天孫族(てんそんぞく)は、日本神話において降臨しヤマト王権をつくったとする古代勢力の総称。また「新撰姓氏録」では天照大神などの子孫を神別の「天孫」としている。 青銅器・製塩や土器・銅鏡・玉・銅剣・弓矢・衣類の製作を行った種族。熊、猪、鳥(とくに白鳥・鷹・鷲)といったトーテムがあり、太陽信仰、巨石・石神信仰、青銅器・風神信仰、温泉神、医薬神、妙見信仰を持つ。関係が深い植物には粟・麻があり、五十猛神(須佐之男命、八幡神、熊野大神、角凝魂命)・高御産巣日神・天照大御神(天活玉命(伊久魂神))・天津彦根命(天若日子)・天目一箇命(天太玉命、天津麻羅、経津主神)・天日鷲神(陶津耳命、少名毘古那神)などを祖神として奉斎する他、母系神として豊宇気毘売神(菊理姫神、宇迦之御魂神、保食神)も祀る[1][2][3][4]。 記紀によると国譲りの後、高天原より葦原中国平定のため日向に降臨し、中国地方を経て近畿地方まで東征し西日本各地の豪族を従え大王(天皇)を中心とするヤマト王権(倭国)を樹立させ、中部・関東地方まで勢力を拡大させ、のちの日本へと発展していったとしている。
特徴
記紀における天孫族詳細は「天孫降臨」を参照
新撰姓氏録における天孫族詳細は「新撰姓氏録」を参照
皇室、出雲氏、三上氏、物部氏、尾張氏、山背国造、広峯氏、土師氏、隼人などはその子孫にあたる。
脚注^ ヨセフ・アイデルバーグ『大和民族はユダヤ人だった: イスラエルの失われた十部族』 たまの新書 1995年。
^ 茂木 誠 (著), 田中 英道 (著) 『日本とユダヤの古代史&世界史 - 縄文・神話から続く日本建国の真実 』 2023年。
^ エドワード・オドロム『日本人とは誰か』講演 1932年 エドワード・オドルム『月刊 British Israel』 1932年
^ 宝賀寿男『古代氏族の研究M 蘇我氏 権勢を誇った謎多き古代大族』青垣出版、2019年。
関連項目
天津神・国津神
日本の神の一覧
天孫降臨
天孫氏
海神族 - 天孫族と対をなす種族。弥生人の一種。