大阪府立狭山池博物館
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大阪府立狭山池博物館
Osaka Prefectural Sayamaike Museum
大阪府立狭山池博物館(2006年9月)
施設情報
正式名称大阪府立狭山池博物館
専門分野土地開発史
事業主体大阪府
管理運営大阪府・大阪狭山市・狭山池まつり実行委員会
延床面積4,948.47m2
開館10時
閉館17時(入館は16時30分まで)
所在地589-0007
大阪府大阪狭山市池尻中二丁目
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯34度30分26.7秒 東経135度33分6.7秒 / 北緯34.507417度 東経135.551861度 / 34.507417; 135.551861座標: 北緯34度30分26.7秒 東経135度33分6.7秒 / 北緯34.507417度 東経135.551861度 / 34.507417; 135.551861
プロジェクト:GLAM
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代表的な展示物である「北堤の断面」(実物:上)、「桶管」(江戸時代のもの:中段)および「桶管」(飛鳥時代のもの:下段のショーケース内)

大阪府立狭山池博物館(おおさかふりつさやまいけはくぶつかん)は大阪府大阪狭山市にある博物館。同時に、各種講演会やイベントの開催地、生涯学習の場としての、大阪府中南部エリアの拠点文化施設である。
概要

1,400年の歴史を刻む日本最古のダム式ため池である狭山池と一体化した親水空間を有する土地開発史専門の博物館。土木遺産の保存と公開を目的として、2001年3月28日に開館した。建物内部に巨大な堤の断面を丸ごと移築展示するなど、特徴的な展示がなされている。展示設計は乃村工藝社

常設展示室では、時代順に7つのゾーンに分けて、水と大地との関係性を狭山池と出土文化財を中心にわかりやすく展示している。また、東アジア地区の土地開発に関する資料・情報の収集・公開を行い、東アジアの土地開発史研究機関としての役割をも担う。

建物設計は安藤忠雄。建物全体はコンクリート打ち放しの巨大な直方体であり、地域のランドマーク的存在。狭山池全体から見渡すことができる。エントランスから建物入口までに水庭があるほか、壁面にが設けられており、親水空間となっている。建物内部には巨大な堤の断面や取水塔を収納展示しており、吹き抜けが多用されている。
沿革

1988年 - 西除川東除川流域の治水対策として、既存ため池であった狭山池に洪水調節機能を持たせるため、治水ダム化工事に着手。以降多数の出土品を確認。

1990年 - 歴史的ダム保全事業に採択。

1994年6月?1997年3月 - 設計。

1997年7月?2001年3月 - 施工。

2001年3月28日 - 大阪府の管理運営として開館。

2002年 - 狭山池公園完成。

2009年4月 - 大阪府・大阪狭山市狭山池まつり実行委員会の三者協働運営となる。

2009年6月30日 - 大阪狭山市立図書館北側にあった大阪狭山市立郷土資料館が本館2階に移転[1]

大阪府立狭山池博物館
Osaka Prefectural Sayamaike Museum
建物外観
情報
用途博物館
設計者安藤忠雄建築研究所
施工藤木工務店井上工業共同企業体
建築主大阪府建築都市部公共建築室
構造形式鉄骨鉄筋コンクリート造
敷地面積15,412 m²
建築面積3,773.57 m²
延床面積4,948.47 m²
階数地上2階(一部3階)
高さ最大24.31m
着工1997年7月
竣工2001年3月
開館開所2001年3月28日
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施設

常設展示室

第1ゾーン : 狭山池への招待 - 高さ約15m、幅約60mの堤の断面を移築展示。

第2ゾーン : 狭山池の誕生 -
飛鳥時代の下層東樋(重要文化財)と江戸時代の上層東樋(重要文化財)を展示。

第3ゾーン : 古代の土地開発と狭山池 - 奈良時代の下層東樋(重要文化財)を展示。

第4ゾーン : 中世の土地開発と狭山池 - 重源狭山池改修碑(重要文化財)を展示。

第5ゾーン : 近世の土地開発と狭山池 - 江戸時代の中樋(重要文化財)と木製枠工(堤の基礎を補強する木組)を移築展示。西樋取水部材(重要文化財)を展示。

第6ゾーン : 明治・大正・昭和の改修 - 取水塔を移築展示。

第7ゾーン : 平成の改修 - 現在の洪水調整機能と役割について解説。

第8ゾーン : どぼくランド - ダム建設など土木事業の紹介。


特別展示室

大阪狭山市立郷土資料館

カフェテラス Sayama History Cafe

文化財
重要文化財(国指定)

大阪府狭山池出土木樋・重源狭山池改修碑(考古資料)下層東樋2基分、上層東樋1基分、中樋取水部材34点、西樋取水部材17点、重源狭山池改修碑(西樋取水部材に転用)からなる一括遺品。重源狭山池改修碑には重源による狭山池改修の契機やその内容が刻まれており、建仁二年(1202年)の年紀がある。2014年8月21日指定
[2][3]

大阪府指定文化財

有形文化財

狭山池石樋蓋(考古資料) - 1989年(平成元年)3月1日指定
[3]


大阪狭山市指定文化財

有形文化財

狭山池中樋放水部の石棺群 7基(考古資料) - 2010年(平成22年)2月24日指定
[3]


利用情報

入館料 : 無料

開館時間 : 10時 - 17時(入館は16時30分まで)

休館日 : 毎週月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日)、年末年始(12月28日?1月4日)

大型遺構や各種電気設備のメンテナンスのため、毎年2月中旬に1週間程度の閉館有り。


交通アクセス

南海高野線 大阪狭山市駅から徒歩約10分(約700m)

大阪狭山市循環バスコミュニティバス) 「狭山池博物館前」下車

国道310号「池の原中」交差点より北東へ約700m

大型バス・車いす利用者用の無料駐車場あり。(大型バス利用は事前連絡要)

一般車両は少し西にある、狭山池の北堤駐車場(無料)。


建物ギャラリー

建物全景

エントランス

水庭

壁面の滝

壁面の滝と通路

水庭とコート

コート

建物入口

館内(堤体展示付近)

館内(木製枠工付近)

博物館模型

展示物ギャラリー

堤体模型

下層東樋 放水部(飛鳥時代当初部材)

下層東樋取水部(奈良時代増設部材)

下層東樋取水部(奈良時代増設部材、上から)

上層東樋 取水部(江戸時代)

重源の石樋 取水部(鎌倉時代)


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