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出典検索?: "天国の駅 HEAVEN STATION"
天国の駅
Heaven Station
監督出目昌伸
脚本早坂暁
製作総指揮岡田裕介
矢部恒
和田徹
出演者吉永小百合
西田敏行
三浦友和
津川雅彦
真行寺君枝
音楽矢野誠
主題歌吉永小百合
「夢さぐり?天国の駅」
撮影飯村雅彦
編集西東清明
製作会社東映東京撮影所
配給東映
公開 1984年6月9日
上映時間133分
製作国 日本
言語日本語
配給収入8億円[1]
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『天国の駅 HEAVEN STATION』(てんごくのえき ヘヴン・ステーション)は、1984年の日本映画。吉永小百合主演、出目昌伸監督、早坂暁脚本。製作・東映東京撮影所、配給・東映。戦後初の女性死刑執行者となった「ホテル日本閣殺人事件」がモデルとなっている。 1952年から1960年にかけて二人の夫を殺し、稀に見る凶悪犯として世間から毒婦の汚名を浴びた女性をモデルに、早坂暁が吉永小百合の主役を想定してオリジナルシナリオを執筆した[2]。モデルとなった人物は日本で戦後初めて死刑を執行された女性死刑囚である[3]。吉永は本作まで手錠をかけられる役さえ演じたことはなく[4]、テレビドラマ『夢千代日記』(NHK総合)で温泉地を舞台に、理想の女性像を演じた直後でもあり、本作では温泉地を舞台に温泉宿を乗っ取るために色仕掛けで二人の男を殺害し、さらに劇中では二回の自慰シーンも描かれた。マスメディアは初めてヌードになるのではという方向転換ぶりを騒ぎ立て、ファンを震撼させた[4][5][6][7][8]。 吉永初の汚れ役(殺人犯)で[9][10]、以降もここまでの役は演じたことはなく、2018年まで、吉永が唯一汚れ役に挑んだ映画となっている[11]。また、それまで優等生的な役柄が多かった三浦友和が、殺人を犯させるなど、二人の女性の人生を狂わせる悪役を演じたことも話題になった。三浦の役者としての転換点となった映画でもあり、このことが翌年の映画『台風クラブ』に繋がった。 昭和30年春。美人で結城紬の織女の林葉かよは32歳の女盛り。夫は下半身マヒの傷痍軍人。初夜を迎えないままに出征したため嫉妬の塊となって、かよに辛くあたる。やがて巡査の橋本がかよに親切にし、二人は深い仲となる。浮気を見た夫は狂ったように折檻し、かよは夫をパラチオンで毒殺。脳内出血で処理される。かよの世話で東京の大学へ通うようになった橋本は幸子という女を連れ帰る。かよとの噂を打ち消すために、幸子と仮の夫婦になるのだと言い訳をするが、二人は騙されていたことを知り、橋本に手切金を渡す。妙な連帯意識で姉妹と呼び合う二人は錦谷温泉郷にたどり着き、かよは土産物店、幸子は芸者として働く。昔からかよが好きだった知的な障害をもつ雑用係の田川一雄も来る。大和閣の主人・福見がかよを大事にし、橋本が金をせびりに来た時、200万円で念書を書かせて帰す。福見には精神病院に入院している妻・辰江がいた。かよに危害がかかると一雄をそそのかし、辰江を殺害させる。二人は雪の中で婚礼を挙げ、全てを話す。幸子も芸者を辞める。手切金を使い果たして再び舞い戻った橋本が許せず、幸子は登山鉄道からつき落とそうとするが、逆に殺される。復讐のために橋本と会おうとするが許してもらえない。福見も一雄が邪魔になり、一度だけ抱かせると言って連れてきた。だが抵抗され助けを求めるが、かよは逆に福見を殺す。「神様よりも雪よりもきれいだよ」という一雄こそ本当の愛だと知り、二人で逃走。ずっと事件を追ってきた五十沢刑事たちが駅で待ち構えていた。 「何で二人も夫を殺した」と五十沢に聞かれ、「愛がほしかったんだと思います」と答える。 昭和45年6月11日、小菅拘置所で一人の女がこの世に別れを告げ、天国への階段を上っていった。47歳だった。
概要
あらすじ
スタッフ
企画:岡田裕介、矢部恒
監督:出目昌伸
脚本:早坂暁
撮影:飯村雅彦
音楽:矢野誠
音楽監督:加藤和彦
音楽プロデューサー:多賀英典
主題歌:「夢さぐり?天国の駅」
作詞:来生えつこ、作曲:井上陽水、編曲:星勝、唄:吉永小百合
美術:中村州志
録音:林鉱一
照明:小林芳雄
編集:西東清明
助監督:吉崎元
音響効果:原尚
スチール:加藤光男
技斗:清水照夫
宣伝:佐々木嗣郎、石川通生、森澄桂子
進行主任:小島吉弘
レーザー録音技術協力:横浜シネマ現像所、東芝(adres)
協力:明色化粧品、箱根登山鉄道株式会社、四万温泉 せきぜん、東映美術センター、国際プロ、本場結城袖 奥順株式会社
衣裳協力:京都たかさん株式会社、ウェディングサービス ワタベ
出演
林葉かよ:吉永小百合
田川一雄:西田敏行
橋本浩一:三浦友和
幸子:真行寺君枝
福見辰江:白石加代子
はる子:山本緑
運転手 佐々木:高月忠
大内:佐川二郎
渡部:高野寛
寒川:中田博久
田辺刑事:五野上力
署長:増田順司
老医師:大久保正信
改札係:掛田誠
司会者:相馬剛三