失恋ショコラティエ
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失恋ショコラティエ
漫画
作者
水城せとな
出版社小学館
掲載誌凛花
月刊フラワーズ
レーベルフラワーコミックスα
発表号凛花:2008年3号 - 10号
月刊フラワーズ:
2010年11月号 -
巻数全9巻
ドラマ
原作水城せとな
脚本安達奈緒子越川美埜子
演出松山博昭、宮木正悟、関野宗紀
品田俊介、小原一隆
音楽Ken Arai
制作フジテレビ
放送局フジテレビ系列
放送期間2014年1月13日 - 3月24日
話数全11話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画テレビドラマ
ポータル漫画テレビドラマ

『失恋ショコラティエ』(しつれんショコラティエ)は、水城せとなによる日本漫画。2008年『月刊フラワーズ』増刊の『凛花』(小学館)にて3号から10号まで連載された後、『月刊フラワーズ』本誌へと掲載誌が移動となり、同誌2010年11月号から定期連載となった。単行本は、同社のフラワーコミックスαより全9巻。

2014年1月から3月までテレビドラマが放送された。
あらすじ

製菓学校に通う小動爽太は、チョコレートが大好きな憧れの先輩サエコ(高橋紗絵子)に告白し、OKをもらう。バレンタインデーの前日、爽太は精魂込めて作ったボンボン・ショコラをプレゼントするが、サエコは、別の男性と付き合っているからと受取りを拒否する。そもそも付き合っていると思っていたのは爽太だけで、サエコは「(爽太とは)エッチはしていないので付き合ってはいないし、二股にもならない」とのことだった。

傷心の爽太は製菓学校を卒業後フランスに渡り、有名パティスリーのラトゥリエ・ド・ボネールで、菓子作りの研鑽に励む。5年後、爽太はボネールの日本出店を機に帰国し、マスコミからボネール日本店を支える若きショコラティエ、通称・チョコレート王子として紹介される。

ただサエコを振り向かせたい一心で修業に励んできた爽太だったが、帰国後再会したサエコはすでに他の男との結婚が決まっていた。間もなく爽太は独立してショコラ専門店「ショコラヴィ」を開店。サエコも結婚し、互いに新たな道を歩み始めるが、サエコを諦めきれない爽太は客として店を訪れたサエコに対し、彼女が理想とする「悪い男」をあえて演じることでアプローチをかけていく。

そんなある日、爽太はショコラティエ仲間の誕生日パーティで出会ったモデルの加藤えれなと互いの片思いについて語り合い、意気投合する。互いの立場に共感した二人は、お互いに本命の相手がいることを承知の上で、セックスフレンドとして関係を持つようになる。一方、爽太からは幸せな結婚生活を送っていると思われていたサエコは、裏では家庭を顧みない夫に疲弊し、結婚生活への不満を募らせていた。

爽太とえれなは片思い仲間として良好な関係を築いていくが、ある時えれなの本命の恋が破れたことで互いの心境に変化が生じるようになる。爽太はえれなと真剣に付き合うためにサエコへの想いを断ち切ろうとするが、その矢先、夫のDVに耐えかねて家を飛び出したサエコが店に押し掛けてきたことで、今度は彼女と肉体関係を持つようになる。さらに長年密かに爽太を想い続けていた「ショコラヴィ」従業員・井上 薫子の働きかけもあり、やがて爽太の恋は決着の時を迎えることとなる。
登場人物

