2011年より開催した大規模市民マラソンについては「大阪マラソン」をご覧ください。
大阪国際女子マラソン
2013年大会 (淀屋橋)
開催地 日本・大阪府大阪市
開催時期1月最終日曜日
種類公道コース(2021年大会を除く)
距離マラソン
最高記録2:18:51 ウォルケネシュ・エデサ
大阪国際女子マラソン大会(おおさかこくさいじょしマラソンたいかい、英語: OSAKA Women's Marathon)は、1982年より毎年1月に大阪府大阪市で開催されている国際マラソン大会で、1983年から開催日を最終日曜日に固定している。
1984年(第3回)までは、「大阪女子マラソン」という名称で実施。1985年に国際陸上競技連盟の公認を受けたことを機に、同年開催の第4回大会から「大阪国際女子マラソン」に改称した[1][2][3]。2021年・2022年の大会は、新型コロナウイルス感染症流行の影響で男子選手をペースメーカーに起用したことから、「男女混合レース」として扱われている。
本項目では、2021年を除いて併催されている「大阪ハーフマラソン(おおさかハーフマラソン)」についても記述する。 フルマラソンの部は、長居公園内にある長居陸上競技場(ヤンマースタジアム長居)をスタート・フィニッシュ地点に設定。例年の大会では、大阪市の中心街にある「3つのクライマックス」(中之島、御堂筋、大阪城公園)を通るルートを経て、長居陸上競技場に戻るコースで争われる。ただし、コースは数回にわたって変更されている(詳細後述)。 また、北海道マラソン、東京マラソン、名古屋ウィメンズマラソンとともに、 日本陸上競技連盟から夏季オリンピック・世界陸上競技選手権大会・アジア競技大会の女子マラソン日本代表選考レースに指定。名古屋ウィメンズマラソンとの持ち回り方式[注釈 1]で女子マラソンの日本選手権を兼ねている[4]。2018年から2020年までのフルマラソンの部は、2020年東京オリンピック・女子マラソンの日本代表選考レースとして開催。2018年と2019年の大会は、男女フルマラソンの日本代表候補を決定するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)シリーズの対象レースで唯一、市民マラソン(市民ランナー限定のフルマラソンの部)を併催しなかった(詳細後述)。 その一方で、2019年の大会に限って「ラップチャレンジ」(8位までの入賞者で30 - 35km区間内のラップタイムが最も速かった選手に賞金[注釈 2]を贈呈する企画)を導入するなど、日本国内のフルマラソン大会としては初めての試みも多々為されている(詳細後述)。 なお、2020年の第39回大会までは、参加選手もペースメーカーも女子選手に限った「女子単独レース」として開催されていた。しかし、日本国内で新型コロナウイルスへの感染が拡大している2021年には、男女混合レース扱いで第40回大会を開催した。感染拡大の防止を目的に講じられた特例措置の一環として、日本国内を拠点に活動する女子選手だけをレースに参加させた一方で、同じ条件の男子選手をペースメーカーへ初めて起用したことによる[5]。2024年パリオリンピックに向けたMGCシリーズで最初のレースに当たる2022年の第41回大会も、上記の事情から「男女混合レース」として開催した。 2023年の第42回大会からは、コースを大幅に変更(詳細後述)。ペースメーカーを女子選手だけで再び構成することに伴って、「女子単独レース」に戻したほか、日本以外の国・地域を拠点に活動している選手の招待を再開している。
概要
主催
日本陸上競技連盟(1984年の第3回大会から)[6]
関西テレビ放送
産経新聞社(産経新聞)
サンケイスポーツ
共催
大阪市
主管
大阪陸上競技協会
後援
大阪府
大阪府スポーツ協会
大阪市教育委員会
大阪スポーツみどり財団
大阪商工会議所
関西・大阪21世紀協会
OBCラジオ大阪(2014年までは主催)
夕刊フジ
サンケイリビング新聞社
扶桑社
FM802
わくわくパーククリエイト
協賛
奥村組[7]:第37回(2018年)?現在
協力
シチズン時計[注釈 3]: 第1回大会(1982年)?現在 - 第1回から公式計時を担当。
HOKA(英語版):第42回(2023年)?現在
森永製菓:第43回(2024年)
過去の協賛・協力
ダイエー:第1回(1982年)?第20回(2001年)
ローソン:第21回(2002年)
三菱自動車工業:第22回(2003年)?第23回(2004年) - 運営関連車両の提供などで協力
協力団体ではなかった第1回?第21回でも、運営関連の車両を提供。第23回では、大会直前の2004年1月に公道走行試験を始めたばかりの燃料電池自動車を、「選手に伴走する広報車両」として大会事務局へ貸与した[8]。
ダイハツ工業:第24回(2005年)?第42回(2023年) - 同上
第43回(2024年)の開催が発表された当初にも協力団体へ名を連ねていたが、発表前の2023年4月から社業における多数の不正行為(いわゆる「軽乗用車の認証不正問題」)が相次いで発覚したことを受けて、同年の12月から宣伝・営業関連の活動を全面的に自粛。第43回の開催時点でも自粛を解いていないため、第24回から続けてきた大会事務局への自社製乗用車の貸与についても、「(実際には宣伝活動を自粛しているのに)『自社のPR』と思われかねない」との理由で見合わせた[9]。関西テレビがフジテレビ系列向けに制作しているテレビ中継への提供も見送ったため、実際の中継では、ダイハツのタイムCMを流すことを予定していた枠をACジャパン関連の啓発CMで埋めている。