このページのノートに、このページに関する提案があります。(2024年3月)
提案の要約:内容を刷新してはどうか
大陸と海洋大陸を色分けで表した動画。さまざまな考え方を反映するために一部が統合または分割される。例として、ヨーロッパとアジアを合わせてユーラシアとして表した赤系統部分、南北アメリカを1つの大陸と考える緑系統部分がある。
大陸(たいりく)とは、地球の地殻上に存在する陸塊である。一般的にはユーラシア大陸・アフリカ大陸・北アメリカ大陸・南アメリカ大陸・オーストラリア大陸・南極大陸の6つの陸上部分を指すが、これは相対的な判断によるもので厳格な基準は設けられていない[1][2]。衝突や分裂など大陸の動きは、かつては大陸移動説として説明されたプレートテクトニクスで理論化され、地質学の研究課題となっている。 慣習的に、「大陸とは有意な水域で切り離された、充分に広く、連続的で、おのおのが独立していると認識される陸地」と言える[3]。しかし、一般に言われる6つの大陸は必ずしも海で分断された離散的な状態にあるわけではない。広さも恣意的な判断に基づき、最大の島グリーンランドの面積は2,166,086km2であり、大陸に分類されるオーストラリアの面積7,617,930km2と比較した際に大陸とはみなされない理由は明確に説明されていない。また、おのおのの独立という点では理想的な基準を満たすために大陸棚や島弧の存在は考慮されず、南北アメリカはパナマ地峡でつながっているために合わせて1つの大陸とする考えがあるなど、定義上の矛盾もある。アジア・ヨーロッパ・アフリカも自然な地形では分断されておらず、このうちアジアとヨーロッパは地峡さえない状態でつながっており、定義から大きく逸脱している。海洋と大陸の関係では、大陸は1つ以上の主要な大洋(英語版 大陸を指す最も狭義の概念は切れ目がない[6]主要な陸地ということになる。この考え方では、海岸線が大陸の淵となり、イギリスやアイルランドが自国と対して使う「大陸(the Continent)」は大陸ヨーロッパを意味する[7]が、アイスランドなどの島を含まないこと、同様な意味で日本などから見た中国大陸[8]や、オーストラリアのタスマニアが「オーストラリア大陸」に加えられない事象が例になる。また太平洋のハワイ諸島やカナダ領土を挟むアラスカを除いたアメリカ合衆国の48州を「アメリカ合衆国本土」(continental United States)と呼称することもこの用法に当たる。 地質学や自然地理学の見地からは、海面下の水深が浅い領域である大陸棚[9]とそこにある島々(大陸島)も連続した陸地として扱われ、構造的に大陸の境界内に入る[10]。
定義とその適用
大陸の範囲