好きなものは好きだからしょうがない!!
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『好きなものは好きだからしょうがない!!』(すきなものはすきだからしょうがない!!)は、プラチナれーべるから発売された、商用では初となる18禁ボーイズラブアドベンチャーゲームである。略称、好きしょ。シナリオは沢城利穂、キャラクター原案はつたえゆず
概要

ゲームは4つのエピソードから構成され、2000年8月10日に「FIRST LIMIT」が発売された。

マリン・エンタテインメントからドラマCDが次々と発売され、ゲームの方も一般作としてドラマCDと同じキャストでフルボイスでPlayStation 2に移植されている。さらにテレビアニメ化され、2005年1月から3月まで独立UHF局ほかで放送された(BL作品の地上波でのアニメ化は初)。また、ランティスネットラジオで「好きしょ!ラジオ」が放送された(全38回)。2006年8月、PC版の廉価版が発売された。
あらすじ

羽柴空は外見は二枚目だが性格は三枚目、考えるより先に身体が動く直情的な少年。ある日学校の校舎から転落事故を起こして入院する。しばらくして退院すると、そこには空と寮の同室となる藤守直と言う少年が転校してきた。空と直は幼馴染みではあるが、空は直のことを全く覚えていなかった。気まずい雰囲気で直との寮生活を始める空だったが、空と直には幼い頃に暗い過去があり、空に直の記憶が無いのはどうやらそれに関係しているらしい。空は直や、本城祭、七海達と一緒に自分の過去や謎を解いていく。
登場人物

