばらく分館の設置は行われなかったが、1984年(昭和56年)に花北分館が開館したのを皮切りに市内各地へ分館の設置が進められる。1986年(昭和61年)、城内の本町拘置所跡に新本館を建設する計画が発表されるが文化庁大蔵省との協議が不調に終わり、日本城郭研究センターとの併設方針へ切り替えられる。
城内図書館時代

1990年(平成2年)4月1日、日本城郭研究センター内で新本館として城内図書館が開館。手柄山への本館移転から44年ぶりに城内へ回帰する形となった。1990年代には飾磨広畑などに映画や演劇で利用可能なホールを併設した文化施設特化型の分館が相次いで開館し、旧西部分館も網干分館として新装開館している。2006年(平成18年)3月27日夢前町香寺町安富町家島町の4町が姫路市へ編入合併されたため各町の町立図書館・図書室も分館として編入された。

2015年(平成27年)、NHK姫路支局の協力を得て姫路市の過去の広報映画や貴重なニュース映像を視聴利用に供する「姫路市映像アーカイブ」の提供を開始[5]。同年11月1日播磨圏域連携中枢都市圏の7市8町で公立図書館の広域貸し出しが開始された[6]


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