はドラマCD版 /ムービーコミック版の順に表記。
小動 爽太(こゆるぎ そうた)
声:下野紘本作の主人公。25歳。通称:チョコレート王子。実家がケーキ屋で、高校卒業後に製菓学校へ進学。高校1年生の時、1年先輩のサエコに一目惚れし、一途に想い続ける。振られた後も、サエコを振り向かせるためだけにフランスへ修業に行き、帰国後はショコラティエとして自分の店「ショコラヴィ」を持つまでに成長する。サエコの結婚後も気持ちは変わらない。妄想癖の一面があり、サエコの白昼夢を見ることもしばしばある。サエコを振り向かせるために「悪い男」になることを決心し、その一歩として『自分を改革するため』に加藤えれなと肉体関係を持つ。
高橋 紗絵子(たかはし さえこ)→ 吉岡 紗絵子(よしおか さえこ)
声:葉月絵理乃 / M・A・O本作のヒロイン。26歳。爽太の高校の1年先輩。通称:サエコ。大のチョコレート好きで、様々な店を食べ歩いている。数々の男を惑わせてきた魔性の美女で、爽太曰く「妖精さん」。高校時代から恋愛経験が豊富で、当時の彼氏とたまたま不仲だった時、爽太の告白に応じるが、元彼とヨリが戻るとあっさりと爽太を捨てた。良くも悪くも自分に正直で、明るくポジティブな性格。爽太の帰国後、幸彦と結婚し、吉岡姓になる。誰もが羨むような結婚をしたが、徐々に不自由な夫婦生活に不満を抱くようになる。
オリヴィエ・トレルイエ
声:神谷浩史 / 佐藤祐吾26歳。フランス人。有名老舗「パティスリー・トレルイエ」のオーナーの四男であり御曹司。名実ともに「王子」と呼ぶにふさわしい紳士的なイケメンだが、日本の漫画・アニメが大好きなオタクの一面もある。ボネールで働いていたところへ爽太が押しかけてきて、日本の漫画雑誌と交換という条件でボネールのオーナーに取り次いだ。それ以来、爽太とは親友で家族ぐるみの付き合いとなる。爽太の帰国とともに来日し「ショコラヴィ」の従業員になる。爽太の妹・まつりに片想いする。
井上 薫子(いのうえ かおるこ)
声:生天目仁美 / 安済知佳32歳。爽太の実家のケーキ屋で働いていた女性従業員。「ショコラヴィ」のオープン後はマネージャー的存在として接客全般や販売戦略なども担当する美人の才女。爽太との付き合いも長く、ひそかに爽太に片思いをしているが言い出せずにいる。真面目な性格の常識人だが恋愛に関しては奥手で、爽太を取り巻く女性や関谷との交流を通じて自身の価値観について葛藤するようになる。
小動 まつり(こゆるぎ まつり)
声:渡辺明乃 / 鈴木愛奈20歳。爽太の妹。大学生。暇な時に店を手伝っている。ゲーム好きのオリヴィエとは気が合う。爽太にとっては「ガサツな妹」だが素直で明るい少女。しかし、友人の彼氏との辛い三角関係の恋にはまり込んでしまう。
小動 誠(こゆるぎ まこと)
59歳。爽太とまつりの父親。代官山でケーキ屋を営んでいた。店を爽太に譲り、「ショコラヴィ」オープン後は従業員の一人。
六道 誠之助(りくどう せいのすけ)
声:諏訪部順一 / 堀川りょう37歳。通称:チョコレートの貴公子。豪華で高級なチョコレート専門店「RICDOR(リクドー)」の、オーナーショコラティエである。「RICDOR」に視察にやって来た爽太とは初対面で仲良くなり、爽太に同業者として様々な刺激を与える。オネエ言葉をしゃべる同性愛者で、爽太に(彼が異性愛者だと知りつつも)想いを寄せる。
加藤 えれな(かとう えれな)
声:小清水亜美 / 松井恵理子26歳。「RICDOR」の宣伝をしているモデル。PV撮影で出会った名前も知らないドラマーに片想いをしている。爽太とは六道の誕生パーティーで出会い、お互いの片想いを語るうちに肉体関係を結ぶ(合意の下のセックスフレンド)。爽太は『自分を改革するため』に彼女と肉体関係を持つようになる。後に意中の相手である倉科と再会するが、その恋が成就することはなく、次第に爽太との関係も変化していくこととなる。
関谷(せきや)
声:杉田智和25歳。「RICDOR」スタッフの男性。無表情で淡々としているが、誠之助のことは尊敬している。誠之助に世界を広げるため「今まで行った事のない人と食事に行くこと」との宿題を出され、薫子を飲みに誘う。
吉岡 幸彦(よしおか ゆきひこ)
38歳。サエコの夫。大手出版社のグルメ雑誌「グルメシーカー」の副編集長。食通で、爽太のショコラティエとしての腕を高く評価している。仕事熱心で経済力もあるが家庭を顧みないところがあり、過去に離婚歴がある。また、短気で酒乱という悪癖があり、DVで精神的にも肉体的にも紗絵子を悲惨な目に追い込んで行く。
倉科(くらしな)
25歳。えれなの片思いの相手。マイナーなバンドのドラマー。大人な対応の出来る誠実な男性。懸命に告白するえれなに対して、実は妻帯者で娘も2人いると説明。丁重に断りを入れた。
書誌情報

7巻刊行中の時点で累計発行部数は250万部超えである[1]

水城せとな 『失恋ショコラティエ』 小学館フラワーコミックスα)全9巻
2009年01月09日発売、ISBN 978-4-09-132260-9

2009年12月11日発売、ISBN 978-4-09-132824-3

2010年12月15日発売、ISBN 978-4-09-133464-0

2011年11月10日発売、ISBN 978-4-09-134114-3

2012年05月15日発売、ISBN 978-4-09-134469-4

2013年01月10日発売、ISBN 978-4-09-135055-8

2013年09月10日発売、ISBN 978-4-09-135465-5

2014年05月09日発売、ISBN 978-4-09-136114-1

2015年02月10日発売、ISBN 978-4-09-136804-1


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