天国から来たチャンピオン
Heaven Can Wait
監督ウォーレン・ベイティ
バック・ヘンリー
脚本エレイン・メイ
ウォーレン・ベイティ
ロバート・タウン
(クレジットなし)
原作ハリー・シーガル
『天国から来たチャンピオン』(てんごくからきたチャンピオン、Heaven Can Wait)は、1978年のアメリカ合衆国のファンタジー映画。『幽霊紐育を歩く』(1941年制作、1946年日本公開)のリメイク作品である。原作はハリー・シーガル(英語版)の舞台劇『Heaven Can Wait』。監督はウォーレン・ベイティとバック・ヘンリー、製作・主演はウォーレン・ベイティ。第51回アカデミー賞で9部門にノミネートされ、美術監督・装置賞を受賞している(詳細は後述)。
当初は、ボクシングを舞台にモハメド・アリ主演での制作を予定していたが、アリ側に断られたため舞台をアメリカンフットボールに変更し、ベイティが主演も兼ねて制作した[2][3]。
後に続く「亡くなった人が天国の水先案内人の協力で帰ってくる」という設定の映画・ドラマのはしりとなった映画である[要出典]。 ロサンゼルス・ラムズの控えクォーターバックのジョー・ペンドルトンは、出場の決まったスーパーボウルを前に交通事故に遭って急死してしまう。自分の死に納得できないジョーが、天使長ジョーダンに抗議したところ、まだ50年もの寿命が残っており、担当天使のミスで50年早く天国に召されたことが分かった。ジョーは即刻地上に舞い戻ることになったが、ジョーの肉体は既に火葬された後だった。 ジョーのためにジョーダンが代わりの身体を探すが、フットボール選手に戻りたいジョーの注文はうるさい。何人かの候補を断った後に提案された大富豪レオ・ファーンズワースの遺体もジョーは断ろうとするが、ファーンズワースに公害問題で抗議に来た女性ベティに一目惚れしたジョーはしばらくの間という条件でファーンズワースの身体を借りることにする。しかしファーンズワースは妻ジュリアとその愛人でファーンズワースの秘書であるトニーに殺されたのだ。何故か生き返ったファーンズワースに驚いたジュリアとトニーはその後も何とかしてファーンズワースを殺そうとするがことごとく失敗する。一方、ファーンズワースになったジョーは猛勉強の末にベティの願いを聞き入れ、公害問題の解決のために工場建設計画を放棄する。これをきっかけにベティもジョーに惹かれて行く。 ジョーは親友のトレーナーであるマックスを呼び出し、ジョーしか知らない事実を話すことで、自分がジョーであることをマックスに信じさせると、スーパーボウル出場のために猛特訓を始める。そして、ラムズを買収して入団テストを受けることになる。はじめは金持ちの道楽としてジョーに対して敵対心をむき出しにしていたチームの選手らも、ジョーの実力を認め、ジョーはスーパーボウルに出場することになる。一方、ジョーとベティの仲は急速に深まるが、ジョーは担当天使からファーンズワースの身体を使えるのがあとわずかであることを知らされる。ジョーは生まれ変わってベティに再会することを示唆する言葉を告げる。そして、ジョーはジュリアとトニーによって射殺され、遺体は井戸に落ちる。ジョーはジョーダンと共に再び次の身体を探すことになる。 大富豪ファーンズワースが失踪したとして世の中は大騒ぎとなる。特にベティとマックスは警察に対して必死に捜査を依頼するが、担当刑事クリムの捜査は要領を得ない。そんな中、スーパーボウルのテレビ中継を観ていたジョーはラムズのクォーターバックであるトム・ジャレットが試合中に大怪我を負う様子を目にする。ジョーダンと共にスタジアムにやって来たジョーはトムがこのまま亡くなることを知り、トムに生まれ変わることを決める。トムになったジョーは試合で大活躍し、ラムズは勝利を収める。一方、ファーンズワースの屋敷ではファーンズワースの遺体が見つかったことから、仲違いしたジュリアとトニーの殺人が露呈する。 テレビ中継を観ていたマックスは、復活したトムがジョーであることに気付き、試合後のジョーのもとに駆けつけ、抱き合って喜ぶ。しかし、そこにジョーダンが現れ、ジョーがこれまでの記憶を失って完全にトムとして生きて行くことになると告げて姿を消す。ジョーは完全にトムとなり、マックスとのこれまでのことも忘れてしまう。状況を受け入れたマックスは1人、ジョーとの思い出に浸る。 スタジアムを後にしようとしたトムの前にベティがマックスを探しに現れる。初対面のはずの2人だったが、互いに惹かれ合うものを感じると、運命に導かれるように肩を並べてスタジアムを後にする。 役名俳優日本語吹替 映画祭・賞部門候補結果
ストーリー
キャスト
フジテレビ版テレビ朝日版
ジョー・ペンドルトンウォーレン・ベイティ野沢那智
ベティ・ローガンジュリー・クリスティ小原乃梨子鈴木弘子
ジョーダンジェームズ・メイソン中村正
マックス・コークルジャック・ウォーデン富田耕生
トニー・アボットチャールズ・グローディン安原義人羽佐間道夫
ジュリア・ファーンズワースダイアン・キャノン中村晃子小原乃梨子
案内人バック・ヘンリー村越伊知郎
クリム刑事ヴィンセント・ガーディニア
シスクジョゼフ・メイハー
ベントレーハミルトン・キャンプ
エバレットアーサー・マレット
コリンヌステファニー・ファラシー
ラビニアジニー・リネロ
ゼネラル・マネージャーR・G・アームストロング
元オーナージョン・ランドルフ
不明
その他N/A阪脩
上田敏也
石森達幸
小野丈夫
村松康雄
加藤正之
岡部政明
藤本譲
作間功
津田英三
笹岡繁蔵
大塚芳忠
高橋なづき
滝沢博子
演出小林守夫
翻訳飯嶋永昭
調整前田仁信
効果遠藤堯雄
桜井俊哉
制作東北新社
フジテレビ版:放送日1988年1月3日 他
テレビ朝日版:初回放送1983年7月31日『日曜洋画劇場』
映画賞受賞・ノミネート
アカデミー賞作品賞ノミネート
監督賞ウォーレン・ベイティ
Size:39 KB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
担当:undef