天使のアッパーカット
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『天使のアッパーカット』(てんしのアッパーカット)は、喜多嶋隆による日本の小説作品、及びそれを元に製作されたテレビドラマ
あらすじ

ハワイで暮らす麻生小麦は、16歳ながら喫煙や飲酒をしている不良少女。そんな娘の素行の悪さに愛想が尽きた父親によって、日本に住む親戚の洋食屋に預けられた小麦は鎌倉の高校に編入することに。だが、学校内では女子柔道部からなる不良グループ「第2生徒会」が暗躍していた。帰国子女であることや、環境の違いから学校で抵抗し続けていたことから、小麦は「第2生徒会」からさまざまなイジメを受けるが、それに対抗すべく、元ボクサーで洋食屋のコックをしている仁からボクシングの手ほどきを受ける。
単行本

1985年、講談社から単行本が発売。後に講談社X文庫ティーンズハートから再版された。

天使のアッパーカット ISBN 4062024276

天使のアッパーカット(上)暴力学園の巻 ISBN 4061900943

天使のアッパーカット(下)復讐パンチの巻 ISBN 4061900951

漫画

講談社コミックスmimiから発売(漫画・目白花子)。内容は原作版に準ずる。

天使のアッパーカット (1) ISBN 9784061701380 (1986年8月発売)

天使のアッパーカット (2) ISBN 9784061701489 (1987年1月発売)

テレビドラマ

天使のアッパーカット
ジャンル
テレビドラマ
原作喜多嶋隆
脚本大原清秀佐伯俊道
監督山口和彦江崎実生、合月勇
出演者大塚真美
奥田圭子
山下真司
伊藤つかさ
寺田農
賀来千香子
坂上二郎
三浦友和
ナレーター芥川隆行
製作
制作TBS

放送
放送国・地域 日本
放送期間1986年6月24日 - 同年10月14日
放送時間火曜20:00 - 20:54
放送枠TBS火曜8時枠の連続ドラマ
放送分54分
回数13
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大映テレビ製作の連続テレビドラマ作品として1986年6月24日から10月14日までTBS系列で放送された。内容は原作版の流れを若干残しつつも、登場人物名や設定の一部変更の他、主人公・慶子に隠された出生の秘密や仁の過去の因縁などの要素を加えたものになっている。TBSチャンネルでの再放送が行われているが、映像ソフト化はされていない。
テレビドラマ版のあらすじ

「人はどこまで試練に耐えるのか?」このドラマは、暴走する青春に立ち向かい、妥協と敗北を対に巨視した一少女の、痛快なロマンである。 (オープニングナレーションより)

慶子は、父・和男の転勤が多く、そのたびに転校を繰り返してきたため、どこの学校でもツッパリと呼ばれ続けていた。東京国立市に引っ越した慶子は私立緑ヶ丘高校に編入するが、そこで待ちうけていたのは教師たちが厳しすぎる校則で縛り付け、学校内に暗躍する謎の不良グループ「紅薔薇組」に怯えながら学校生活を送る生徒たちの姿だった。転校早々「紅薔薇組」に目をつけられ、教師たちへの反抗的な態度から退学を迫られた慶子の窮地を救ったのは生徒会長の美樹だった。時を同じくして、慶子は和男の口から実の姉がいることを告げられた。慶子と美樹の出会いは、二人にとって波乱に満ちた闘いの始まりとなった。
キャスト
松岡慶子
演 -
大塚真美高校2年生で9月生まれの17歳[1]。子供の頃から転校を繰り返し、冒頭で長崎県から生まれた街である国立市に戻り緑ヶ丘高校2年A組に転入する。本来はさっぱりした素直な性格だが、これまで学校では転校生としていじめられないよう自己防衛として、表向き“ツッパリ女子生徒”を装いわざと乱暴な言葉遣いを使ってきた。負けん気が強い性格で、厳しく接してくる教師たちや「紅薔薇組」の嫌がらせにも簡単にはくじけない。勉強はあまり得意ではなく特に数学が苦手。カエルが大の苦手。
武村美樹
演 - 奥田圭子高校3年生。武村家の一人娘にして、由緒ある橘流第十二代宗家の跡取り。高校では生徒会長を務め、厳しすぎる校則や「紅薔薇組」の暗躍から学校を守ろうと日々奮闘している。転入早々慶子が「紅薔薇組」から嫌がらせを受けるのを目撃し、彼女を助けたことで気にかけるようになる。正義感の強い性格で、紅薔薇組のいじめを止めようとしたり、自分が正しいと思ったことは教師たちにも臆せず主張する。相原によると「一流大学を目指せるぐらい成績優秀だが、唯一の欠点として生徒会に力を入れすぎている」と評されている[2]。密かに山路に片思いしている。武道の心得があり流鏑馬が得意[3]。趣味は龍笛を吹くことで時々自宅で曲を奏でている。実は彼女こそが紅薔薇会の影のリーダーである。
西村仁(じん)
演 - 三浦友和元プロボクサーの青年で現在は洋食屋でコックとして働く。以前から松岡家の自宅の管理を任されている修平の許可を得て一階の一室を借りて寝起きしていた所、冒頭で慶子と同居生活となる。ボクサー時代は、得意技であるキレのあるアッパーカットから“カミソリ仁”の名で呼ばれていた。5年前にライト級チャンピオンになることを期待されていたが、全日本ライト級タイトルマッチで対戦相手を死なせてしまいボクシング界を去った。陰りのある人物でぶっきらぼうで感情をあまり表に出さないが、礼儀正しく年下の慶子にも敬語で話す。強くなることを望む慶子からボクシングの指導を頼まれるが、「ボクシングは人に危害を与えるためのものではない」として断わろうとする。
高校の主な生徒たち


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