声の記述は、ドラマCD・PS2版
羽柴空(はしば そら)
声:
緑川光 / 幼少:東野里加本編の主人公。立体的には再現不可能に思える不思議な髪型が特徴。学校内で「学園なんでも屋」に加入している。毎日の日課は朝のジョギング。藤守直とは幼馴染み(全く覚えてなかった)。甘いものは苦手でありながら、甘めのコーヒー牛乳は好き。二重人格者で、もう1人の人格は夜。幼少期に直と共に相沢の研究サンプルとして誘拐され、凄惨な投薬実験に晒される。真一朗と七海に救出されるが、直だけが取り残され、離れ離れとなる。関連する記憶は夜が思い出させないようにしていたが、三作目の真相ルートで相沢の策略により全てを思い出す。最終作では大学部に進級し、現在3年生。母校の数学教師を務める。実は1年ダブっている(※進級して間もない頃に相沢の研究所の場所を突き止め、焦って突入した時に背中を負傷し、長期入院したため)。この時、匿名で七海に連絡をしたのが直だった。3月21日生まれのB型、母親は羽柴りんこ。
藤守直(ふじもり すなお)
声:保志総一朗 / 幼少:秋田まどかある日空の通う学校に転入してくる美少年。可愛らしい外見と名前とは裏腹に、ものすごい意地っ張り。甘いものには目がなく、寮のクローゼット内には大量のお菓子を隠している。二重人格者で、もう1人の人格はらん。空が自分の事を覚えていなかった事に最初は強い憤りを感じていた。幼少期から受け続けてきた実験と研究員からの性的虐待により、市販薬などの効果が薄く、性交渉に対するトラウマがある。外見と(当時)男子校という環境上狙われることが多く、作中ではたびたび襲われかけている。三作目の真相ルートでは衝撃的な言葉を残して空たちの元を去り、最終作では当初敵として登場(※実は、あえて敵の中に潜り込み、敵の目的を妨害し、空達を守るための行動だった)。真相ルート終盤で相沢を裏切ったことで囚われるが、空達の尽力の末無事救出され、平穏な日々を手に入れる。作品初期では多重人格者。3月12日生まれのA型。
夜(よる)
声:子安武人もう1人の羽柴空。空が、直やみんなを守るために作った存在。らんを愛しているが、空も気に入っている。空が動いている間は、空の中でじっとして眠っている。時々空のお目付け役も兼ねている様子。右手首の布は、空の記憶を封じ込め、それを思い出させないよう自殺を図った時に作った傷を隠している。空より少々大人っぽい外見で、体格も空より筋肉質。左目だけは違い、金色。モデルは「空の理想部分が強い真一朗」(作者談)。真一朗似を嫌がる。名付け親はらん、由来は「りんこが空に、"空夜"と名付けようとしていた」から。
らん
声:ドラマCD版 - 山口勝平 / アニメ版 - 保志総一朗もう1人の藤守直。幽閉当時、直が辛いことから逃げるために夜が指示をして作らせた。当初は自分が生まれた意味もわからず、意識があるうちは痛みや苦しみにさらされ、感情を発散させるため夜に当たり続けるが、夜に名づけてもらったことで落ち着き、以降は夜を一途に愛する。名前の意味は「乱暴者」の「乱」。基本的には子供っぽくワガママ。空が嫌い。三作目以降、直とは良好な関係。力関係は、直が強い(抑えられると表に出てこられない)。最終作では当初ハッキリとは姿を見せなかったが、真相ルート終盤で、「(恐らく)直の体をもらう代わりに、全てが終わるまでは表には出ない」という直との約束を破り、空に直の真意を伝える。1番に夜、2番に直、3番目に祭が好き。桃くんのモデル。三作目までの登場キャラクター絵では直と同年代に見えるが、四作目では少し幼い。赤い目。
水都真一朗(みなと しんいちろう)
声:三木眞一郎空が通う学校の数学教師。陰湿で陰険、事ある毎に空にセクハラをしてくる。本業は探偵、学園内を探っている。空が幼い頃に憧れていた人物。探偵モードの時(本来)は明るく気の良い、空たちの兄貴的存在。時には七海と夫婦漫才のようなやり取りが繰り広げられる事もあるが、空・直・祭の三人を心から大事に思っており、彼らと七海を守る事を最優先に行動する。空以上の羽っ毛の持ち主で、かなりの剛毛。水都にシフトする時は毎朝30分以上かけてワックスでがちがちに固めている。二作目および三作目においては、嗜虐心に満ちた水都の姿のまま空を支配しようとするルートが用意されている。三作目終盤では、相沢の策略で空と直に刺され重傷を負い、相沢の手に落ちる。最終作では当初は水都のまま登場。相沢の薬によって水都として行動するよう命令されていたが、そうはならずに相沢を苛立たせる。真相ルート終盤で七海の鉄拳で覚醒するが、それまでの記憶は一切残ってないらしかった。施設出身で、綾野や奏司とは同じ施設で育った仲。七海が好き。施設は相沢が関係している。幼少期から相沢に気に入られ、彼自身の人格は相沢が関与している。探偵Ver.(真一朗)と、教師Ver.(水都)の紹介欄があり。探偵モードでは「真一朗」とだけ表記されている。8月5日生まれのO型。
七海かい(ななみ かい)
