大腸内視鏡
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「下部消化管内視鏡」はこの項目へ転送されています。小腸の内視鏡検査については「小腸内視鏡」をご覧ください。
大腸内視鏡カメラ。ペンタックス製。CCD方式大腸内視鏡の先端部。細いほうは経鼻上部消化管内視鏡。共に、2つの発光部、カメラのレンズ、鉗子孔、送気/送水孔が見える大腸内視鏡カメラの操作部。同心円のダイヤル、左から左右アングルロック、左右アングル、上下アングル、上下アングルロック。大きなボタンは上側が吸引、下側が送気/送水ボタン.mw-parser-output .ambox{border:1px solid #a2a9b1;border-left:10px solid #36c;background-color:#fbfbfb;box-sizing:border-box}.mw-parser-output .ambox+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+link+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+style+.ambox,.mw-parser-output .ambox+.mw-empty-elt+link+link+.ambox{margin-top:-1px}html body.mediawiki .mw-parser-output .ambox.mbox-small-left{margin:4px 1em 4px 0;overflow:hidden;width:238px;border-collapse:collapse;font-size:88%;line-height:1.25em}.mw-parser-output .ambox-speedy{border-left:10px solid #b32424;background-color:#fee7e6}.mw-parser-output .ambox-delete{border-left:10px solid #b32424}.mw-parser-output .ambox-content{border-left:10px solid #f28500}.mw-parser-output .ambox-style{border-left:10px solid #fc3}.mw-parser-output .ambox-move{border-left:10px solid #9932cc}.mw-parser-output .ambox-protection{border-left:10px solid #a2a9b1}.mw-parser-output .ambox .mbox-text{border:none;padding:0.25em 0.5em;width:100%;font-size:90%}.mw-parser-output .ambox .mbox-image{border:none;padding:2px 0 2px 0.5em;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-imageright{border:none;padding:2px 0.5em 2px 0;text-align:center}.mw-parser-output .ambox .mbox-empty-cell{border:none;padding:0;width:1px}.mw-parser-output .ambox .mbox-image-div{width:52px}html.client-js body.skin-minerva .mw-parser-output .mbox-text-span{margin-left:23px!important}@media(min-width:720px){.mw-parser-output .ambox{margin:0 10%}}

出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2011年10月)

大腸内視鏡(だいちょうないしきょう)は、肛門より挿入し、直腸から結腸もしくは回腸末端にかけて、診断・治療を行う器具としての内視鏡、もしくは手技のこと。英語では器具は"colonoscope", 手技は"colonoscopy"と綴りが異なるが、日本では同じ語句を用いることが一般的である。下部消化管内視鏡検査とも呼ばれる。
歴史

大腸内視鏡の歴史は、3つの段階に分けられる。第1段階は機器の開発である。開発者は東京大学の丹羽、弘前大学の松永、東北大学の山形である。

第2段階は挿入法の開発である。弘前大学の田島強が世界で初めて盲腸まで挿入する方法を確立した[1]。今日、多くの専門家が田島を開発者と認識している。その後、ドイツのデイレ、アメリカの新谷弘実によりSDJでループを解除するという一人法が開発され、これが今日の標準的手技となっている。

第3段階は治療=内視鏡的ポリープ切除術(ポリペクトミー)の開発である。1968年、東大の丹羽、常岡により高周波スネアーが開発され、胃の内視鏡的ポリープ切除術が成功した。そして1969年オリンパスの一人の社員を通じて高周波スネアーがアメリカ合衆国の新谷に渡り、大腸の内視鏡的ポリープ切除術が成功した。1968年になぜ、日本で大腸の内視鏡的ポリープ切除術がおこなわれなかったのかには、いくつかの理由があるが、1968年の東大紛争による研究の中断と、当時の日本では大腸癌が多くなく重視されなかった事情の2点が大きいといえる。

いずれにせよ「切るだけで縫合しない」大腸の内視鏡的ポリープ切除術が、手術として「完成」したのは、1970年代以降に内視鏡による縫合技術(クリップ)が林・蜂巣により開発されてからである[2][3]
内視鏡の種類

ファイバー内視鏡
日本においては光ファイバースコープが以前は主流であったが、画質・機能・弯曲性能が電子スコープに劣るため、次第に市場から消えつつある。日本以外では依然として用いられることがある。

電子スコープ
CCDを先端にとりつけた内視鏡。これらが日本で現在発売されているもの。日本ではオリンパス富士フイルムペンタックス(現在はHOYAの一部門)の三社から販売されている。

カプセル内視鏡
イスラエルギブン・イメージング社の開発した大腸用の製品が実用化されている。2014年より日本でもピルカム・コロン2が健康保険適応となった。

仮想内視鏡
正確には内視鏡検査ではないが、CTを用いて、腸管内腔を3次元再構成し、粘膜面の凹凸の評価を行う検査。術後や子宮内膜症クラミジア感染などにより、腸管の癒着がひどく、電子スコープ内視鏡検査が困難な例などでは有用とされる。ただし出血や色調の評価、生検などはできないため、内視鏡検査の代わりとは成り得ない。CTコロノグラフィーは、大腸内視鏡と比較して、6mm以上の病変に関する感度85.3%、特異度87.8%であり、やむを得ない場合の内視鏡の代替手段と考えられている[4]。仮想内視鏡は気管支副鼻腔でも行われる。
検査の対象

大腸内視鏡検査は腹痛便秘下痢血便など大腸疾患が疑われる場合の診断や治療方針の決定に必要である。腫瘍のスクリーニング、炎症性腸疾患の診断や治療の効果判定や経過観察、血管病変や全身疾患の腸病変の評価などが診断目的ではよく知られている。治療目的には腫瘍切除、止血術、減圧術、狭窄拡張術、異物除去術、整復術、抗がん剤の局注、術前のマーキングなどで行われる。最もよい適応は便潜血陽性の場合の精査である。下血をしている場合は循環不全の場合は内視鏡検査ができない点に注意が必要である。また急性期は腸内の凝血塊や新鮮血で視野が確保できないことが多いため全身状態がよければ前処置をしてから検査する。大腸内視鏡検査の絶対禁忌には急性腹膜炎、腸管穿孔、循環不全、腹部大動脈瘤などがあげられる。
症状

血便・黒色便


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