天秤座
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この項目では、星座について説明しています。占星術でのてんびん座については「天秤宮」をご覧ください。

てんびん座Libra
てんびん座の恒星
属格形Librae
略符Lib
発音英語発音: [?li?br?]、属格:/?la?bri?/
象徴the Scale
概略位置:赤経15
概略位置:赤緯−15
正中6月20日21時
広さ538平方度[1]29位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数46
3.0等より明るい恒星数2
最輝星β星(2.62
メシエ天体数0
確定流星群May Librids
隣接する星座へび座(頭部)
おとめ座
うみへび座
ケンタウルス座(角で接する)
おおかみ座
さそり座
へびつかい座
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てんびん座(てんびんざ、天秤座、Libra)は、黄道十二星座の1つ。トレミーの48星座の1つでもある。
概要

西はおとめ座と、東はさそり座と接する。2等級より明るい星はなく、3つの3等星があり、これらが長方形を形作る。α星とβ星には、さそり座由来の名がついている。これはかつて、この星座がさそり座のはさみの部分であったことに起因する。

α星、β星はてんびん棒の部分で、γ星とσ星はてんびんの皿にあたる。
主な天体
恒星「てんびん座の恒星の一覧」も参照

以下の恒星には、国際天文学連合によって正式な固有名が付けられている。

α星:ズベン・エル・ゲヌビ[2] (Zubenelgenubi[3]) は、アラビア語で「南の爪」を意味する。この星は光学二重星で、空気が澄んでいれば肉眼で見わけられる。

β星:ズベン・エス・カマリ[2] (Zubeneschamali[3]) は、てんびん座で最も明るい恒星。アラビア語で「北の爪」を意味する。実際は青白色だが[4]、緑色に輝いて見える星として知られている[5][6]


γ星:ズベン・エル・ハクラビ[2] (Zubenelhakrabi[3]) は、「さそりの爪」を意味する。

σ星:ブラキウム[2] (Brachium[3]) は、半規則型変光星(変光範囲が小さいので眼視観測では変光はわかりにくい)。

その他、以下の恒星が知られている。

δ星食変光星

グリーゼ570(HR 5568):太陽系から19.3光年離れている。

グリーゼ581:2012年現在、惑星が6個発見されている。

HD 140283:発見されている中で最も年齢が古い恒星。

由来と歴史

元々はさそり座のはさみの部分であったと考えられている[2][7]。てんびん座として独立したのは紀元前1世紀頃と考えられているが、いつ誰が独立させたのか定かではない[7]。2世紀中頃、クラウディオス・プトレマイオス(トレミー)は『アルマゲスト』の中に「爪」と記している[7]。古代ローマでは昼夜の長さを等しく計る天秤であると考えられていた[7][注 1]
神話ウラニアの鏡』に描かれたてんびん座

ギリシア神話では、正義と天文の女神アストライアーが手に持っている、正義を計る天秤だとされる[2]。隣にあるおとめ座がアストライアーをかたどったものとする説もある[2]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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