この項目では、死そのものについて説明しています。
法令や社会における人の死を意味する様々な用語については「死亡」をご覧ください。
権利の主体としての人の死については「人の終期」をご覧ください。
この記事には複数の問題があります。改善
やノートページでの議論にご協力ください。死(し、英語: death)とは、
命がなくなること[1]。生命がなくなること[2]。生命が存在しない状態[2]。
機能を果たさないこと、役に立たないこと[1](→#比喩的な用法を参照)
ただし、何をもって人間の死とするのか、その判定や定義は文化、時代、分野などにより様々である(→「死亡の判定・定義」節を参照)。一旦は命が無いとされる状態になったが再び生きている状態に戻った場合、途中の「死」とされた状態を「仮死」や「仮死状態」という。伝統的に宗教、哲学、神学が死を扱ってきた。近年では、死生学、法学、法医学、生物学等々も死に関係している。死の後ろに様々な言葉をつなげ、様々なニュアンスを表現している。例えば「死亡」「死去」「死没」などがある。
世界においては1日あたり、おおよそ15万人が死を迎えるが、そのうち2/3は高齢による加齢関連が死因である[3]。先進国になるとその割合は高く、90%ほどが加齢関連である[3]。「防ぎうる死」も参照死の文化的な位置付けについては「死と文化」を参照目次 どのような状態になったことを「死」とするのかということについては、各地域の文化的伝統、ひとりひとりの心情、医療、法制度、倫理的観点などが相互に対立したり影響しあったりしており、複雑な様相を呈している。領域ごとに異なった見解があり、またひとつの領域でも様々な見解が対立している。たとえば今 仮に、医学的な見解ひとつに着目してみた場合でも、そこには様々な見解がありうる。養老孟司は次のように指摘した。生死の境目というのがどこかにきちんとあると思われているかもしれません。そして医者ならばそれがわかるはずだと思われているかも知れません。しかし、この定義は非常に難しいのです。というのも、「生きている」という状態の定義が出来ないと、この境目も定義できません。嘘のように思われるかも知れませんが、その定義は実はきちんと出来ていない[4]。 ここではまず、多くの人々がとってきた見解を中心に、様々な見解を説明してゆく。
1 診断
1.1 判定・定義
1.2 法的
1.3 誤診
2 原因
3 生物学的な死の説明
3.1 単細胞生物等の死
3.2 多細胞生物の死
3.3 死の過程
3.3.1 細胞死
3.3.2 死体現象
4 臨死体験
5 死の受容
5.1 哲学と死の受容
5.2 死の人称による分類
5.3 死の受容についての研究
5.4 医療の場におけるスピリチュアルケア
5.5 文化・宗教による相異
6 比喩的な用法
6.1 芸術作品の死
7 脚注
7.1 注釈
7.2 出典
8 参考文献
9 関連項目
10 外部リンク
診断 WHOによる人口百万当たり死者数(2012年) 1,054?4,598 4,599?5,516 5,517?6,289 6,290?6,835 6,836?7,916 7,917?8,728 8,729?9,404 9,405?10,433 10,434?12,233 12,234?17,141
判定・定義
息が止まること
伝統的に命は息と強く結びつけられて考えられてきた。よって、息が無くなった状態は死だと考えられてきた。
全身のさまざまなしるし
日本人では、従来(そして現在でも一部では)、爪や髪が伸びる間は、まだ(ある意味で)命はまだあるのだ、と感じている人がいる。現在でも、自分の親や子供などを亡くした遺族などの中には、家族(の身体・遺体)の髪や爪が伸びているのを見て、まだ生きていると感じ、荼毘に付すのを拒む人がいる。