大船駅
笠間口(2006年2月)
おおふな
Ōfuna
所在地神奈川県鎌倉市大船一丁目
所属事業者
東日本旅客鉄道(JR東日本・駅詳細)
湘南モノレール(駅詳細)
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大船駅(おおふなえき)は、神奈川県鎌倉市大船一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・湘南モノレールの駅である。
鎌倉市と横浜市の境界上に位置し、JRホームの北半分および笠間口は横浜市栄区笠間一丁目に位置する。両市の中心市街地とは離れているものの、鉄道を中心とした交通の要衝となっており、東口側を中心に駅前市街地が形成されている。 JR東日本の各線(後述)と、湘南モノレールの江の島線が乗り入れている。湘南モノレール江の島線は当駅が起点である。 JR東日本の駅には、線路名称上は東海道本線・横須賀線・根岸線の3路線が乗り入れており、このうち東海道本線を当駅の所属線としている[1]。根岸線は当駅が終点となっており、大半の列車が横浜駅から京浜東北線へ、さらに朝晩の一部は横浜線へ直通する。横須賀線に関しては、線路名称上は当駅が起点であるが、運転系統としては当駅から東海道本線横浜・東京方面の専用線路に乗り入れており、藤沢駅方面へ乗り入れる東海道線列車よりも停車駅が多く設定されている。 JR東日本の駅に停車する優等列車は、東京と伊豆を結ぶ東海道線の特急「踊り子」および東京都心と湘南地区間の通勤客をターゲットとした特急「湘南」が一部停車し、横須賀線では成田国際空港へのアクセス列車である「成田エクスプレス」の始発・終着駅となっている。普通列車は、東海道線・横須賀線の普通、湘南新宿ラインの特別快速・快速・普通、根岸線の快速・各駅停車の全列車が停車する[2]。 1966年5月からドリーム交通モノレール大船線が乗り入れていたが、1967年9月に運行休止、2003年9月に正式に廃線となった。
乗り入れ路線
JR東日本:各線(後述) - スリーレターコード「OFN」
湘南モノレール:■江の島線 - 駅番号「SMR1」
東海道線:東海道本線当駅以西の藤沢駅・小田原駅方面に直通する中距離電車(湘南電車)。東京駅発着系統と、東京駅・上野駅経由で宇都宮線・高崎線に直通する上野東京ラインが運行されている。 - 駅番号「JT 07」
横須賀線:東海道本線(品鶴線経由)を経て、下り列車は当駅より線路名称上の横須賀線を走る。上り列車は多くの列車が東京駅を経由し、総武快速線へ直通する。 - 駅番号「JO 09」
湘南新宿ライン:東海道本線(品鶴線経由)を経て、戸塚駅から西大井駅まで横須賀線と同一の線路を使用し、新宿駅経由で東海道線と高崎線間、横須賀線と宇都宮線間をそれぞれ直通する。 - 駅番号「JS 09」
根岸線:当駅から根岸駅を経て起点である横浜駅へと結ぶ近距離電車で、横浜駅から東海道本線東京駅方面へ走る京浜東北線とほとんどの電車が直通運転を行っている。 - 駅番号「JK 01」
横浜線:横浜線の起点は東海道本線東神奈川駅であるが、平日の下り2本・上り3本、土休日の3往復のみが当駅まで直通する。
歴史1958年の大船駅東口
1888年(明治21年)11月1日:官設鉄道の駅として開業。旅客取り扱いのみの旅客駅[3]。
1889年(明治22年)6月16日:横須賀線が横須賀駅まで開通。分岐駅となる。
1894年(明治27年)5月25日:貨物取り扱いを開始。
1898年(明治31年)5月16日:大船軒が営業を開始[4]。
1917年(大正6年)5月:駅改築[5]
1923年(大正12年)9月1日:関東大震災により、ランプ小屋を除き施設全て倒壊、または大破損。死傷者多数[6]。
