天国大魔境
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天国大魔境
ジャンル
SF
漫画
作者石黒正数
出版社講談社
掲載誌月刊アフタヌーン
レーベルアフタヌーンKC
発表号2018年3月号 -
発表期間2018年1月25日 -
巻数既刊10巻(2024年2月22日現在)
アニメ
原作石黒正数
監督森大貴
シリーズ構成深見真
キャラクターデザインうつした
メカニックデザイン常木志伸
音楽牛尾憲輔
アニメーション制作Production I.G
製作天国大魔境製作委員会
放送局TOKYO MXほか
放送期間2023年4月1日 - 6月24日
話数全13話
テンプレート - ノート
プロジェクト漫画アニメ
ポータル漫画アニメ

『天国大魔境』(てんごくだいまきょう)は、石黒正数による日本漫画作品。『月刊アフタヌーン』(講談社)にて、2018年3月号から連載中[1]。文明崩壊後の日本を生きる少年少女達にまつわる謎を描くSF漫画。「このマンガがすごい!2019」にてオトコ編第1位にランクインした[2]
評価

このマンガがすごい!2019 オトコ編 第1位[3]

ジャパンエキスポアワード2023 漫画部門 脚本賞

あらすじ

壁に囲まれた施設で外の世界を知らずに育つ子供たち。廃墟となった日本を旅する少年と少女。二つの物語が同時進行で語られる。
天国編
外界から隔絶された施設で暮らすトキオは抜き打ちテストの問題に「外の外に行きたいですか」という文言が一瞬、浮き上がるのを見つける。同じ施設に住むミミヒメは動揺するトキオに「外からふたりの人間が自分を助けに来てくれる。そのうちの1人はトキオと同じ顔をしている」という予言をおこなう。一方、動揺するトキオに声をかけた園長は「外の世界は地獄だ」と言う。トキオはククと生徒が立ち入りを禁じられている部屋に侵入し「赤ちゃん」を見るがなぜか大人に見つかることはなかった。やがてトキオは慕っていたコナの子を妊娠し男児を出産。園長はトキオの子を利用しようとするが、医師の猿渡はひそかにクローンの赤ん坊を作る。施設が自衛隊の襲撃を受ける。一部の生徒は脱走。トキオの子はどちらがクローンかわからなくなり、猿渡は一人の足裏にマルを書き、書いていないほうをトキオに渡す。園長はトキオから赤ん坊を奪おうとするが、トキオは突然体を硬化させ赤ん坊を守る。大半の生徒たちは自衛隊に保護され、新しい名前で本土の施設や病院に引き取られる。硬化が解けたトキオは猿渡たちと壊れた施設に隠れ住んでいた。そこへ「大災害」が襲う。
魔境編
外の世界では、未曾有の大災害から15年が経ち、現代文明は完全に破壊され、生き残った人々はまだ使える施設を利用しながら細々と生活していた。そんな荒廃した日本をトキオとそっくりの顔をしたマルという少年がキルコという少女と旅をしていた。マルはミクラという女性から、「天国で同じ顔をした人間を探し、薬を打て」と命じられていた。そして、キルコはミクラからマルを天国まで連れていくよう依頼されていたのだ。天国という言葉を頼りに2人は、トマト天国の異名を持つ草壁農場にたどり着く。そこにマルと同じ顔をした人間はいなかった。だが、草壁農場に置かれた段ボール箱にミクラの銃にあるマークと同じものを見つけた2人は草壁農場と交易する東京に戻る。二人は不滅教団との出会いを経て、銃のマークがかつて存在した教育機関「高原学園」のシンボルであることを発見する。自動車を入手した二人は施設があるという茨城と奈良を目指す。茨城の復興省でキルコは過去の鍵を握る人物稲崎露敏と再会するが決裂。二人は奈良を目指し旅を続ける。
主な登場人物

声の項はテレビアニメ版における声優
主要人物
マル
声 -
佐藤元[4]廃墟を旅する少年。年齢は15歳くらいだが出生の詳細は不明。後述のトキオそっくりの顔立ちをしている。ミクラに連れられてキルコのところに連れてこられて以来、自分と同じ顔をした人間がいるという『天国』を探すべく、キルコと旅をしている。本来は彼女に護衛される立場だが本人も街の荒くれ者達や盗賊を一蹴する程に腕が立ち、お互いに護衛・協力し合う関係となっている。屈強な肉体と驚異的な身体能力及び回復力の持ち主。また、怪物の中に手を突っ込んで「致命的な何か」をつかみ取る能力を持つ。キルコを「お姉ちゃん」と呼び、脳が男であると明かされても好意を抱いている。キルコ曰く「びっくりするくらい美形だが口を開くとてんでダメ」。石黒正数作品におけるスターシステム制で『それでも町は廻っている』の紺先輩と同じ顔。
キルコ
声 - 千本木彩花[4]東京都中野区[5]で便利屋を開業している少女。背中までの赤毛が特徴の美人。年齢は18か20と本人も曖昧にしている[6]。ミクラの依頼でマルを『天国』まで送り届けるべく、一緒に旅をしている。ミクラの形見の銃を所持し、戦闘に使用している。優秀な頭脳を持ち、戦略に長け、未知の状況においても洞察力と判断力に優れている一方、少し抜けていてドジな一面もある。射撃が上手く、護衛や怪物退治も請け負う女戦士。幼い時に大災害にあったにもかかわらず、漢字の読み書きや箸の正しい持ち方が出来る。マルから何度も告白されているが、受け入れていない。独りきりで生きてきた過酷な体験から、依頼人のマルに対してビジネスを超えたやや過剰な入れ込みを見せる時がある。ネーミングセンスはイマイチ。体は女性だが弟の脳を移植されており、手術した医者と医者を調べていた稲崎露敏を探すため一人で便利屋になった。元々は黒髪であったが、脳移植後は赤髪に変化しているほか、作中では5年後である不滅教団の一件まで生理も止まっていたため、人生初の生理痛で寝込むこととなる。
竹早春希(たけはや はるき)
声 - 伊瀬茉莉也物語開始5年前、浅草の船山孤児院に姉の桐子と身を寄せていた少年。リーダー格の稲崎露敏に憧れていた。人食いに一人で立ち向かい、下半身を食いちぎられる重症を負う。気が付いたときには脳が姉の桐子の体に移植されており、退院したときは孤児院も引っ越して一人置き去りにされていた。
竹早桐子(たけはや きりこ)
物語開始5年前、浅草で電動カートレースの選手をしていた少女。人食いから瀕死の状態の春希を助け出す。医者によって春希の脳を移植された。詳細は不明だったが、再会した医者・迫田によると担ぎ込まれた際、桐子は頭部に銃撃を受けて脳組織が破壊されていたとのことで、医者にとっても「2人を生かすための苦肉の策」であったことが明かされた。春希が意識を失った時点では生きていた桐子を銃撃した何者かがいたということになる。
高原学園の生徒&関係者(天国編)


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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