天体論_(アリストテレス)
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『天体論』(: Περ? ο?ρανο?[1]: De Caelo、: On the Heavens)とは、古代ギリシャ哲学アリストテレスによって書かれた、天体(宇宙)についての自然哲学書。

従来の四元素説に加えて、第5の元素(第一元素)としてのいわゆる「アイテール」(エーテル)と、それに支えられた宇宙の円運動、「アイオーン」としての宇宙の唯一性・不滅性、地球が宇宙の中心で静止しているとする「天動説」等が述べられている。目次

1 構成

2 内容

3 日本語訳

4 脚注・出典

5 関連項目

構成

全4巻から成る。

第1巻 -
天体について。全12章。

第1章 - 自然研究の対象は物体、大きさ、属性、運動、その諸原理である --- 完全な数は「3」、3方向(3次元)に分割的なことで物体は多であり完全に完結している、このことは部分である元素についても全体である宇宙についても言える、場所的運動には中心から離れる「上への運動」(遠心運動)、中心に向かう「下への運動」(向心運動)、中心を回る「円運動」の3つがある、単純運動は単純物体に複合運動は複合物体に属する

第2章 - 四つの元素の他に第五の物体的実体が存在する、その運動は連続的・恒常的で完全な運動、すなわち「最初の円運動」である

第3章 - 円運動する物体は重さも軽さも持たない、不生・不滅・不増・不減、永遠にして不老・不受・不滅である --- 3つの確証 --- 1.世間一般の神々への信仰、2.伝承と経験的事実、3.語源 --- 古人はこの最初の物体が存在する最高の場所を「アイテール」と名づけた

第4章 - 「円運動」には(「上への運動」と「下への運動」のような)反対の運動が無い

第5章 - どんな物体も無限ではない --- 1.「第一物体」も円運動する限り無限ではない、空間的にも時間的にも有限である --- 7つの論証

第6章 - 2.その他の単純物体もどれも無限ではない

第7章 - 3.無限な物体があり得ないことの一般的考察

第8章 - 一つの天界(宇宙)しかあり得ない --- 1.三つの物体的元素の本性に従った運動およびそれらの占める場所の考察による論証

第9章 - 2.形相質料の原理による論証

第10章 - 天界(宇宙)は生成も消滅もしない --- 1.先行する諸説の批判

第11章 - 2.「生成しない」「生成する」「消滅する」「消滅しない」「できる」「できない」の語義の検討とその定義

第12章 - 3.宇宙は生成消滅しないことの証明


第2巻 - 天体について(つづき)。全14章。

第1章 - 前章の確証

第2章 - 上下・左右の場所的対立の原理が天界にも備わることの意味について

第3章 - なぜ宇宙の内には多くの運動と多くの物体とが存在するのか


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