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出典検索?: "大空港" テレビドラマ
大空港
ジャンル刑事ドラマ
企画中本逸郎
重村一
石川博康
河村雄太郎
脚本スタッフ参照
監督スタッフ参照
出演者鶴田浩二
中村雅俊
黒沢年男
片平なぎさ
石川さゆり
永島敏行
三浦浩一
岡本富士太
高岡健二
緒形拳
田中邦衛 ほか
ナレーター神太郎
音楽菅野光亮
製作
プロデューサー升本喜年
桜林甫
制作フジテレビ
松竹
放送
音声形式モノラル / シネテープ
放送国・地域 日本
放送期間1978年7月24日 - 1980年3月24日
放送時間月曜 21:00 - 21:55
放送分55分
回数78
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『大空港』(だいくうこう)は、1978年(昭和53年)7月24日から1980年(昭和55年)3月24日に放送されたフジテレビ月曜9時枠の連続ドラマ。
1992年にテレビ朝日で放送された『大空港`92』、2013年にWOWOWで放送された『大空港2013』は本作と一切関係ない。 開港直後の新東京国際空港内に設けられた警察庁刑事局国際刑事課の分室「空港特捜部」が空港または空港近辺で発生した事件を解決する姿を描く。空港特捜部のメンバーは戦中派の加賀と彼を補佐するベテラン刑事、それに若手の部下たちで構成されている。放送回数78回は、フジテレビが制作した刑事ドラマでは最多となる。 本作では通常の刑事ドラマに見られるような事件も扱うものの、舞台が「空港内の警察」という特殊セクションであるため、描かれる犯罪は国際的で大掛かりなものが多く、刑事たちが海外出張して捜査するケースもたびたび見られる。新東京国際空港でロケを行った最初のテレビドラマでもある。 1年半の放送期間中、出演者の降板が4名、新加入が5名。
概要
キャスト
〈空港特捜部〉
加賀弘之:鶴田浩二
特捜部をまとめる部長で部下からは「チーフ」と呼ばれる。階級は警視。独身を貫き通し酒は呑まない。演じた鶴田自身のイメージである特攻崩れを生かした設定となっており、それが中心となるエピソードも少なくない。
鯉沼三郎:中村雅俊(1979年5月まで)
直情型の性格であり、加賀からたしなめられることも多い。中村が出演した青春ものの役柄設定がそのまま刑事に移行したようなキャラクターである。飛行中のセスナ機内で犯人と格闘、銃撃を受けて重体に陥りながらもセスナの航路を市街地から山間部へ向けた上で墜落、爆死(第36話)。
菊地徹:黒沢年男(1979年5月から)
元神奈川県警保安ニ課の刑事。訳があって警察庁(本庁)から追われ、単身自分を追い込んだ敵の大東組組長の大東(中田博久)を空港特捜部の協力により逮捕後、殉職した鯉沼の後任として特捜部に配属。事件が起これば何者も恐れず無鉄砲に飛び込んでいくその姿勢から「バクダン」の異名を持つ。妻(井口恭子
神坂紀子:片平なぎさ(1979年8月まで)
空港特捜部の紅一点。愛称は「ノンコ」。身体を使ったアクションでは他の男性メンバーに負けぬほどの活躍ぶりを見せる。第51話ラストで海外の女ゲリラ部隊に転属となるも、派遣先のアムステルダムで過激派グループ・レッドスネイクのメンバー・酒井恵子(藤井真理)らが車に仕掛けた爆弾により殉職(第76話・回想のみ)。
水島さゆり:石川さゆり(1979年9月から)
警視庁SPから神坂の後任として配属。SP時代はサッチャー首相の護衛も担当した。特捜部での初仕事が修道院での潜入捜査だったことから「シスター刑事」の愛称がつく。特技はナイフ投げ。終盤、チーフである加賀に想いを寄せるが……。
