女系家族
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この項目では、山崎豊子の小説について説明しています。同名異読のアダルトゲームについては「女系家族 (ゲーム)」をご覧ください。
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女系家族
著者山崎豊子
発行日1963年
発行元文藝春秋新社
ジャンル小説
日本
言語日本語
ページ数479
コードISBN 410110431X

ウィキポータル 文学

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『女系家族』(にょけいかぞく)は、山崎豊子小説。『週刊文春』に連載され、1963年、単行本が文藝春秋新社から全2巻で刊行された。1966年に全1冊の新潮文庫版が刊行された(のち、2002年に上下2分冊で再刊された)。女系が続く老舗問屋の養子婿が死んだことで巻き起こる娘たちの遺産相続争いを描いた作品。

日本テレビ系列テレビドラマ化された唯一の山崎豊子作品であり(詳細は後述を参照)、現在までに映画化および再三に亘るテレビドラマ化がなされている。
概要

大阪・船場の老舗木綿問屋「矢島商店」は、代々家付き娘が婿養子をとる女系の家である。社長・矢島嘉蔵が死去し、遺言によってその存在が発覚した身重の愛人・浜田文乃と嘉蔵の娘である三姉妹(矢島藤代・千寿・雛子)、更に彼女たちの叔母芳子や矢島商店の大番頭宇市、藤代の踊りの師匠である芳三郎らの思惑も絡まりあい、彼らの間で繰り広げられる莫大な遺産の相続を巡る凄絶な権謀術数のさまが描かれる。しかし、最後に笑うのは彼らが予想もしなかった人物であった。
出版

単行本

『女系家族』上・下(1963年、文藝春秋)


文庫

『女系家族』(1966年、新潮社)

『女系家族』上・下(2002年、新潮社)※2冊にまとめたもの。活字が大幅に拡大。


全集

『山崎豊子全作品』第4巻(1985年、新潮社)

『山崎豊子全集』第4巻(2004年、新潮社)










山崎豊子の作品
長編小説

暖簾

花のれん

ぼんち

女の勲章

女系家族

花紋

白い巨塔

仮装集団

華麗なる一族

不毛地帯

二つの祖国

大地の子

沈まぬ太陽

運命の人

約束の海

中・短編集

しぶちん

ムッシュ・クラタ

エッセイ

『大地の子』と私

山崎豊子 自作を語る(全3巻)

カテゴリ

映画

1963年大映(現・角川映画)の配給で映画化された。現在はDVD化もされている。
あらすじ

昭和33年、大阪船場の老舗矢島商店は三代続く女系の家筋だったが、当主嘉蔵が急死し、残された三人の娘に大番頭・宇市から遺言状と遺産分配が伝えられる。出戻りながら総領娘を主張する長女の藤代、養子を迎えて店を継いだ次女の千寿、遊びに余念のない三女・雛子、誰もが不満を持つ。しかしそれ以外に愛人の文乃がいて、嘉蔵の子を宿していた。宇市が裏で画策するが話はまとまらず、三姉妹の間で遺産争いが始まる。長女は踊りの師匠の梅村と色恋絡みで策を練り、次女は夫と株式組織にしようと企み、三女には叔母が後ろ盾になって秘かに手段を講じる。そんな最中に、宇市の案内で文乃が「本宅伺い」をして、周囲は文乃が胎児の認知書を持っているか探るが、文乃は容易に尻尾を出さない。やがて、文乃の出産前に遺産相続を決めてしまおうと三人の意見が一致し、最後の親族会議で決着させようという矢先、文乃が男の赤ん坊を抱いて現れ、7か月児を無事早産したと聞いてみな驚く。しかも文乃は胎児認知書のほかに、宇市がごまかしたつもりの汚職の数々を暴いた遺言状まで持っている。関係者が様々な策を弄する中、最後に笑ったのは愛人の文乃だった。
キャスト

浜田文乃 -
若尾文子

矢島雛子 - 高田美和

矢島千寿 - 鳳八千代

矢島藤代 - 京マチ子

矢島嘉蔵 - 深見泰三

矢島為之助 - 浅尾奥山

大野宇市 - 中村鴈治郎

梅村芳三郎 - 田宮二郎

芳子 - 浪花千栄子

君枝 - 北林谷栄

お政 - 近江輝子

畑中良吉 - 高桐真

小森常次 - 遠藤辰雄

坂上(医師) - 浅野進治郎

戸塚太郎吉 - 山路義人

佐平 - 嵐三右衛門

米治郎 - 天野一郎

祖父方の者 - 石原須磨男

会葬者 - 玉置一恵

曽祖父の者 - 葛木香一

植木屋の女房 - 小林加奈枝

京雅堂 - 芝田総二

米治郎の実家の者 - 桜井勇

良吉の実家の者 - 菊野昌代士

京雅堂の番頭 - 木村玄

看護婦 - 松岡信江

お清 - 谷口和子

お久 - 高森チヅ子

初代の妻の実家の者 - 高山峰子

為之助の妻 - 小松みどり

スタッフ

製作 -
永田雅一

企画 - 土井逸雄、財前定生

原作 - 山崎豊子

監督 - 三隅研次

脚本 - 依田義賢

撮影 - 宮川一夫

音楽 - 斎藤一郎

美術 - 内藤昭

録音 - 海原幸夫

照明 - 中岡源権

テレビドラマ

2005年版以外、現在DVD化されておらず、主要キャスト以外の出演者も不詳。
1963年版

1963年10月1日から1964年3月31日まで毎週火曜日21:00 - 21:30に、毎日放送制作・NET系で放送された。


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