9月10日:給水設備がすべて崩壊し蒸気機関車の運転に必要な水が供給不能となったため、駅構内の砂押川橋上に木製水槽とポンプを積載した無蓋貨車を据え付け、川の水を汲み上げる仮給水設備を設置。10月21日の給水槽の復旧まで使用した[7][6]。
1925年(大正15年)
8月2日:駅本屋震災復旧工事竣工[5]。
10月:駅本屋、各ホーム、A口(東口のこと)を結ぶ跨線橋竣工。長さ91.1m。1958年時点でも使用[5]。
11月15日:A口開業[5]。
1944年(昭和19年)3月1日:田立構内完成[5]。
1947年(昭和22年)1月:大井工機部大船分工場(後の大船工場)専用線使用開始。南部構内から分岐[5]。
1950年(昭和25年)
1月:東海道線電車運転に備え、ホーム嵩上げ[5]。
9月:A口改築竣工[5]。
12月25日:大船PX(旧第1海軍燃料廠)専用線使用開始。
朝鮮戦争時には1日の貨車総扱数が100両に達したこともあったが、1958年には1日2両程度に激減しているという[5]。
1955年(昭和30年)10月5日:東洋高圧専用線使用開始、実線延長61m、有効長35m。田立構内9番線から分岐。到着したタンク車からガソリンを直接会社に送油管で送っていた。
1958年(昭和33年)3月30日:全(第1-3)ホームを結ぶ乗換跨線橋竣工、4月1日から使用開始。長さ32m[5]。
1959年(昭和34年)4月:乗り換え跨線橋を延伸し、東口に接続[8]。
1966年(昭和41年)5月2日:ドリーム交通モノレール大船線がドリームランド駅まで開通。
1967年(昭和42年)9月24日:モノレール大船線が休止(2003年に正式廃止)。
1968年(昭和43年)6月16日:大船駅付近で横須賀線電車が車内に仕掛けられた爆弾によって破壊される事件が発生(横須賀線電車爆破事件)。
1970年(昭和45年)
3月7日:湘南モノレール江の島線が西鎌倉駅まで開通[9]。
4月6日:橋上駅舎化工事に伴い、跨線橋が従来より80m東京寄りに移動[10]。
1971年(昭和46年)4月1日:橋上駅舎完成式[4]。
1972年(昭和47年)8月24日:国鉄駅での貨物取り扱いを廃止。ただし、住友電工横浜製作所および住友セメントサイロまでの専用線の貨物は湘南貨物駅扱いで1984年まで存続。
1973年(昭和48年)
3月1日:旅行センター開業[11]。
4月9日:根岸線が洋光台駅から延伸開業。
1980年(昭和55年)10月1日:東京 - 大船間の東海道線と横須賀線が分離運転(SM分離)。
1984年(昭和59年)期日不明:住友電工専用線、住友セメント専用線廃止。
1986年(昭和61年)11月1日:国鉄駅での荷物取り扱いを廃止。
1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅は東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
1992年(平成4年)9月18日:駅ビルルミネウイング開業[12]。
1993年(平成5年)5月25日:JR東日本の駅に自動改札機を設置[13]。
2001年(平成13年)11月18日:JR東日本の駅でICカード「Suica」の利用が可能となる。
2006年(平成18年)
2月2日:北改札および笠間口を新設。
3月31日:大船工場専用線廃止。
2007年(平成19年)4月9日:Dila大船がグランドオープン。
2011年(平成23年)9月1日:西口歩行者デッキオープン。
2016年(平成28年)12月5日:Dila大船がリニューアルし、アトレ大船として再グランドオープン。
2018年(平成30年)4月1日:湘南モノレールの駅でICカード「PASMO」の利用が可能となる[14]。
2019年(令和元年)7月1日:北改札の駅業務をJR東日本ステーションサービス(JESS)に委託[15]。