大臣_(日本)
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出典検索?: "大臣" 日本 ? ニュース ・ 書籍 ・ スカラー ・ CiNii ・ J-STAGE ・ NDL ・ dlib.jp ・ ジャパンサーチ ・ TWL(2015年9月)

大臣は、重要な国務に携わる高官。時代や制度により、その内実と読みが変遷する。
大臣(おおおみ)は、古墳時代ヤマト王権において、大王(おおきみ)の政務を補佐するため置かれた役職。日本書紀によれば、成務天皇3年(133年?)正月に、武内宿禰が初めて任命された。→ヤマト王権の大臣を参照

大臣(だいじん)は、律令制において、重要な政治決定を司った太政官の長官(かみ)。太政大臣左大臣右大臣の3種がある(他に令外官として内大臣が置かれた)。おとど、おおいもうちぎみ、おおまちぎみ、おおまえつぎみ等とも称した。→律令制の大臣を参照。

大臣(だいじん)は、明治維新後、たびたび改廃された各種官制において用いられた役職名。太政大臣、右大臣、左大臣など。内閣制度確立後も、閣外に内大臣内大臣府の長官)が置かれた。→明治維新後の大臣を参照。

大臣(だいじん)は、現在の日本の制度においては、内閣の構成員である国務大臣内閣総理大臣を含む)。国務大臣は、ほとんどの場合、各省の長である各省大臣行政大臣主任の大臣)を兼ねるが、行政事務を分担管理しない無任所大臣がいる場合もある。広義には、各省大臣以外の内閣官房長官国家公安委員会委員長および特命担当大臣に任ぜられた国務大臣も無任所大臣に含まれる。国務大臣でない、つまり内閣を構成しない「○○大臣」という名称の官職(閣外大臣)を設置する立法を憲法は禁止しないが、実際にはそのような立法はない。大日本帝国憲法下では、閣外大臣として内大臣宮内大臣が存在した。イギリスをはじめいくつかの国では、閣外大臣が存在する。→内閣の大臣を参照。

ヤマト王権の大臣詳細は「大臣 (古代日本)」を参照

ヤマト王権の大臣は「おおおみ」と読む。大臣には、古墳時代(かばね)の一つである(おみ)の有力者が就任した。日本書紀には、最初の大臣として武内宿禰(たけのうちのすくね)の名が見えるが、武内宿禰は実在の人物とは考えられていない。しかし、武内宿禰の後裔を称する葛城氏(かつらぎし)、平群氏(へぐりし)、巨勢氏(こせし)、蘇我氏(そがし)などの有力氏族出身者が大臣となった。

大臣は、各大王の治世ごとに親任され、反正天皇から安康天皇までの治世に当たる5世紀中期には葛城円が、雄略天皇から仁賢天皇までの治世に当たる5世紀後期には平群真鳥が、継体天皇の治世に当たる6世紀前期には巨勢男人が、敏達天皇から推古天皇までの治世に当たる6世紀後期から7世紀初期には蘇我馬子が、それぞれ大臣に任命された。蘇我馬子以降は蘇我氏が政権の中枢を担うようになり、大臣は蘇我蝦夷(馬子の子)が跡を継いだ。皇極天皇の治世に当たる645年、いわゆる乙巳の変により、蘇我蝦夷は自害し蘇我氏の隆盛は終わった。この事変の直後に即位した孝徳天皇は、大臣に代って左大臣右大臣を置き、権力集中の防止を図った。
律令制の大臣

律令制の大臣は「だいじん」と読む。大臣は、律令制において重要な政治決定を司った太政官の長官(かみ)を指す。おとど、おおいもうちぎみ、おおまちぎみ、おおまえつぎみなどとも称した。

大臣は、従二位から正一位までの位階に相当する官職とされた。律令制では、太政大臣左大臣右大臣が設置された。また令外官として内大臣が置かれた。内大臣は、初めは名誉称号であったが、のちには左右大臣を補佐し、その出仕がないときに代って政務を執った。大臣は、貴族としても最高位の栄達を意味する地位である。

唐名で、大臣一般を「僕射」、「宰相[注釈 1]、「相国」、「丞相」と呼ぶ。いずれも「丞相府」を略したものである。現在でも内閣総理大臣を「首相」といい、各省大臣を「省名+相」(法相、農水相など)で呼ぶのは、この大臣の唐名に由来する。左大臣は「左府」あるいは「左僕射」、右大臣は「右府」あるいは「右僕射」といった[注釈 2]。また「三公」(本来は太師太傅太保)を日本における太政大臣・左大臣・右大臣になぞらえた。『職原抄』には「三公は天の三台星を象るなり」とあり、天帝を紫微星[注釈 3]としてその左右に虚精・陸淳・曲順の三星があるとされたことにちなみ、大臣を「星の位」あるいは大臣そのものを「台」で表した[注釈 4]。ここから転じて大臣という職の有無にかかわらず行政機関のトップ集団を「台閣」、天皇の考え・気持ちを「叡慮」というのに対して、大臣の考え・気持ちは「台慮」という。また、代には三公がの下に列座して執務したことから三槐といい、大臣そのものを「槐」で表した[注釈 5]。さらに、南斉の大臣であった王倹が、自宅にを植えたことに由来[1]し、大臣を蓮府ともいった[2]

大臣に任命されることは「大臣召し」という。大臣が毎年の正月に宴会を開き多数の客人(主賓を尊者といった[3])を自邸に招いて饗応する風習があり、これを「大臣大饗」(だいじんのだいきょう)といった。また、大臣に任ぜられた際にも同様に宴会を開き、これを「任大臣大饗」といった。任大臣大饗は初めて内大臣ないし右大臣に就いた際にのみ行われ、右大臣から左大臣に遷任した際には開かれなかったが、太政大臣に就いた際には特別に行った[4]。また、安和の変ののちに大納言筆頭から右大臣に進んだ藤原在衡は任大臣大饗を行わなかったことが知られている。

大臣の住居は「御所」と呼ばれ、大臣が亡くなることは「薨御」(こうぎょ)と呼んだ。御所・薨御などの語は、通常、皇族摂政関白に対して用いられる。これは、大臣が非常に高い権威を有していたことを意味する。特に江戸時代には、三公は親王よりも上位とされ、その権威は高かった。


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