座標: .mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯51度31分46秒 西経0度07分37秒 / 北緯51.52944度 西経0.12694度 / 51.52944; -0.12694
大英図書館
British Library大英図書館セント・パンクラス館
国 イギリス
種別国立図書館
専門分野イギリス及びアイルランドの出版物の法定納本図書館
創設1973年7月1日(母体である大英博物館図書部の創立は1753年)
関係法令1972年大英図書館法
所在地British Library, St Pancras:
96 Euston Road
London NW1 2DB
British Library, Boston Spa:
Wetherby
West Yorkshire
LS23 7BQ
本館セント・パンクラス館
分館ボストン・スパ館
収蔵情報
収蔵品種書籍、雑誌、新聞、パンフレット、録音、特許、データベース、地図、切手、版画、絵画など
収蔵数約170,000,000点[1]
法定納本2003年法定納本図書館法(英語版)に基づく
その他
予算額£117,800,000(2015年度)
館長ロリー・キーティング(英語版)(2012年 - )
ウェブサイトwww.bl.uk
大英図書館(だいえいとしょかん、英: The British Library、略称: BL)は、イギリスの国立図書館[2]。英国図書館とも訳される[注 1]。
世界最大級の約1億7000万点もの資料を所蔵する[1]、世界で最も重要な研究図書館であり、世界的な図書館の一つである。
ロンドンのセント・パンクラス(英語版)に本館、ウェスト・ヨークシャーのボストン・スパ(英語版)に分館が置かれている。古今東西の幅広い言語の書籍を収集しているほか、雑誌、新聞、パンフレット、録音、特許、データベース、地図、切手、版画、絵画、その他多くの資料を保存している。
その2500万冊以上の網羅的なコレクションを数で上回るのは、2022年9月時点ではアメリカ合衆国首都ワシントンD.C.のアメリカ議会図書館のみである[3]。このコレクションに含まれる作品には、紀元前1600年頃の時代にまで遡るものもある[4]。大英博物館図書館といくつかの他の国立図書館との合併により1973年に設立された大英図書館はデジタル・文化・メディア・スポーツ省に従属し、法定納本制度の下でイギリスおよびアイルランドで出版された全ての図書を1部ずつ受け取り、イギリスの全国書誌を作成する。 1972年大英図書館法 (British Library Act 1972) に基づき、1973年に大英博物館図書館を母体として、ロンドンの国立中央図書館、国立科学発明参考図書館、国立科学技術貸出図書館など、既存のいくつかのイギリスの国立図書館が組織的に統合され、大英図書館が設立された。大英図書館の発足当初は、イギリスの景気が長期にわたって停滞した時期にあたり、新しい図書館施設の建設は行われず、蔵書は大英図書館に統合された各図書館の書庫に分散して保存された。しかし、資料数の増大とともに書庫スペースの不足が問題となり、1982年よりロンドン郊外のセント・パンクラスに建設される新館への移行事業が開始された。1998年、新聞図書館など専門図書館的な機能を持つ一部の図書館を除いて、大英図書館に所属する各図書館の蔵書が新館(セント・パンクラス館)に集約され、大英図書館は完全統合した。 大英図書館所蔵の図書の大部分は、ハンス・スローンの蔵書(後のスローン文庫)が遺贈されて1753年に創設されたロンドンの大英博物館に併設されていた、大英博物館図書館からのものである[5]。これに加えて、後にコットン文庫
歴史
大英図書館の前身
大英博物館図書館詳細は「大英博物館図書室」を参照
初めて図書館の蔵書の目録を作成したアントニオ・パニッツィが大英博物館の館長を務めた1856年から1866年の間に、大英博物館図書館の蔵書数は100万冊に達した。大英博物館図書館は、1950年から英国全国書誌(英語版)の作成準備の責任を負った[8]。大英博物館図書館の利用者の中には、チャールズ・ディケンズ、ウラジーミル・レーニン、カール・マルクス、ジョージ・バーナード・ショー、ヴァージニア・ウルフ、南方熊楠などの著名人もいた[9]。例えば、カール・マルクスは毎日図書館に通い詰め、著書『資本論』の一部を大英博物館の資料を基に図書閲覧室で執筆した。ウラジーミル・レーニンは、Jacob Richterという偽名を使って、1902年から1911年の間に数回、大英博物館図書館を訪れた。レーニンは1907年に大英博物館図書館について次のように記している: 「一言言わせていただくと、大英博物館ほどの図書館は他にはありません。他のどの図書館よりも蔵書の差が少ないのです。」 大英図書館のもう一つの重要な構成要素は、1851年の特許法に遡る英国特許局の図書館である、1855年に開館した特許局図書館 (Patent Office Library) であった[5]。特許文書の保管場所の不足に悩まされて早数年が過ぎた後、特許局図書館は大英博物館図書館と提携を結んだ[5]。1962年に特許局図書館は国立科学発明参考図書館 (National Reference Library of Science and Invention) と改称した。 1916年には、学生中央図書館 (Central Library for Students) が創設され、学生に教育の場を提供した。1927年に学生中央図書館は図書館間相互貸借のための中央情報センター(クリアリングハウス)として提案された。1931年に王室認可を受けて、学生中央図書館は国立中央図書館 (National Central Library) と改称された[5]。 また、1916年に国立科学技術貸出図書館 (National Lending Library for Science and Technology) が創設された。国立科学技術貸出図書館は、1961年からボストン・スパに所在し、1973年に大英図書館の貸出部門と合併した[5]。
大英博物館のスライドする書架
1823年から大英博物館図書館の蔵書となった、国王ジョージ3世の私設文庫
大英図書館に属する大英博物館図書館の図書閲覧室のパノラマ写真
その他の前身機関