大英博物館
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この項目では、ブルームスベリーにある大英博物館について説明しています。1881年に分離した大英自然史博物館については「ロンドン自然史博物館」をご覧ください。

大英博物館
British Museum


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施設情報
正式名称British Museum
収蔵作品数800万点以上[1]
来館者数

1,275,400 (2020) [2]

イギリス国内で最多,

開館1753年6月7日 (270年前) (1753-06-07)
所在地 イギリス イングランド
ロンドンブルームスベリー グレートラッセル通り(英語版)
位置.mw-parser-output .geo-default,.mw-parser-output .geo-dms,.mw-parser-output .geo-dec{display:inline}.mw-parser-output .geo-nondefault,.mw-parser-output .geo-multi-punct,.mw-parser-output .geo-inline-hidden{display:none}.mw-parser-output .longitude,.mw-parser-output .latitude{white-space:nowrap}北緯51度31分10秒 西経0度07分37秒 / 北緯51.5194度 西経0.1269度 / 51.5194; -0.1269座標: 北緯51度31分10秒 西経0度07分37秒 / 北緯51.5194度 西経0.1269度 / 51.5194; -0.1269
外部リンクhttps://www.britishmuseum.org/
プロジェクト:GLAM
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大英博物館(だいえいはくぶつかん、: British Museum)は、イギリスロンドンブルームズベリー地区にある人類の歴史芸術文化を専門とする公的機関であり、世界で最初の公立の国立博物館である[3]大英帝国時代に広く収集された約800万点の常設コレクションは、現存するものの中で最大かつ最も包括的なものであり、人類の文化の始まりから現在までを記録している[4]

1753年、イギリス系アイルランド人の医師であり科学者であるハンス・スローン卿のコレクションをもとに設立された博物館[5]は、1759年に現在の建物の敷地内にあるモンタギュー・ハウスで初めて一般公開された。その後250年以上に渡り、イギリスの植民地化が進んだ結果、いくつかの分館が設立され、最初の分館は1881年に設立された自然史博物館だった。

1973年、1972年の大英図書館法により、大英博物館から図書館部門が切り離されたが、1997年までは博物館と同じ図書館室と建物で、現在は分離された大英図書館を受け入れていた。博物館はデジタル・文化・メディア・スポーツ省が後援する非省庁型公共団体であり、英国の他の国立博物館と同様に、貸し出し展示を除き入場料は無料である[6]

他国で生まれた最も有名な作品の所有権は争われており、特にギリシャのエルギン・マーブル[7]やエジプトのロゼッタ・ストーンのケースでは、本国送還の要求を通じて国際的な論争の対象となっている[8]
歴史ハンス・スローン卿

大英博物館の起源は、アイザック・ニュートンの後を継いで王立協会会長を務め、古美術収集家として知られたハンス・スローンの収集品にさかのぼる[9]

スローンは遺言で、政府が博物館を建設するとの条件の下で、自身が収集した蔵書・手稿・版画・硬貨・印章など8万点をイギリス政府に有償で寄贈することを指示した[10][9]。管財人達はイギリス議会に働きかけ、議会はすでに国に所有されていたコットン蔵書と、売りに出されていたハーレー蔵書を合わせて収容する博物館を設立することを決定した。博物館の設立には宝くじ売り上げが充てられることになり、1753年に博物館法によって設立され、一般向けには1759年1月15日に開館した。初代館長は著名な医師で発明家でもあったゴーウィン・ナイト(英語版)(Gowin Knight)。

当初はモンタギュー・ハウスで開設していたが展示品が増えるにつれて手狭になり、1823年ジョージ4世が父親から相続した蔵書を寄贈したことが契機となってキングズライブラリーが増設された。1857年には6代目館長(主任司書アントニオ・パニッツィの下で、現在も大英博物館を象徴する建造物となっている円形閲覧室が中庭の中央部に建設された。

しかし収蔵品の増加に追いつかないため、1881年自然史関係の収集物を独立させた自然史博物館がサウス・ケンジントン(英語版)に分館として設立された。
図書館機能の改組詳細は「大英図書館」を参照円形閲覧室のパノラマ写真

1973年には図書部門がロンドン国立中央図書館等と機能的に統合されて大英図書館となり、1997年に書庫と図書館機能は完全に独立しセント・パンクラスの大英図書館新館に移った。旧大英博物館図書館は書庫を取り払って円形閲覧室のみを残し、現在は博物館の各室を繋ぐ自由通路でありミュージアムショップや料理店を附設する屋根付きの中庭(グレート・コート:ノーマン・フォスター設計[11])とされている。

また、館に収蔵されている美術品や書籍などのうち展示されていないものも事前予約をすれば実際に見ることができる、スチューデント・ルームと呼ばれる部屋が館内に数か所ある。
盗難

1970年代に多数の歴史的なコインやメダルが盗まれた[12]

1993年、屋根から侵入した泥棒によって、コインと宝飾品が盗まれた[12]

2002年、古代ギリシアの像が盗まれた[12]

2004年、歴史的に重要な中国の工芸品が盗まれた[12]

2017年、カルティエのダイヤモンドが以前からなくなっていたことが判明した[12]

2021年2月に、古美術商のイタイ・グラデル博士から収蔵品がインターネット上で販売されていたと指摘したが、うまく対応ができていなかった。その後、2023年8月16日に、盗難されていた事実と関与していた職員一人を解雇したと発表した[13][14]。2023年8月26日、大英博物館のジョージ・オズボーン理事長が主に学術・研究目的で保管されていた紀元前15世紀から紀元後19世紀の宝飾品や宝石など約2,000点が盗難され、一部は回収できたことを認めた。2023年8月25日に館長のハートウィグ・フィッシャー(英語版)が辞任を表明した[15][12]
運営

大英博物館の収蔵品は多くが個人の収集家の寄贈によるものである。また創設以来、1970年代の3か月間を除き、入場料は無料である[16]。2018-2019会計年度の収入は79百万ポンド以上で、その大半は政府からの助成金であり、次いで非営利事業・営利事業の収入、企業・個人・財団等からの寄付がある[17]


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
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