天国注射の昼
Day of The One-Shot HEAVEN
イベントの種類インディーズロック・フェスティバル
開催時期1981年8月15日
1983年8月21日・9月17日
会場日比谷野外音楽堂
主催HAVANA MOON
天国注射の昼(てんごくちゅうしゃのひる)は、かつて東京都新宿区歌舞伎町1丁目の新宿ゴールデン街にあったバー「HAVANA MOON」と自販機雑誌『HEAVEN』が共催した日比谷野外音楽堂のコンサート。
今日では国内有数の前衛的なインディーズロックバンドが一堂に集結した歴史的なイベントタイトルとして知られている。前身イベントに『HEAVEN』オールナイトイベント「天国注射の夜」(1980年6月6日・11月21日/新宿ACB会館)がある。 「天国注射の昼」は高杉弾が創刊した自販機雑誌『HEAVEN』の創刊記念イベントとして1980年6月6日に新宿ACB会館で開催された「天国注射の夜」がコンサートとしてシリーズ化したもの。夜昼合わせて計5回開催された。とくに成功を収めたのが1983年8月21日の4回目で、舞踏家の宇野萬
概要
1984年1月、東映ビデオから8月21日と9月17日のライブがビデオソフト化された(現在廃盤)。
公演リスト「天国注射の昼」が行われた日比谷野外音楽堂
天国注射の夜 Vol.1 / 1980年6月6日 新宿ACB会館5F(ニューヨーク・シアター)
『HEAVEN』創刊記念オールナイトイベント佐藤重臣によるカルトムービーの上映や山口百恵のゴミオークションなどが催された。またイベントには吉祥寺マイナー(同年9月28日閉店)で活動していた山崎春美&タコ、灰野敬二、白石民夫、工藤冬里、竹田賢一、野方攝&コクシネルのほか非常階段、八木康夫、S-KEN、三上寛、佐藤幸雄&すきすきスウィッチなども参加し[2][3]、飛び入りで参加(乱入)した江戸アケミはステージ上で自分の額をナイフで切りつけて流血するパフォーマンスを行ってそのまま救急車で運ばれるという事件もあった[4]。『HEAVEN』4号(1980年8月/アリス出版)のレポート(Photo by 佐藤ジン&近藤十四郎)には「入場人員はのべ240人、一時は会場全体が錯乱状態となるほどの盛況でした。ヌード・モデルの乱入、麻薬の取引き、売春、お笑い、見せ物、脱糞、のぞき、恐喝、殺人なども楽しげに行われ、一万円札が会場に乱れ飛ぶシーンもありました。初めて一堂に会したHEAVENのスタッフ、ファン同志があたたかく友好を深め、心あたたまる一夜となりました」とある[2]。
天国注射の夜 Vol.2 / 1980年11月21日 新宿ACB会館5・6F ACBホール(ニューヨーク・シアター)
天国注射の夜 オールナイト・イベントアンダーグラウンド・フィルム上映会イベントサブタイトルは「ビー玉が水に浮いた夜には、天国に堕ちて行きたいものだ。ねえ、神様」出演バンドは伊藤耕&FOOLS、PUNGO、野方攝&コクシネル、園田游&GUNJOGACRAYON、山崎春美とシビレクラゲ、江戸アケミ&財団法人じゃがたら、Vedda's Miracle & Worder、舞踏家の宇野萬と桑原延享(ともに大駱駝艦)[5]。
天国注射の昼 Vol.3 / 1981年8月15日 日比谷野外音楽堂
1981年8月15日正午、日比谷野外音楽堂で昭和天皇の玉音放送が流れて天国注射の昼は始まった。山崎春美&タコ、白石民夫、ロリータ順子、大里俊晴、美沢真之助、後飯塚僚、江戸アケミ&財団法人じゃがたら、和田幸子、突然段ボール、PUNGO、近藤達郎、野方攝&コクシネル、Phew with 竹田賢一&A-Music、伊藤恵子&ハバナムーン、近藤十四郎&バカズ、FULLX、カヌーレ、グンジョーガクレヨン、VEDDA MUSIC WORKSHOP、SHGHING・P・ORCHESTRA、佐藤隆史、工藤冬里、片山広明、菊池隆、巻上公一&ヒカシュー、八木康夫&PICTOXO HA!、鳥居夷、原田依幸、小堺文雄、伊藤はじめ、アウシュヴィッツ from京都、まだ from京都、灰野敬二(不失者)などが参加し、出演者リストにある坂本龍一は仕事の都合で欠席した。