西條慎吾:永島敏行(1979年5月から10月まで)
元沖縄県警刑事。空港内で働く妹・ケイコ(佐藤万理)がいたが、ある事件に巻き込まれて死亡。その妹がいた空港を守りたいと自ら特捜部入りを志願し、念願叶って配属された。グローバル航空勤務の欧州線担当客室乗務員である恋人・杉谷ゆき(村地弘美)とパリで婚前旅行による休暇を取得する前、空港で婚約者の男性(大谷一夫)と一緒に米国へ向かう予定だった女性・洋子(三科千鶴子)が銀行強盗犯グループに誘拐され、その洋子を救うため、薮下らの静止を振り切り、その銀行強盗犯グループの主犯奥山(蟹江敬三)との銃撃戦の末、互いに銃で撃たれ、洋子を救うも「パリに行きたい」と言い残し力尽きる(第55話)。
紺野真:三浦浩一(1979年10月から)
西條の後任として配属。徹底したオシャレ思考で髪型の手入れには余念がない。以前は所轄に勤務していたが、数々の命令無視、問題行動を起こし、署内の持て余し者だった。空港特捜部配属時は「特捜部は事件の捜査ごとに特別手当が出る」と思っていた。特捜部においてもやることなすこと全て型破りの暴走刑事。愛称は「バッタ」。最終話クライマックスの捜査陣対テロリスト国際犯罪連合の大捕物には海原と共に不参加に終わる。
立野謙一:岡本富士太
生真面目な射撃の名手。同じ若手の鯉沼や海原とは同期らしく、息が合ったところを見せる。家族には妹の五月(浅野真弓)がいる(第67話)。水島刑事(シスター)に好感を抱いていたが、沖縄戦戦没者慰霊塔建設資金6億円強盗事件の重要参考人で、加賀のかつての戦友・大岡正義(安井昌二)を海原が用意したボートへ逃すべく、潜入していたテロリスト国際犯罪連合に抵抗したため、見せしめとして加賀ら捜査陣の目の前で国際犯罪連合リーダー本間(椎谷建治)に撃たれ殉職(最終話)。
海原保:高岡健二
特捜部では主に通信を担当。メカのエキスパートでヘリコプターの操縦免許を持っており、必要に応じて上空からの偵察、探索なども行う。ノラリクラリしている性格だがロマンチストの一面もある。
梶大介:緒形拳(1978年11月まで)
飄々とした中年刑事。加賀と若手の間を取り持つ、ベテラン警部。子だくさんであり家計節約と称して、鯉沼や海原にいつもタバコをねだっている。加賀とは本庁時代から面識があり、加賀からは「長さん」と呼ばれている。また加賀は、自分が栄転になった時に空港特捜部の指揮を梶に任せたい旨の発言をしている。加賀を狙う殺し屋から、加賀を守るため、大阪空港で撃ち合いとなり、負傷(第13話)。その負傷が原因で肺膿瘍を患い、手の施しようもなく、余命2?3ヶ月であることを医師が加賀と梶の妻に告知。要人を乗せた旅客機との衝突を避けるため、時限爆弾を積んだトラックにレッカー車で追いつき、飛び乗ってハンドルを切った直後、持病のめまいに襲われ、トラックごと滑走路脇のフェンスに激突し、爆死(第14話)。
薮下行男:田中邦衛(1978年11月から)
梶の後任として本庁から配属。警部。未婚。通称「薮さん」「藪長」「長さん」。加賀からは「長さん」と呼ばれている。かつて空港特捜部創設前に加賀の下で働いた経験があり、特捜部入りしたのも、そのときの手腕を見込まれたからである。多国語に通じ(ただし英語は苦手)、若手を率いて現場の最前線で活躍する行動派。血の気の多さはかなりのもので、荒っぽい捜査手法を取るがゆえに犯人から恨みを買い、重傷を負わされることが多い。反面、女性に対してはのめり込みやすい性格の持ち主である。困難に陥った時などに発する「チックショウ(畜生)!」が口癖。
〈新東京空港署〉