『女の肖像』(おんなのしょうぞう)は、芝木好子の小説。またそれを原作としたテレビドラマ。 牧子は4年前、干支ひと回り以上年齢の違う画家の川津高秋と結婚。しかし高秋は自分の描く絵の方向性に行き詰まり、約半年の予定でスペインへ渡ったが、そのまま連絡が取れない状態となり、実質逃避行となった。残された牧子は義理の息子の駿一を抱えているがゆえ生活苦の問題が圧し掛かるようになり、仕事を探した結果、阿波画廊で見習いとして働き始め、その画廊で安見修の個展を開くことになりその準備をしていた。修は画学生時代に牧子に思いを募らせ、惹かれていたが牧子の結婚でショックを受けフランスへ渡っていた。修の個展の後、牧子は阿波画廊に正式採用になるが、修は牧子を思う余り、絵を描く気になれずにいた。 牧子が後に画商として自立するその様子、修や画廊主の阿波ら牧子の周りの様々な人々が絡む人間群像などを描いた。 女の肖像 1980年1月15日から1980年4月1日まで、日本テレビ系列の『火曜劇場』(毎週火曜日22:00?22:54)にて放映[1]。放映話数は全12話。本作のために、主演の香山美子は東京・銀座の画廊を見学して役作りに励んだ[2]。また、劇中に登場した絵画は全て本物を使用したという[3]。
内容
テレビドラマ
ジャンルテレビドラマ
脚本八木柊一郎
演出佐光千尋、伊藤祥二
出演者香山美子、小池朝雄、広岡瞬、あおい輝彦、牟田悌三 ほか
オープニングあおい輝彦『再会』
製作
制作日本テレビ
放送
放送国・地域 日本
放送期間1980年1月15日?1980年4月1日
放送時間火曜日22:00?22:54
放送枠火曜劇場
放送分54分
回数13
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キャスト
川津牧子:香山美子
川津高秋:小池朝雄
川津駿一:広岡瞬 - 牧子の義理の息子
安見修:あおい輝彦
伊佐山ひろ子
タマコ:木内みどり
恵子:木村弓美 - 駿一の恋人
宏吉:江原真二郎
阿波:牟田悌三 - 画商
須賀一生(画伯):小沢栄太郎
笹山:神山繁 - 阿波画廊の上客
笹山露子:長内美那子 - 笹山の妻
山根画商:松山照夫(第5話ゲスト)
大滝子(第6話ゲスト)
スタッフ
原作:芝木好子
脚本:八木柊一郎
演出:佐光千尋(第1?6話、第10?12話)、伊藤祥二(第7?9話)
音楽:菅野光亮
制作:日本テレビ
主題歌
「再会」(歌:あおい輝彦)
作詞・作曲:網倉一也/編曲:吉川忠英/ストリングス・アレンジ:薗広昭
脚注[脚注の使い方]^ 「テレビ・ネットワーク」『映画情報』第45巻第2号、国際情報社、1980年2月1日、69頁、NDLJP:2343751/69
^ 参考:読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、北海道新聞、京都新聞 各縮刷版(1980年1月?1980年4月)、『1980年代全ドラマクロニクル』(TV LIFE(学研パブリッシング)編集部編)
^ 週刊TVガイド 1980年2月8日号 95ページより。
日本テレビ系 火曜劇場
前番組番組名次番組
甦える日日
(1979.10.16 - 1980.1.8)女の肖像
(1980.1.15 - 1980.4.1)愛しい女
(1980.4.8 - 1980.7.1)
表
話
編
歴
日本テレビ系列(NNS)
火曜10時台の連続ドラマ / 火曜日の女シリーズ / 火曜劇場 / 火曜ドラマ
30分枠・第1期
(22:00開始)
1959年
ダイヤル110番
1961年
眠狂四郎(江見俊太郎版)
30分枠・第2期
(22:00開始)
1962年
ダイヤル110番
30分枠・第3期
(22:15開始)
1963年
女体
悪銭
花弁
雌花
1964年
夜よ
けったいな奴
30分枠・第4期
(22:30開始)
1964年
けったいな奴
可愛い悪女たち
1965年
悪女の倫理
祇園物語
河内カルメン
30分枠・第5期
(22:00開始)
1967年
うちの甚平衛さん
意地悪ばあさん(テレビドラマ第1作)
火曜日の女シリーズ
1972年
黒いオパール
ある朝、突然に…
ホーム・スイート・ホーム
いとこ同志
木の葉の家
山峡の章
1973年
男と女と
ガラス細工の家
火曜劇場
1973年
加那子という女 •
恋ちりめん •
人妻だから
1974年
雪舞い
春のもつれ
愛の山河
献身
1975年
薔薇夫人
微笑