天気の子
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この項目では、日本のアニメーション映画について説明しています。本作のサウンドトラックについては「天気の子 (アルバム)」をご覧ください。

天気の子
Weathering With You
タイトル
監督新海誠
脚本新海誠
原作新海誠
製作

市川南

川口典孝

製作総指揮古澤佳寛
出演者

醍醐虎汰朗

森七菜

小栗旬

本田翼

倍賞千恵子

吉柳咲良

平泉成

梶裕貴

音楽RADWIMPS
主題歌RADWIMPS[1]

「愛にできることはまだあるかい」

「グランドエスケープ (Movie Edit) feat.三浦透子

「風たちの声 (Movie Edit)」

「祝祭 (Movie Edit) feat.三浦透子」

「大丈夫 (Movie Edit)」

撮影津田涼介
編集新海誠
制作会社コミックス・ウェーブ・フィルム
製作会社「天気の子」製作委員会
配給 東宝
海外:参照
公開 2019年7月19日
海外:参照
上映時間114分[2]
製作国 日本
言語日本語
興行収入 142.3億円[3][4]
$193,932,489[5]
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『天気の子』(てんきのこ、: Weathering With You)は、2019年日本アニメーション映画。監督・脚本は新海誠醍醐虎汰朗が主人公の森嶋帆高を、森七菜がヒロインの天野陽菜の声を演じる。離島から東京に家出してきた少年・帆高と、“祈るだけで晴れにできる“力を持つ少女・陽菜が出会い、運命に翻弄されながらも自らの生き方を「選択」していく物語。2019年7月19日東宝の配給により公開されると、日本での興行収入は142.3億円(日本映画で16位)を記録した。第43回日本アカデミー賞では最優秀アニメーション作品賞と最優秀音楽賞を受賞した。
あらすじ帆高が上京する際に乗っていた東京 - 神津島航路の2代目さるびあ丸[注 1]

2021年(令和3年)6月、神津島で暮らす高校1年生、森嶋 帆高(もりしま ほだか)は家出し、フェリー「さるびあ丸[7]」で東京にやって来た。ネットカフェで暮らすが、アルバイトにも就けないまま所持金ばかり減っていき、フェリーで知り合ったライターの須賀 圭介(すが けいすけ)の元を訪ねる。圭介は姪の夏美(なつみ)と2人で雑誌[注 2]に記事を寄稿する零細編集プロダクションを営んでいた。帆高は住み込み・食事付きの条件に惹かれ、そこで働き始める。

その夏の関東地方は、異常気象により長期間にわたって雨の日が続いており、その中、一時的な晴天を呼ぶ「100%の晴れ女」の都市伝説が流れていた。帆高は以前ビッグマックをおごってもらった天野 陽菜(あまの ひな)という少女と、ある事件[注 3]で再会する。彼女こそが「晴れ女」であり、祈ることで短時間、局地的だが確実に雲の晴れ間を作る能力を持っていた。

陽菜は小学生の弟、凪(なぎ)と暮らしており、2人が経済的に困っている様子を見た帆高は、「晴れ女」の能力で商売をすることを提案し、依頼用ウェブサイトを作成した。「晴れ女」のサービスは次第に評判を呼び、順調に仕事を増やしていった。しかし、神宮外苑花火大会[9]を晴れにする姿がテレビに映ってしまい依頼が殺到したため、休業することにした[10][注 4]

帆高には家族により捜索願が提出されていたことと、陽菜と再会した時の事件[注 3]での拳銃[注 5]の発砲が警察に知られたことから、圭介のもとに刑事が捜査に訪れた。これを機に帆高は圭介から退職金を渡されて事務所を追い出されてしまった。それとほぼ同時に、子供2人だけの天野家に児童相談所が介入することが重なったため、互いが引き離されることを恐れた陽菜と凪とともに、帆高は3人で逃げ出した。

逃避行中に異常気象が進み、夏でありながら雪が降っていた。3人はラブホテルに泊まり、インスタント食品やカラオケで一夜を過ごす[11]。一方で能力の代償としてなのか、陽菜の身体は薄く透明になり始めていた。そして「天気の巫女が人柱として犠牲になる」という伝承のとおり、夜が明ける前に陽菜の身体は消失してしまった[注 6]手前:本作で登場する廃ビル「代々木会館」(2020年1月で建物の解体工事が完了し、現存しない[14])。なお、本作の屋上神社は架空のもの。
奥:新海誠監督作品では頻繁に登場するNTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)。

翌朝、ホテルの部屋に警察が踏み込み、凪は児童相談所へ、帆高は警察署へと送られるが、2人ともそれぞれ脱走し、陽菜が「晴れ女」としての能力を得た代々木の廃ビルへ向かう。一方、東京は数か月ぶり[注 7]の晴れとなった。

警察が追跡している中、夏美、圭介、凪の3人の助けで廃ビル屋上の神社にたどり着いた帆高が祈りながら鳥居をくぐると、彼の身体は遥か上空へとワープし、積乱雲の上に囚われていた陽菜を救い出すことに成功した。2人が神社に戻ると同時に再び雨雲が東京を覆い、猛烈なゲリラ豪雨が街を襲った。圭介、凪、夏美、警察官たちは、呆然と雨空を見上げていた[15][注 8]。帆高は再逮捕された後[注 9]、高校卒業までの期間の保護観察処分を受け、神津島に戻された。

陽菜救出後に降り始めた雨は2年半の間、止むことなく続き、東京の荒川江戸川下流域の広範囲が徐々に水没していった[注 10]。2024年(令和6年)の春、帆高は大学進学[注 11]を機に東京へと再び渡り、陽菜と再会を果たしたのだった[注 12]
登場人物
森嶋 帆高(もりしま ほだか)
声 -
醍醐虎汰朗[17]本作の主人公。神津島高校[注 13]1年生。卒業時は3年3組[15]。本作冒頭で東京にフェリーで家出した。家出の理由について劇中では詳しい説明はない[注 14][注 15]。家出中であり身分証を提示できないことからアルバイトに就けず、ネットカフェに泊まる日々が続いていた。そんな中、大量の銃器所持で逮捕された犯人・柴田[注 16]が捨てたとみられる拳銃を拾った。その後、職を探していた陽菜を風俗バイトに勧誘した木村とトラブルになり、衝動的に発砲したが弾は外れた。圭介に雇ってもらい食と住を確保し、順風満帆な生活を送っていたが、発砲した瞬間が防犯カメラに映り、さらに、家族が行方不明届を提出したことが原因で、警察に追われる身になった。


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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