声:石田彰空が通う学校の保健養護教師。いつもは学校の生徒用のジャージを着ている。実は探偵としての水都の相方。梅谷の最初の教え子の一人で、その縁もあり、梅谷と親しい。真一朗とは幼少期からの付き合い。実家と真一朗が育った施設が隣同士で、よく一緒に行動していた。人一倍強い二面性に悩んでいた真一朗を思い、真一朗には何も言わず相沢と同じ学園に進学するが、研究を進めるうちに間違いに気付き、相沢の元から逃亡。その後真一朗と再会し保護され、真一朗に相沢の調査を依頼する。普段はとても優しいが怒らせると恐く、特にセクハラを働いた真一朗へのツッコミは強烈(主に鉄拳、番外編ではジャガイモを投げつけた)。真一朗曰く「かなりの飴と鞭の使い手」。奏司とは仲が悪い。家事が得意で特に掃除が好き。料理も得意。紅茶だけは上手く淹れられない。医師免許もち。真一郎と付き合っている。12月25日生まれのA型。
本城祭(ほんじょう まつり)
声:千葉進歩 / 幼少:神崎ちろ空と直の幼馴染みで、ハーフの生徒会副会長兼寮長。写真が趣味で、寮の自室のクローゼットを暗室代わりにするほど本格的にいれこんでいる。実益も兼ねて、いつも写真で空の弱みを握り、「学園なんでも屋」として空をこき使っている。幼少期に自分だけが助かったという罪悪感を抱えている。三作目では、偽者騒動の最中に罪悪感を空に知られるも、空の信頼と持ち前の気丈さで克服する。最終作では海外留学していたが、空に内緒で帰国。昔のよしみで学園の寮に居候していたが、七海から忙しくなるからということで管理も任されていた。影で青達を指導し、「学園なんでも屋」を再結成。大物になるための一環として奏司の手伝いをし、着々と国内外に人脈を形成しつつある。子供キャラを除く主要人物の中で、羽野と彼にだけ18禁描写がない。2月21日生まれのAB型。
佐倉広夢(さくら ひろむ)
声:阪口大助一作目でのヒロイン的立場。空の後輩。交通事故で意識不明になり、入院していた。最初は幽体離脱して直に取り憑いて空の前に現れたが、その後、意識を取り戻して退院、元気になってから再び空の前に現れた。幽体離脱時の記憶はないようだが、直と仲良くなり、彼にくっついて時々あちこち連れ回している。甘い食べ物に目が無い。最終作ではその外見から、ティーンズ雑誌などを中心にモデルとして活躍し、空を臨時モデルとして誘うこともある。 9月13日生まれのAB型。アニメでは第5話のみ登場。直には取り憑かず、空を巡っての恋敵として、直と仲が悪い。
市川学(いちかわ がく)
声:私市淳空の後輩で化学部員。明るく人懐っこい元気少年。空にもすっかり懐いている。純粋に芥を先輩として尊敬している。出生には相沢が関わっている。芥と廉を慕っているがために、作中でどちらが一番好きなのかを決められないことに悩むが、一応の決着をつける。その後漫画版で、桐人にその煮え切らない態度を叱咤され、傷つきながらも前に進むことを選ぶ。元気な姿勢からはわからないが、実は芥以上の化学の才能と特許を持つ。最終作では、芥に飲ませられてきた薬の特効薬も作り出している。『もう、待てないって!』の主人公。4月3日生まれのO型。
永瀬芥(ながせ かい)
声:置鮎龍太郎空の先輩で化学部長。表情が少なく感情が全く表に出ないタイプ。父親は相沢教授。冷たい雰囲気から他の生徒達からは敬遠されているが、最終作では多少人あたりがよくなったようで、女性から人気があるらしい。学を大切に思っているが、薬を使わなければ自分の感情を表現できない不器用な人。愛情以外にも、自分以上の化学の才能があることにコンプレックスを抱いている。名前の由来は七海からで、漢字の意味は「ごみ」。昔はサンプル番号で呼ばれて、投薬実験を受けさせられていたようだが、化学の才能を明らかにするうちに可愛がられるようになったらしい。本人は父親のすることには一切の関心がなく、むしろ空達に協力的。12月25日生まれ。
相沢(あいざわ)
声:小杉十郎太空達が通う学校にある大学部教授で、化学部顧問。正体は空達が巻き込まれた事件の黒幕。原作者からの呼び名は「パパさん」。裏世界では絶大な権力を握る科学者で、人の心と感情をコントロールできる薬品を日夜研究、開発している。そのサンプルとして空と直を誘拐、凄惨な投薬実験を繰り返していた。芥や、自身が関わって生まれた学のことすら実験サンプルに使っていたようだが、芥が化学の才能を発揮していくうちに愛情が湧きサンプルから外し、その代わりとして空と直を誘拐した。祭が誘拐されなかったのは、芥と学の穴埋めができれば良かっただけらしい。身内への愛情は持ち合わせているらしい。真一朗達が育った施設も彼が関与している。特に真一朗に入れ込み、水都の人格も彼自身の手による結果らしい。真一朗を愛している様子(※全くの無自覚)であり、七海への憎悪も無自覚の嫉妬。綾野曰く「寂しい人」。
クリス
声:結城比呂二作目でのヒロイン的立場。空達の学校に入ってくる交換学生。普段は近くにある教会で牧師見習いを務める。昔、七海のインターン時代の患者だった。七海を信頼していたが、何も言わずに姿を消してしまった七海を愛憎半ばで探し続け、それを知った相沢の手引きで空達の学校へやってきた。七海と再会したことにより自分の間違いに気づく。最終作では神学校を卒業、牧師見習いとして引き続き学園近くの教会で暮らしており、時折七海の元に訪れている。カタカナ表記だが、歴とした日本人(すきしょファンディスクより)。アニメでは第13話のみ登場。


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