女性のノーベル賞受賞者
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女性のノーベル賞受賞者の分布

本記事では女性のノーベル賞受賞者(じょせいのノーベルしょうじゅしょうしゃ)について記述する。

総じて女性のノーベル賞受賞者は非常に少ない。2019年現在、ノーベル賞の受賞者のうち、男性が866人、女性が53人、団体が24団体である。団体を除くと、女性のノーベル賞受賞者は全体のわずか5%(約20人に1人[1])である。

各部門別での女性のノーベル賞受賞者の分布は次の通りである[2]

ノーベル平和賞:19人(111人、30団体中[3][4]:13.5%)

ノーベル文学賞:17人(120人中[5]:14.2%)

ノーベル生理学・医学賞:13人(227人中[6]:5.7%)

ノーベル化学賞:8人(194人中[7]:4.1%)

ノーベル物理学賞:5人(225人中[8]:2.2%)

ノーベル経済学賞:3人(93人中[9]:3.2%)

ノーベル賞を受賞した最初の女性はマリ・キュリーである。 彼女は1903年に、夫のピエール・キュリーアンリ・ベクレルとともに物理学賞を受賞した[2][10]。その後、1911年に化学賞も受賞し、現在まで唯一の2度受賞した女性となる。マリの娘、イレーヌ・ジョリオ=キュリーは1935年に化学賞を受賞したため、これもノーベル賞を受賞した唯一の母娘ペアである。

2009年に5人の女性が4つのカテゴリで受賞し、現在まで女性受賞者が最も多い年である。

最近にノーベル賞を受賞した女性は、2023年のカリコー・カタリン(生理学・医学賞)、アンヌ・リュイリエ(物理学賞)、ナルゲス・モハンマーディ(平和賞)とクラウディア・ゴールディン(経済学賞)である。

日本人の女性ノーベル賞受賞者はまだいないが、2017年に被爆者女性のサーロー節子が平和賞受賞団体の核兵器廃絶国際キャンペーンのメンバーとして授賞式で受賞講演を行った[11]
一覧

年画像名前国籍種類受賞理由
1903年マリ・キュリー
Marie Curie, nee Sklodowska フランス共和国
ポーランド立憲王国出身)物理学アンリ・ベクレルによって発見された放射現象に関する共同研究[12]
1905年ベルタ・フォン・ズットナー
Bertha von Suttner オーストリア=ハンガリー帝国平和『武器を捨てよ!』の著作と、国際平和ビューローの会長として平和運動への寄与に対して[13]
1909年セルマ・ラーゲルレーヴ
Selma Lagerlof スウェーデン文学その著作を特徴付ける崇高な理想主義、生気溢れる想像力、精神性の認識を称えて[14]
1911年マリ・キュリー
Marie Curie, nee Sklodowska フランス共和国
ポーランド立憲王国出身)化学ラジウムおよびポロニウムの発見[15]
1926年グラツィア・デレッダ
Grazia Deledda イタリア王国文学生まれ故郷の島(サルデーニャ島)での生活と人間の一般的な問題を深く、同情的に描写した、理想的な天来の著作に対して[16]
1928年シグリ・ウンセット
Sigrid Undset ノルウェー文学中世北欧の生活についての力強い著述に対して[17]
1931年ジェーン・アダムズ
Jane Addams アメリカ合衆国平和婦人国際平和自由連盟の指導とその社会改革に対して[18]
1935年イレーヌ・ジョリオ=キュリー
Irene Joliot-Curie フランス共和国化学人工放射性元素の発見[19]
1938年パール・S・バック
Pearl S. Buck アメリカ合衆国文学中国における農民の生活の豊かにして真実な叙事詩的描写と、彼女の伝記的諸傑作に対して[20][21]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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